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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

セリア <日足> 「株探」多機能チャートより

■セリア <2782>  8,510円 (+350円、+4.3%)

 セリア <2782> [JQ]が上伸。17日、100円ショップ大手の同社が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の35円→40円(前期は30円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期最終利益は前期比25.8%増の100億円に拡大し、8期連続で過去最高益を更新する見通し。発表を受けて、株主還元の拡充が好感される形で買い優勢でのスタートとなった。併せて、3月31日割当で1→2の株式分割を実施すると発表。流動性の向上や投資家層の拡大を好感する買いも向かった。

■横浜ゴム <5101>  2,196円 (+84円、+4.0%)

 横浜ゴム <5101> が大幅高。20日の午後1時ごろ、17年12月期の連結業績予想を発表し、売上高は6600億円(前期比10.7%増)、営業利益は475億円(同12.2%増)と、3期ぶりの営業増益を見込んでいることが好感された。国内では、軽自動車税増税の影響が一巡するほか、昨年買収したオランダのタイヤメーカーの通期での寄与も貢献するとしている。なお、16年12月期連結決算は売上高5961億9300万円(前の期比5.3%減)、営業利益423億1700万円(同22.4%減)だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,789円 (+271円、+3.2%)

 ソフトバンクグループ <9984> が大幅反発。米国主導のトランプ相場に東京株式市場の主力銘柄は今一つ乗り切れていない状況にあるが、そのなかで同社株は先高期待が強い。そのなか17日、一部外資系メディアを通じて「同社が傘下に収めている米携帯電話子会社スプリントの経営権を、ドイツテレコム傘下のTモバイルUSに譲渡することを検討している」と伝わったことで、合併交渉が再び俎上に載るとの思惑が再燃、改めて物色人気を盛り上げた。

■三菱UFJリース <8593>  620円 (+16円、+2.7%)

 三菱UFJリース <8593> が反発。大和証券が17日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を530円から660円へ引き上げたことが好材料視された。同証券によると、第3四半期までで航空機の売却などを行っており、今後は積み増すよりもセカンダリーマーケットへの知見を深めて利益を計上する段階にあると指摘。ベースのリースや割賦での利益に加え、キャピタルゲインの実現により増益確度が高まりつつあると判断したという。これを受け、17年3月期最終利益予想を540億円から570億円(会社予想510億円)へ、18年3月期を同550億円から590億円へ引き上げている。

■技研製作所 <6289>  2,033円 (+46円、+2.3%)

 技研製作所 <6289> [東証2]が続伸。17日、同社が配当修正を発表。17年8月期の上期配当を従来計画の20円→30円(前年同期は17円)に増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当20円に創業50周年記念配当10円を上積みする。23日の配当権利日を目前に控え、配当取りを狙う買いが向かった。なお、年間配当は50円となり、前日終値ベースの配当利回りは2.52%に上昇した。

■ハピネット <7552>  1,458円 (+30円、+2.1%)

 ハピネット <7552> が続伸。20日午前11時ごろ、子会社ハピネット・ベンディングサービスが、バンダイナムコホールディングス <7832> 傘下のバンダイが3月1日にオープンする「TOKYO GASHAPON STREET」の運営を行うことになったと発表しており、これを好感した買いが入った。「TOKYO GASHAPON STREET」は、東京駅一番街の東京キャラクターストリート内に設置し、最新のカプセル玩具を一堂に集めて販売するバンダイ初のオフィシャルショップ。カプセル玩具を販売する自動販売機を約100面、くじガシャポンを4台設置。日本語だけでなく、英語、韓国語、中国語で購入手順を説明するパネルを設置することでインバウンド需要も見込んでおり、さらにカプセル玩具は、人通りの多さが売り上げと密接に関係しているため、1日平均40万人以上が利用する東京駅での出店には大きな期待が持てるとしている。

■HUG <3676>  1,504円 (+27円、+1.8%)

 ハーツユナイテッドグループ <3676> が反発。17日、同社が、発行済み株式数(自社株を除く)の3.4%にあたる76万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月20日から4月28日まで。同時に17年3月期の連結経常利益を従来予想の25.7億円→20.7億円に19.6%下方修正したが売り材料視されなかった。

■資生堂 <4911>  2,873円 (+35.5円、+1.3%)

 資生堂 <4911> が反発。20日午後1時ごろ、JPホールディングス <2749> と、事業所内保育所の運営受託などを行う合弁会社「KODOMOLOGY(コドモロジー)」を20日付で設立したと発表しており、これを好感した買いが入った。合弁会社の設立に向けた取り組み自体は、昨年11月に発表していたが、事業スタートを改めて好材料視した格好。また、17日の取引終了後には、ニチイ学館 <9792> が日本生命保険(大阪市中央区)と共同で企業主導型保育所の全国展開を4月から開始すると正式に発表しており、サクセスホールディングス <6065> なども含めた保育所関連の一角への関心が高まったようだ。

■小糸製作所 <7276>  5,820円 (+60円、+1.0%)

 小糸製作所 <7276> が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を6200円から6400円へ引き上げたことが好材料視された。LEDを中心とした受注数量の好調や製品ミックス向上により、17年3月期の営業利益予想を880億円から920億円へ、18年3月期を同1000億円から1030億円へ上方修正したことが要因。中期的にもADB(配光可変型ヘッドランプ)の普及などによる付加価値アップが期待できるが、来期の慎重な期初ガイダンスには留意が必要ともしている。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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