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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):すかいらーく、持田薬、アズジェント

すかいらーく <日足> 「株探」多機能チャートより
■すかいらーく <3197>  1,725円  +7 円 (+0.4%)  本日終値
 すかいらーく<3197>がしっかり。6日の取引終了後に発表した2月度のIRレポートで、既存店売上高は前年同月比1.0%減で3カ月ぶりに前年実績を下回ったが、想定の範囲内との見方が強い。「ガスト」が昨年実施したメニュー改定の効果で引き続き好調に推移したほか、「プレミアムフライデー」のキャンペーンが主に都心部の店舗で客数増につながった。ただ、前年と比べて休日の日数が1日少なかったことや、前年は閏年であったため営業日が1日少なかったことなどが響いたとしている。

■持田製薬 <4534>  8,610円  +30 円 (+0.4%)  本日終値
 持田製薬<4534>が反発。6日の取引終了後、富士薬品(さいたま市大宮区)と痛風・高尿酸血症治療剤「FYU-981」(開発コード)について、共同開発および販売に関する契約を締結したと発表しており、パイプライン強化につながるとの期待感から買いが入ったようだ。同剤は富士薬品が創出した尿酸排泄促進作用を持つ新規の薬剤で、現在、富士薬品が臨床第3相臨床試験を実施中。今回の契約締結により、富士薬品と持田製薬はFYU-981の開発を共同で行い、富士薬品による製造販売承認取得後、日本国内において両社が共同して販売促進活動を行うことになる。

■そーせいグループ <4565>  12,730円  -240 円 (-1.9%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>は4日続落、下値模索の展開にある。SMBC日興証券が6日付で同社株の目標株価を2万3000円から1万9000円に引き下げている(投資評価は「1」継続)。同証券ではそーせいの17年3月期通期計画を減額修正した。アラガン、ノバルティスなど提携する海外製薬会社の決算や開発動向を踏まえ、同社の中長期業績予想を見直したことが、目標株価引き下げの理由。17年3月期営業利益は従来予想の198億円から124億円(前期比11.5倍)に下方修正、これは会社側の今期計画とほぼ一致する。

■三菱自動車工業 <7211>  715円  -11 円 (-1.5%)  本日終値
 野村証券が6日付で三菱自動車工業 <7211> の投資判断を「バイ(買い)」→「ニュートラル(中立)」に引き下げたことが売り材料視された。なお、目標株価800円は据え置いた。リポートでは、新型車効果や日産自 <7201> とのシナジーで売上増やコスト減の好影響が中長期にわたり期待できるとの見方は不変としながらも、大幅な株価上昇により19年3月期にかけてのV字回復は一定程度織り込まれたと判断。米国事業が好調で、米国の政策変更にも柔軟に対応できる日産自や富士重 <7270> と比較し、相対的に投資魅力が低下した点も踏まえて投資判断を引き下げた。同証券では、17年3月期の連結営業利益は57億円(会社計画は10億円)、18年3月期は1190億円、19年3月期は1610億円に急回復すると予想している。

■昭和電工 <4004>  1,870円  -27 円 (-1.4%)  本日終値
 昭和電工<4004>が反落。6日の取引終了後、従来30円を予定していた16年12月期の期末一括配当を無配にすると発表しており、これを嫌気した売りが出た。連結子会社昭光通商<8090>の決算確定作業が遅延していることが要因だという。なお、前の期は3円(16年7月1日付で10株につき1株の株式併合を実施)だった。

■三菱UFJ <8306>  755.2円  -3.8 円 (-0.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調。3月14~15日に行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの可能性が濃厚とみられており、足もとの米長期金利は2.5%台まで上昇、同社をはじめとする大手金融機関も利ザヤ拡大による収益メリットが期待される局面にあるが、市場では「三井住友銀行の株式売り出し発表が投資家心理を悪化させ、ほかの銀行株にも重荷となっているようだ。期末接近で機関投資家の決算対策売りも観測される」(準大手証券ストラテジスト)という声が聞かれる。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,609円  -7 円 (-0.4%)  本日終値
 吉野家ホールディングス<9861>が冴えない。6日に発表した2月の月次報告で、既存店売上高が前年同月比4.6%減となり、3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同1.5%増と伸長したものの、客数が同5.9%減と落ち込んだ。なお、16年3月からの累計では、既存店売上高は前期比0.1%増となった。

■セリア <2782>  8,710円  -30 円 (-0.3%)  本日終値
 セリア<2782>が冴えない。6日の取引終了後に発表した2月の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.0%減となり、20カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。閏年であった前年より営業日が1日減少したことや休日が1日減少したことなどが響き、客数が同1.7%減と減少したことが響いた。

■ アイル <3854>  1,053円  +152 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 アイル<3854>が急反発し、ストップ高の1053円まで買われた。6日取引終了後に発表した第2四半期累計(16年8月~17年1月)連結決算が、売上高39億8000万円(前年同期比9.8%増)、営業利益1億6800万円(同30.1%増)、純利益1億1500万円(同13.9%減)と大幅増益となったことが好感されている。主力のパッケージソフトウエア「アラジンオフィス」の商品力の強化を、業種別に継続して進めたことや、複数ネットショップ一元管理ソフトである「CROSS MALL」について、新たなショッピングモールとの連携開発を継続して取り組んだことなどが寄与した。

■アズジェント <4288>  1,737円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 アズジェント<4288>が後場に入って動意づき、新値追いとなっている。同社はきょう、取り扱いを行っているVOTIRO社(イスラエル)のファイル無害化ソリューション「Secure Data Sanitization」が、今年2月末時点で41の都道府県内で採用されたことを明らかにした。これら一連の採用は「自治体情報セキュリティクラウド構築」および「自治体情報システムの強靭性向上モデル」におけるファイル無害化対策を目的としたもの。昨年末の採用実績(33都道府県)から2カ月間で8つ増加しており、同社では今後も採用実績が増加すると見込んでいる。

●ストップ高銘柄
 オルトプラス <3672>  1,397円  +300 円 (+27.4%) ストップ高   本日終値
 チヨダウーテ <5387>  920円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 太洋工業 <6663>  679円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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