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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

エイチーム <日足> 「株探」多機能チャートより

■エイチーム <3662>  2,384円 (+91円、+4.0%)

 エイチーム <3662> が4日続伸。10日に決算を発表。17年7月期上期(16年8月-17年1月)の連結経常利益が前年同期比76.7%増の10.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。昨年6月にリリースしたスマートフォン向けゲーム「ヴァルキリーコネクト」「ユニゾンリーグ」が好調だったことが寄与。同社は2月2日付で連結経常利益を従来予想の3億円→9.5億円に上方修正していた。決算発表を受けて好業績を評価する買いが改めて向かったようだ。

■シャープ <6753>  397円 (+15円、+3.9%)

 シャープ <6753> [東証2]が3日続伸。鴻海精密工業傘下で経営再建を図っているが、株価は今月に入り上昇の勢いを強めている。市場では「足もとの業績が急改善していることで、東証1部復帰への思惑が取り沙汰されているが、実際のところは需給面で売り方の買い戻しが影響しているとみられる。同社株は東証2部格下げに伴い制度信用の空売りはできなくなっているが、機関投資家であれば株式を調達しての売りが可能。期末接近でこうした売り方の買い戻しが加速しているのではないか」(準大手証券ストラテジスト)という指摘が出ていた。

■WASHハウ <6537>  9,000円 (+320円、+3.7%)

 WASHハウス <6537> [東証M]が反発。10日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■アイモバイル <6535>  1,090円 (+39円、+3.7%)

 アイモバイル <6535> [東証M]が6日続伸。10日に決算を発表。17年7月期上期(16年8月-17年1月)の連結経常利益が前年同期比9.3%増の14億円に伸びて着地したことが買い材料視された。スマートフォン向け動画広告配信サービスの販売が大きく伸びたことが寄与。ふるさと納税事業やアフィリエイト事業の伸長も増益に貢献した。通期計画の22億円に対する進捗率は63.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■JESCO <1434>  459円 (+16円、+3.6%)

 JESCOホールディングス <1434> が反発。13日午後1時50分ごろ、連結子会社JESCO CNSが太陽光発電所電気設備工事の大型案件を受注したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入った。大和ハウス工業 <1925> 子会社の大和リースから受注したもので、受注金額は約4億5000万円。工事進行基準の適用で、17年8月期から売り上げ計上する予定だという。

■シーイーシー <9692>  1,914円 (+65円、+3.5%)

 シーイーシー <9692> が3日続伸。10日に決算を発表。17年1月期の連結経常利益は前の期比0.6%減の34.2億円になったものの、続く18年1月期は前期比12.6%増の38.5億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期も中期経営計画に沿い、事業構造の改革と事業効率の改善を進める。業績回復に伴い、前期の年間配当を30円→35円(前の期は25円)に増額し、今期も前期比5円増の40円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■リクルート <6098>  5,840円 (+170円、+3.0%)

 リクルートホールディングス <6098> が続伸し、連日で上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が10日付で同社の投資判断「オーバーウエイト(強気)」を再強調し、目標株価5270円→8220円に大幅増額したことが買い材料視された。リポートでは、新しい価値創造力と持続的成長力を長期視点で評価すると報告。AI技術などを活用することで同社のマッチング・プラットフォームは急速に進化すると考え、長期的に「サービス利用者数で世界No.1マッチング・プラットフォーマー」に変貌すると予想している。

■ヨコオ <6800>  1,543円 (+36円、+2.4%)

 ヨコオ <6800> が反発し、昨年来高値を更新。同社株は機関投資家とみられる継続的な実需買いを背景に、昨年7月を起点とする中長期上昇波動を形成。週足ベースでは約8ヵ月間にわたり押し目を入れないまま、13週移動平均線との上方カイ離を拡大する鮮烈な上げ足をみせている。車載向けマイクロアンテナが収益に貢献している。コネクターも高付加価値品が好調で17年3月期経常利益は従来予想の15億円から23億5000万円(前期比2.9倍)に大幅増額している。さらに、来期についても増益基調が続く可能性が高いほか、自動運転関連として中期的なテーマにも乗ることで、買い人気を引き寄せている。

■ブレーキ <7238>  353円 (+8円、+2.3%)

 曙ブレーキ工業 <7238> が4日続伸で昨年来高値を更新。株式好需給関係を背景に2月半ばを境に一気に戻り足に火がついた。直近は売り残を増加させる一方、買い残減少で信用倍率は1倍を下回り、日証金でも株不足状態にあることで踏み上げ相場の素地がある。国内最大のブレーキメーカーで、今期は経常黒字転換見通し。既に従来予想の1億円から4億円予想に増額しているが、さらに上振れる公算も小さくない。来期も北米のトラブル改善による生産安定化などが寄与し、市場では今期予想比10倍以上の高変化を見込む声があるようだ。来期業績回復を見込んだファンド系資金の中長期スタンスの買いが流入している可能性もある。

■錢高組 <1811>  421円 (+5円、+1.2%)

 銭高組 <1811> が3日続伸。10日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の0.34%にあたる25万株(金額で1億0400万円)を上限に、13日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は10日終値の416円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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