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【市況】東京株式(大引け)=87円安、米株高も円高など嫌気され3日続落

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 24日の東京株式市場は売りが優勢だった。途中、日経平均株価は下げ渋る場面もあったが、結局上値の重い展開となり後場は再び下げ幅を広げた。

 大引けの日経平均株価は前日比87円92銭安の1万9283円54銭と3日続落。東証1部の売買高概算は21億1283万株、売買代金概算は2兆729億7000万円。値上がり銘柄数は708、対して値下がり銘柄数は1144、変わらずは141銘柄だった。

 きょうの東京市場は総じて買い手控え感が強かった。前日の米国株市場ではNYダウが10日連続の最高値更新と記録的な上昇を続けているものの、上げ幅は小さく上値が重くなっているほか、外国為替市場で1ドル=112円台後半と円高傾向となったことが主力株中心にネガティブに働いた。米国ではFRBによる3月利上げ観測が後退しており、米長期金利の低下がドル売りを誘発するかたちとなっている。週末特有のポジション調整の売りが出たほか、来週28日のトランプ大統領の議会演説の内容を見極めたいとの思惑も働いたもよう。日経平均は、前場は国内機関投資家とみられる大口の買いが下値で入り急速に下げ渋り、一時プラス圏に浮上する場面もあったが続かず、前場後半から売り直された。

 個別では、コマツ<6301>が大幅安、トヨタ自動車<7203>も軟調。三菱商事<8058>、信越化学工業<4063>も売りに押された。住友重機械工業<6302>、東邦亜鉛<5707>が値を下げ、神戸製鋼所<5406>も安い。中外製薬<4519>、太平洋セメント<5233>も値を下げた。朝方に誤発注ともみられた売りで急落した東ソー<4042>は下げ渋ったもののマイナス圏で引けた。イーレックス<9517>も大きく下げた。

 半面、大商いとなった東芝<6502>が上昇、任天堂<7974>も堅調。森永乳業<2264>が急伸、森永製菓<2201>も高い。LINE<3938>が物色人気となり、明治ホールディングス<2269>も買いを集めた。日本金属<5491>が大幅高、リンクアンドモチベーション<2170>の上げ足も目立つ。セブン銀行<8410>が活況高、日本信号<6741>、ダブル・スコープ<6619>なども大きく水準を切り上げた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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