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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ミズホメディ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ミズホメディー <4595>  4,025円 (+700円、+21.1%) ストップ高

 ミズホメディー <4595> [JQ]がストップ高。同社はインフルエンザ検査薬や妊娠検査薬などの診断薬を手掛け、業績は16年12月期に続き17年12月期も大幅増収益が見込まれている。24日に呼吸器感染症遺伝子検査キットの製造販売承認を申請したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■U&C <3557>  6,200円 (+1,000円、+19.2%) ストップ高

 ユナイテッド&コレクティブ <3557> 、レノバ <9519> といった直近IPO銘柄に買い人気が集中。U&Cはストップ高に買われたほか、レノバは急伸した。ともに23日に東証マザーズ市場に新規上場した。27日は、円高進行で主力銘柄が手掛けにくいほか、IPOが3月7日のロコンド <3558> [東証M]まで途切れることから、直近の新規上場銘柄に買いが集まった。U&Cは都内23区を中心に鶏料理居酒屋「てけてけ」やハンバーガーカフェ「the 3rd Burger」などの業態を展開。レノバは、太陽光やバイオマスなどによる再生可能エネルギーのIPP(独立系発電事業者)を主力事業としている。

■セグエグループ <3968>  8,600円 (+900円、+11.7%)

 セグエグループ <3968> [JQ]が大幅高。同社は昨年12月に上場した直近IPO銘柄でITインフラやネットワークセキュリティーを手掛けており、世界的に情報漏洩やサイバー攻撃対応に対するニーズが高まるなかで注目が集まった。株価は年初に9070円の高値をつけた後に調整を入れていたが、1月下旬を境にトレンド転換、上値の軽さが着目され、ここ再び物色の矛先が向いた。

■マイネット <3928>  3,730円 (+300円、+8.8%)

 マイネット <3928> [東証M]が全体地合い悪をものともせず大幅続伸、ここ買いが厚みを増しており、3500円近辺での売り物をこなして再浮上の機をうかがっている。M&Aを駆使してスマートフォン用ゲームの運営に特化しており、業績は急拡大局面にある。昨年11月にクルーズ <2138> [JQ]のゲーム部門の大半を買収しており、17年12月期は営業利益段階で3.5倍前後まで膨らむとの見方も出ている。

■ティーライフ <3172>  1,596円 (+123円、+8.4%)

 東証1部の上昇率トップ。24日、ティーライフ <3172> が17年7月期上期(16年8月-17年1月)の連結経常利益を従来予想の1.8億円→2.8億円に52.4%上方修正。従来の3.1%減益予想から一転して47.7%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。配送方法の効率化による荷造運賃の減少で販管費が想定を下回ったことが寄与。円安によるデリバティブ評価益の発生も利益を押し上げた。

■オハラ <5218>  1,350円 (+83円、+6.6%)

 東証1部の上昇率3位。オハラ <5218> が急騰、連日の昨年来高値を更新。同社は光学ガラスメーカーで、17年10月期は営業利益段階で6.3倍の急回復を見込んでいる。市場では「大型株が手掛けにくいなかで中小型の値動きの軽い銘柄に物色の矛先が向かいやすい。そのなか、同社は今週後半に東京ビッグサイトで行われる国際二次電池展で、リチウムイオン伝導性のガラスセラミックスを展示する予定にあり、これを評価する動きにあるようだ」(準大手証券ストラテジスト)としていた。

■新田ゼラチン <4977>  840円 (+50円、+6.3%)

 東証1部の上昇率4位。新田ゼラチン <4977> が大幅続伸し、連日で昨年来高値を更新した。23日、同社がコラーゲンペプチド摂取による脳機能改善効果を検証した結果、統計的有意に改善がみられたと発表したことが引き続き買い材料視された。コラーゲンペプチドは魚や牛、豚の皮に大量に含まれるコラーゲンを加水分解して低分子化し、体内で吸収しやすくした高純度のタンパク質。1日5グラムのコラーゲンペプチドの摂取が脳神経繊維の質を向上させ、脳の若返り効果に寄与する可能性が示された。今後はコラーゲンペプチド摂取が脳の情報伝達機能や記憶に与える働きを追究していくという。

