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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):星光PMC、エスエムエス、安川電

星光PMC <日足> 「株探」多機能チャートより
■星光PMC <4963>  1,237円  +44 円 (+3.7%)  本日終値
 星光PMC<4963>は大幅高。同社は15日に、新綜工業(台湾)の発行済み株式の32%を取得し、資本参加したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。新綜工業は、中国や台湾を主要市場としている溶剤型およびUV硬化型のアクリル系粘接着剤メーカー。星光PMCは新綜工業を持ち分法適用会社とすることで、両社の地域・領域での事業拡大に向けた相互協力関係を構築する。

■エス・エム・エス <2175>  2,724円  +94 円 (+3.6%)  本日終値
 エス・エム・エス<2175>は3日続伸。15日の取引終了後、従来未定としていた期末一括配当を11円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。なお、前期実績の7円に対しては4円の増配となる予定だ。

■あい ホールディングス <3076>  2,616円  +77 円 (+3.0%)  本日終値
 あい ホールディングス<3076>が反発。東海東京調査センターが15日付で投資判断を新規に「アウトパフォーム」とし、目標株価を3250円に設定したことが好材料視されたようだ。同センターでは、17年6月期業績は売上面で会社計画を下回るも、営業利益はセキュリティー機器を牽引役として会社計画を上回ると判断。セキュリティー事業の営業利益は、上期が前年比15%増の21億円(営業利益率37.4%)の実績だったが、通期は同21%増の46億円(同38%)と予想している。同社は2月に米データストレージソフトウエア会社と業務提携したが、日本国内で大手データセンターにおいて国内初の導入が決定しており、今後導入が広がれば、大きな収益源に成長する可能性があるとしている。

■安川電機 <6506>  2,258円  +63 円 (+2.9%)  本日終値
 安川電機<6506>が反発し昨年来高値を更新した。メカトロ製品のトップメーカーで国内外の企業の設備投資需要が業績に反映される。ここ世界的な景況感の回復が追い風となっており、株価は一貫した上値追い態勢。週足ベースでは年初から11連続陽線といまだ陰線を引いたことがない。東海東京調査センターでは15日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を2560円に設定している。17年3月期の受注は、モーションコントロール、ロボットともに前年を上回っており、同調査センターではモーションコントロールに含まれるサーボモーターの受注が大きく回復したと推測している。中国でのスマートフォン組立装置の受注回復が大きく、今後は半導体製造装置や工作機械向けの受注にも回復が期待できるとしている。また、ロボットについては、生産の自動化・省力化を背景に、受注回復が継続することを予想している。

■日本郵船 <9101>  264円  +7 円 (+2.7%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>や明治海運<9115>など軒並み買い優勢の展開。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が、前日時点で35ポイント高の1147と11連騰、昨年12月7日以来の高値水準にあり、株価に追い風となっている。同指数は11連騰の前に1日挟んで9連騰していた経緯があり、直近21日間で20勝1敗という急速な戻りをみせている。同指数と株価連動性の高い海運株だが、相対的に出遅れており、水準訂正余地に着目した資金が流入しているもよう。

■三井ハイテック <6966>  1,177円  +31 円 (+2.7%)  本日終値
 15日、三井ハイテック <6966> が決算を発表。17年1月期の連結経常利益は前の期比15.6%減の20.1億円になったが、従来予想の14億円を上回って着地。続く18年1月期は前期比14.0%増の23億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。前期上振れは円安による輸出採算の改善や為替差益の発生などが背景。今期は電機部品事業で車載用や省エネ家電用のモーターコアの販売拡大などで11.7%の大幅増収を見込む。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の15円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■ディー・ディー・エス <3782>  1,026円  +26 円 (+2.6%)  本日終値
 ディー・ディー・エス<3782>が反発。前日は東証マザーズ指数が急落するなか、足もとで人気化していた同社株もストップ安まで売り込まれたが、きょうはその反動から買いが優勢となった。また、横河レンタ・リース(東京都武蔵野市)が15日に、DDSが独自のアルゴリズムで開発した認証ソフトウエアおよび指紋認証ユニットをパッケージするWindows PCのレンタルサービス提供を開始したと発表したことも材料視されたようだ。

■アドバンテスト <6857>  2,002円  +48 円 (+2.5%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、関東電化工業<4047>、東京応化工業<4186>、ワイエイシイ<6298>など半導体関連は為替の円高進行を受けた売りを吸収、全体軟調相場に逆行して高い。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数など主要指数が揃って急反発、そのなかエヌビディアやザイリンクス、マイクロソフトなど半導体関連株が買われた。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は未踏の1000の大台に乗せ、過去最高値を更新となった。ビッグデータの普及加速やIoT時代の本格到来、スマートフォンの高機能化、自動車のエレクトロニクス化進展などを背景に、半導体需要はスーパーサイクル突入が意識されており、関連銘柄には改めて投機資金が誘導されている。

■小野建 <7414>  1,486円  +35 円 (+2.4%)  本日終値
 小野建<7414>が高い。この日の午後2時ごろ、17年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を1793億1300万円から1800億円(前期比5.1%減)へ、営業利益を42億3600万円から55億円(同28.1%増)へ、最終利益を28億9700万円から38億円(同15.0%増)へ上方修正したことが好感された。第3四半期以降の鋼材市況の上昇により、足もとの在庫販売における利益率が上昇していることが要因としている。

■日鉄鉱業 <1515>  5,770円  +120 円 (+2.1%)  本日終値
 日鉄鉱業<1515>が高い。岩井コスモ証券は15日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は6500円としている。同社は鳥形山鉱業所(高知県)をはじめ全国で石灰石鉱山を保有しており、海外でも銅鉱山の開発・操業を行っている。来期は、国内粗鋼生産やセメント需要の増加で石灰石販売の拡大が見込める。また、足もとの銅価格上昇の恩恵も享受し、来期業績は大幅な営業増益を予想。また、喫煙室用脱臭機の販売も手掛け、飲食店の原則全面禁煙による特需も期待している。株価は来期予想PERで7倍前後、PBRも0.5倍台の水準にあり、割安感を指摘している。

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