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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ハピネス&D <日足> 「株探」多機能チャートより

■ハピネス・アンド・ディ <3174>  863円 (+150円、+21.0%) ストップ高

 ハピネス・アンド・ディ <3174> [JQ]がストップ高。17日、ブランドショップを展開する同社が17年8月期上期(16年9月-17年2月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.5億円→3.8億円に52.0%上方修正。増益率が14.2%増→73.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。年末年始商戦の好調に加え、低価格品の拡充や好立地への移転効果などで、売上が計画を上回ったことが寄与。不採算店舗の閉店で販管費が減少したことも利益上振れに貢献した。

■ジェイホールディングス <2721>  520円 (+80円、+18.2%) ストップ高

 ジェイホールディングス <2721> がストップ高。17日取引終了後、17年12月期の連結業績予想を発表した。売上高は58億5100万円(前期比4.5倍)、営業利益は2億円(同9.6倍)、最終利益は1億7600万円(同8.8倍)を見込んでおり、業績の高変化がポジティブサプライズとなった。同社は不動産販売および仲介のほか、Web事業やフットサルコート運営などを手掛けている。安定的な収益源かつ今後も成長性が期待されるWeb事業と不動産事業に、経営資源を注力して業績の拡大を図る方針にある。

■DWセラピ研 <4576>  715円 (+100円、+16.3%) ストップ高

 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [JQG]が3日続急騰。17日、子会社日本革新創薬が名古屋大学発の創薬バイオベンチャー、アイ・エヌ・アイ(INI)と視神経炎治療薬に関する実施許諾を受ける契約を結んだと発表したことが買い材料視された。眼科領域の難治性疾患には、神経変性をその原因とするものが存在することが知られており、INIが創出した神経変性抑制作用を有する化合物は、革新的な眼科領域医薬品となる可能性がある。日本革新創薬はINIが出願中の神経変性抑制剤に関する特許のもと、眼科領域の医薬品を開発・製造・販売する権利の許諾を受け、同社と協働して眼科領域医薬品の研究開発を進めていく。

■アカツキ <3932>  5,340円 (+705円、+15.2%) ストップ高

 アカツキ <3932> [東証M]がストップ高。東海東京調査センターでは17日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を6500円から9100円に大幅に引き上げており、これが株価を強く刺激する格好となった。同社はスマートフォンゲームの開発・運営を手掛けるが主力ゲームの課金収入が好調だ。同調査センターでは、国内「ドラゴンボールZドッカンバトル」と「サウザンドメモリーズ」の売り上げが、予想以上に好調に推移していることを評価、17年3月期通期の営業利益を前回見通しの33億円から45億1200万円(前期比110.3%増)、18年3月期は66億円から72億7900万円に大きく増額修正している。

■ヨネックス <7906>  4,765円 (+295円、+6.6%)

 ヨネックス <7906> [東証2]が続急騰。17日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、継続保有期間3年未満で3000円相当の自社商品1点、3年以上で同2点を贈呈する株主優待新設を発表したことも支援材料となった。

■日本セラミック <6929>  2,429円 (+146円、+6.4%)

 東証1部の上昇率7位。日本セラミック <6929> が大幅続伸、2000年9月以来16年半ぶりの高値圏に浮上、実質的に戻り売り圧力の影響を受けない青空圏を走る展開だった。同社は赤外線センサーで世界断トツのシェアを誇っており、特に車載用では衝突防止など安全システム普及に加え、自動運転分野の研究開発が進むなか、構造的な需要拡大の追い風を享受している。安倍首相がトップを務める政府のIT総合戦略本部は、高齢ドライバーによる事故を予防するため「高度安全運転支援車」の概念を新設し、今春にもまとめる高速道路交通システム(ITS)などの普及に向けた工程表に盛り込む方針が伝わっている。その際、自動ブレーキを応用し、高齢ドライバーに多発しているアクセルとブレーキの踏み間違い事故をセンサーで検知することが重要なポイントとなっており、関連銘柄として同社へのマークが強まっている。

■JCU <4975>  7,500円 (+450円、+6.4%)

 東証1部の上昇率8位。JCU <4975> が急反発。17日、同社が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■大平洋金属 <5541>  417円 (+22円、+5.6%)

 大平洋金属 <5541> が急反発、昨年来高値を更新した。同社は新日鉄住金系のフェロニッケル最大手で、市況上昇が顕著な非鉄関連株の一角として市場の注目を集めている。市場では「直近こそ上昇一服局面にあるが、ここ最近、銅やアルミなどと合わせニッケル市況の上昇が際立っており、同社株はその象徴株の一角として物色された。直近ではマッコーリーキャピタル証券が『アウトパフォーム』で目標株価を450円に引き上げており、これも株高を後押ししているようだ」(大手ネット証券アナリスト)としており、個人投資家などの短期資金の流入を指摘している。信用取組は売り残が厚く、東証信用残は信用倍率が0.98倍、日証金では0.26倍と需給妙味も意識されている。

■ブリヂストン <5108>  4,549円 (+234円、+5.4%)

 ブリヂストン <5108> が続急伸。17日、同社が発行済み株式数(自社株を除く)の6.4%にあたる5000万株(金額で1500億円)を上限に自社株買いを実施するとともに、最大7000万株の株式を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から12月22日まで。消却予定日は18年1月9日としている。

■FFRI <3692>  5,340円 (+260円、+5.1%)

 FFRI <3692> [東証M]、セグエグループ <3968> [JQ]、ラック <3857> [JQ]など情報セキュリティー関連株に物色の矛先が向かった。世界的にサイバー攻撃による被害が深刻化するなか、日本でも情報セキュリティーの重要性に対する認識が高まっている。特定の組織や人を狙って行われる標的型サイバー攻撃が年々活発化しており、手口や技術も年々高度化するなかで大きな脅威となっている状況だ。直近では文部科学省傘下の国立情報学研究所が3月から大学を狙うサイバー攻撃の監視を始め、知財の流出阻止につなげる構えにあるなど、官民学一体で対応に当たる動きが強まってきた。ヒューリスティックエンジンにより未知のウイルスを検知する技術に長じるFFRIをはじめ、関連銘柄の先高期待は強い。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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