■ソフトブレーン <4779>  537円 (+27円、+5.3%)

 東証1部の上昇率5位。ソフトブレーン <4779> が続急騰。顧客関係管理(CRM)を中心とした業務支援システムを手掛け、16年12月期の営業5割増益に続き、17年12月期も5~10%程度の増益が維持される公算が大きい。筆頭株主のスカラ <4845> との間で経営面での思惑が交錯しているほか、「IBM Watson」とソフトバンクの人型ロボット「Pepper」を活用した新ソリューションを開発するなどで、人工知能(AI)関連の切り口でも株価の刺激材料に事欠かない。

■エスクリ <2196>  896円 (+40円、+4.7%)

 東証1部の上昇率9位。エスクリ <2196> が続伸。同社はホテルや邸宅風施設での結婚式を企画・運営するが、地方都市を中心に出店した店舗が収益貢献して足もとの業績は好調に推移しており、17年3月期は利益上振れの可能性が意識されている。来期も、さいたま新都心での開業効果で業績高成長が続くとの見通しで、短期資金の流入を誘った。

■WOWOW <4839>  3,895円 (+145円、+3.9%)

 WOWOW <4839> が大幅反発し昨年来高値を更新した。24日、同社がIMAGICAティーヴィとアクトビラを子会社化すると発表したことが買い材料視された。IMAGICAティーヴィは衛星放送やケーブルテレビを提供するほか、映像配信事業などを手掛けるイマジカ・ロボット ホールディングス <6879> の子会社。全株式を27億円で取得し完全子会社化する。また、アクトビラはデジタルテレビ向けポータルサービスを展開するパナソニックの子会社で、議決権ベース75.7%を約8億円で取得する。発表を受けて、ブランド価値向上やシナジー効果による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■北川精機 <6327>  536円 (+20円、+3.9%)

 北川精機 <6327> [JQ]が反発。24日、プリント基板成形用プレス装置を主力とする同社が27日付で実施する予定だった34万5000株の立会外分売を中止すると発表したことが買い材料視された。発表を受けて、立会外分売の実施による株式の需給悪化懸念が払拭されたことで買いが優勢となった。

■JR九州 <9142>  3,455円 (+65円、+1.9%)

 九州旅客鉄道 <9142> が4日続伸、連日で昨年10月上場後の高値を更新。市場では「同社株はここ1ヵ月間で下げた日はわずか2日間。機関投資家の組み入れとみられる実需の買いが継続的に入っている」(大手ネット証券アナリスト)と指摘。また、指標面から割安感があり、デフェンシブストックとしての要素もある。「会社側が配当性向の引き上げに言及していることで鉄道株の中で配当利回りが相対的に高くなる点がポイント」(同)という。

■日経Dインバ <1357>  1,960円 (+32円、+1.7%)

 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 <1357> [東証E]が3日続伸。同銘柄は日経平均株価の値動きと逆連動するETFであり、日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるような設定が組まれている。目先、為替の円高進行や28日のトランプ米大統領の議会演説を控え、買い手控えムードの強いなか日経平均株価は大きく水準を切り下げ1万9000円大台攻防となっている。これを受けて、同銘柄は上値指向を強めている。

■ジェイエイシ <2124>  1,602円 (+17円、+1.1%)

 ジェイエイシーリクルートメント <2124> が3日続伸。外資系向けで高実績を有する人材サービス会社で高度なスペシャリストや幹部職の人材など高額案件に特化することで収益成長路線を走っている。東海東京調査センターが24日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を1540円から2010円に引き上げており、これが買いの手掛かりとなった。17年12月期営業利益について52億9000万円(前期比12.0%増)を予想、会社側計画の50億3200万円を上回っている。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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