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【市況】東京株式(大引け)=274円高、円安好感しトランプ演説にも安心感

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 1日の東京株式市場は終始買い優勢、途中伸び悩む場面もあったが、後場はトランプ氏演説を受けて上げ幅を再び広げる展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比274円55銭高の1万9393円54銭と大幅続伸。東証1部の売買高概算は19億9364万株、売買代金概算は2兆3890億8000万円。値上がり銘柄数は1426、対して値下がり銘柄数は456、変わらずは120銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが13日ぶりに小反落したものの、外国為替市場で1ドル=113円台に入る円安に振れたことで、主力輸出株などを中心に買いが優勢となった。好調な米国経済を背景に、米フィラデルフィア連銀総裁やニューヨーク連銀総裁などが早期利上げに前向きな姿勢をみせていることから、米長期金利が上昇、為替市場ではドル買いの動きに反映されている。日本時間1日午前11時から1時間程度行われたトランプ米大統領の議会演説は、想定内の内容で物議を醸すような発言も控えられ、後場は安心感から買いの勢いが強まった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が後場買いを集めたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。トヨタ自動車<7203>など自動車株も買われた。ソフトブレーン<4779>がストップ高に買われ、ヤマシンフィルタ<6240>、新田ゼラチン<4977>なども値を飛ばした。栗田工業<6370>が上昇したほか、タダノ<6395>、SUMCO<3436>なども高い。

 半面、任天堂<7974>が冴えず、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>は大幅安。パーク24<4666>、エイチ・アイ・エス<9603>などの下げも目立つ。大垣共立銀行<8361>が売られ、三井松島産業<1518>、大王製紙<3880>も軟調。新日本電工<5563>も売りに押された。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2017年03月01日 17時33分

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