【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):M&Aキャピ、パピレス、ACCESS
M&Aキャピ <日足> 「株探」多機能チャートより
15日、M&Aキャピタルパートナーズ <6080> が17年9月期上期(16年10月-17年3月)の連結経常利益を従来予想の10.3億円→21.5億円に2.1倍上方修正。増益率が40.0%増→2.9倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。中小企業の後継者問題などの解決に向けたM&A需要が拡大するなか、大型案件を複数含むM&Aの成約件数が大きく伸びることが収益を押し上げる。
■パピレス <3641> 6,850円 +690 円 (+11.2%) 本日終値
15日、パピレス <3641> [JQ]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■ACCESS <4813> 839円 +74 円 (+9.7%) 本日終値
15日、ACCESS <4813> [東証M]が決算を発表。17年1月期の連結経常利益は前の期比15倍の3.9億円に伸び、従来予想の1.5億円を上回って着地。続く18年1月期も前期比2.0倍の8億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期は開発案件の管理強化による原価抑制や販管費の削減が奏功し、採算が大きく改善した。今期はブラウザ製品、BeaconサービスといったIoT分野の拡大に加え、アジア事業の黒字転換や前期発生した為替差損の解消などで利益倍増を見込む。
■桧家ホールディングス <1413> 2,230円 +177 円 (+8.6%) 本日終値
桧家ホールディングス<1413>が急伸し昨年来高値。同社は15日の取引終了後、東京証券取引所の承認を得て22日付で東証2部へ上場することになったと発表した。名証2部との重複上場となる。この日は同社株の流動性向上などを評価する買いが流入した。
■ブロッコリー <2706> 949円 +67 円 (+7.6%) 本日終値
ブロッコリー<2706>が大幅高で昨年来高値更新。この日の午後0時30分ごろ、同社が企画・制作するコンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」の舞台公演プロジェクトが始動したと発表し、これが好感された。今回の舞台では、同コンテンツから派生した「劇団シャイニング」が行うとしており、第1弾作品となる「天下無敵の忍び道」は、今年6月に上演される。また、それに続く2タイトル「マスカレイドミラージュ」、「JOKER TRAP」の上演も決定しており、ファンにはたまらないイベントとなることに加え、公演以外のグッズ売り上げ増加にも期待できそうだ。
■ローツェ <6323> 2,919円 +181 円 (+6.6%) 本日終値
ローツェ<6323>が急伸し上場来高値を更新した。半導体関連株が軒並み動意づくなか、同社の動きは特に目立つ。ウエハー搬送装置などの半導体製造装置を製造販売、その高い技術力で台頭著しい中国スマートフォンメーカーなどの設投需要を捉えている。今17年2月期は営業利益段階で前期比6割増の47億円を予想、さらに来期は韓国子会社が一括受注した日本円にして約90億円の大型案件が計上される見通しにあり、高成長トレンドが続く。細胞自動培養装置を製造し、再生医療関連の一角としても注目されている。
■古河電気工業 <5801> 4,300円 +210 円 (+5.1%) 本日終値
古河電気工業<5801>が反発。大和証券が15日付のリポートで、投資判断を「3(中立)」から「2(強気)」へ、目標株価を3520円から4800円へ引き上げたことが好感された。同証券では、為替前提の円安方向への見直しや光ファイバーの需給逼迫に伴う北米OFSの業績拡大、メモリ向け半導体製造用テープの業績拡大などを評価。また、17年3月期は情報通信ソリューションや機能製品事業でさらなる上振れ余地が残るとしており、営業利益予想を従来の304億円から340億円へ引き上げている。
■EIZO <6737> 3,455円 +160 円 (+4.9%) 本日終値
EIZO<6737>は続伸。15日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を57億円から69億円(前期比35.8%増)へ、純利益を44億円から54億円(同28.5%増)へ上方修正したことが好感された。ヘルスケア市場向けや航空管制(ATC)用途、さらにアミューズメント用モニターの売り上げが計画を上回ることに加えて、製造原価の低減に努めたことなどが寄与する。なお、売上高は770億円(同2.8%増)の従来予想を据え置いている。
■バロック <3548> 1,412円 +61 円 (+4.5%) 本日終値
15日、バロックジャパンリミテッド <3548> が決算を発表。17年1月期の連結経常利益は前の期比12.3%減の53.8億円になったものの、続く18年1月期は前期比23.4%増の66.4億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は首都圏への出店強化や不採算店舗の閉鎖、EC事業の拡大で国内事業の業績回復を見込む。好調な中国では60店舗程度の積極的な出店を継続する。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比28円増の38円に大幅増配する方針とした。予想PERが13.7倍→10.7倍に低下する一方、配当利回りは2.81%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。併せて、21年1月期に経常利益110億円を目標とする中期経営計画を発表している。
株探ニュース