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【市況】東京株式(大引け)=1円安、材料難で買い手控えられるも下値頑強

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は、寄り付きは高かったもののその後は売りに押されて上値が重く、日経平均株価はわずかにマイナス圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前日比1円57銭安の1万9379円87銭とわずかに反落。東証1部の売買高概算は21億7480万株、売買代金概算は2兆1068億8000万円。値上がり銘柄数は906、対して値下がり銘柄数は920、変わらずは176銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが8日連続で最高値を更新、為替も朝方は1ドル=113円台後半で推移していたことからやや買い優勢で始まったもの、その後は取引時間中に為替が円高傾向となるなか、戻り売り圧力が表面化して押し返される展開となった。ただ、全般材料難で買い手控え感が強いものの、日銀のETF買いに対する思惑もあり、下値に対しては抵抗力を発揮、狭いゾーンでのもみ合いに終始した。個別に東芝<6502>が1200億円超の売買代金をこなし、株価も20%を超える急騰をみせたことで、後場はこの東芝効果が全体の地合いを支えた要素もあったようだ。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。

 個別では、東芝が売買代金断トツで値上がり率も東証1部トップとなった。楽天<4755>も活況商いのなか大きく値を上げた。東京エレクトロン<8035>、武田薬品工業<4502>なども上昇した。ベクトル<6058>が大幅高となったほか、あい ホールディングス<3076>も値を飛ばした。ソフトブレーン<4779>が買われ、三井松島産業<1518>、ジャパンマテリアル<6055>なども上昇した。

 半面、キーエンス<6861>が軟調、信越化学工業<4063>も値を下げた。味の素<2802>、大東建託<1878>なども安い。TOKYO BASE<3415>が急落したほか、コクヨ<7984>も大幅下落。ジャパンディスプレイ<6740>、レオパレス21<8848>も売りに押された。ペガサスミシン製造<6262>が利食われ、日本アジア投資<8518>も安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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