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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):テクマト、オークマ、任天堂

テクマト <日足> 「株探」多機能チャートより
■テクマトリックス <3762>  1,352円  +83 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 テクマトリックス<3762>が4連騰し、連日の実質上場来高値更新となった。午前9時30分ごろ、連結子会社クロス・ヘッドが、次世代データセキュリティーソフト「デジタル ガーディアン クラウド」の提供を13日に開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「デジタル ガーディアン クラウド」は、サイバー攻撃を入口で遮断する従来の手法ではなく、不正な侵入をされていることを前提に、データ漏洩の被害を食い止める出口の監視を行うのが特徴。また、運用管理を24時間365日体制で支援する日本初のクラウドサービスを行い、最新のデータセキュリティー対策の効果的な運用を実現するとしている。

■JALUX <2729>  2,505円  +153 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 JALUX<2729>が急伸。大和証券は6日、同社株を新規「1(買い)」でカバレッジを開始した。目標株価は2990円としている。同証券では、航空関連産業を低成長時代でも持続成長が可能な産業として注目している。同社は航空専門の商社で、「機材から小売りまで航空関連産業を幅広くカバーしている」、「IHI<7013>向け整備用部品事業が急成長しており、今後も安定的に拡大する見込み」、「小売り事業はインバウンド需要の底打ちで安定成長へ回復する」――-ことを評価材料に挙げている。同証券では、17年3月期の連結営業利益を前期比8%増の41億円、18年3月期は43億円と予想。

■ASB機械 <6284>  2,566円  +121 円 (+5.0%)  本日終値
 日精エー・エス・ビー機械<6284>が急伸。大和証券が6日付のリポートで、レーティング「2」、目標株価2700円でカバレッジを開始したことが好材料視された。世界のPET容器市場は中長期的に拡大傾向が続くとみている。近年PETボトルは、日本や欧米を中心に日用品や化粧品の容器へもシフトが進んでいる。同証券では、関連企業の日精エー・エス・ビー機械に注目しており、18年9月期に稼働予定のインド第3工場の収益貢献に期待している。同時に、フジシールインターナショナル<7864>もカバレッジを開始しており、レーティングは「2」、目標株価は2700円としている。

■前田建設工業 <1824>  1,031円  +44 円 (+4.5%)  本日終値
 野村証券が6日付で前田建設工業 <1824> の投資判断「バイ(買い)」と目標株価1213円を継続したことが買い材料視された。リポートでは、愛知県の有料道路のコンセッション事業による業績へのプラス影響と、やや損失が広がると考える海外土木のマイナスの影響を織り込み、業績予想を見直した。同証券では、17年3月期の連結営業利益を従来予想の210億円→230億円(会社計画は195億円)、18年3月期は230億円→260億円、19年3月期を235億円→275億円にそれぞれ上方修正した。

■オークマ <6103>  1,325円  +29 円 (+2.2%)  本日終値
 オークマ<6103>やDMG森精機<6141>など工作機械株が高い。両社ともに昨年来高値を更新した。工作機械の受注は、中国向けが回復基調にあるほか、今後は米国でのインフラ投資の活発化による需要増加が期待されている。オークマの場合、東海地区を地盤としており、自動車業界向け好調の追い風を受けているほか、DMG森精機はドイツ・DMGとの経営統合により欧州市場での需要取り込みも見込まれている。

■任天堂 <7974>  24,690円  +450 円 (+1.9%)  本日終値
 任天堂<7974>は大商いのなか3日続伸。3日に発売した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」は据え置き型ゲーム機としては「Wii U」以来、約4年ぶりの発売となったこともあって、出足は想定以上に好調。価格設定が高めであるため、消費者ニーズを取り込めないのではないかとの大方の予想を覆す人気ぶりで、これがサプライズをもたらした。ゲーム機本体の普及が早まれば、各メーカーのソフト投入も相次ぎ、これが普及をさらに加速させるという相乗効果が指摘されており、任天堂の18年3月期業績に対する期待につながっている。

■日本郵船 <9101>  260円  +4 円 (+1.6%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高、業種別騰落率では33業種中で値上がり率断トツに買われている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日6日時点で40ポイント高の979と急回復トレンドに入っている。同指数は2月14日に685ポイントの安値に叩かれていたが、そこから3週間で43%も上昇したことになる。中国の景気刺激策や米国の巨額インフラ投資計画などを背景に、世界的な景況感の回復が指摘されており、物流を担う海運市況も先高期待が高まっているようだ。これを受けて同指数と高い株価連動性を持つ海運株に物色の矛先が向かっている。

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