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【市況】東京株式(大引け)=64円高、円安背景に押し目買いで5日ぶり反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は、朝方から買いが優勢となり日経平均株価は久々に切り返す展開。前場に伸び悩んだものの、後場に入ると再び買いが厚くなった

 大引けの日経平均株価は前日比64円55銭高の1万9318円58銭と5日ぶり反発。東証1部の売買高概算は15億9502万株、売買代金概算は1兆8791億3000万円。値上がり銘柄数は1216、対して値下がり銘柄数は625、変わらずは163銘柄だった。

 きょうの東京市場は、押し目買いが優勢となった。前日の欧米株市場が高安まちまちの展開だったが、外国為替市場で1ドル=114円台半ばまでドル高・円安が進行、これを受けて自動車など輸出株に買いが先行した。米国ではADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が予想以上に増加したことで、米長期金利が上昇しドル買いを誘発した。一方、前日のWTI原油価格が急落したことで、資源開発や石油株などに売りが出た。あす10日にメジャーSQ算出を控え、日本時間の同日夜には米2月の雇用統計発表が行われることから、積極的に持ち高を増やす動きは限られた前場に1兆円を割り込んでいた売買代金は後場に入っても盛り上がりを欠き、活況の目安とされる2兆円を下回った。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、ブリヂストン<5108>も買いが優勢だった。オリンパス<7733>が上昇。ヤマトホールディングス<9064>も高い。アルファ<3434>、タチエス<7239>が値を飛ばし、メガチップス<6875>が大幅高となった。神栄<3004>も物色人気に。SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>が買われ、ブレインパッド<3655>も上値を追った。

 半面、任天堂<7974>が利益確定売りに安くなり、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。JR九州<9142>が大きく下落、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も値を下げた。東芝<6502>が下値を探ったほか、オルトプラス<3672>は急落となった。エイチ・アイ・エス<9603>が売り込まれ、不二越<6474>などの下げも目を引いた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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