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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フジクラ、太平洋工、TSI

フジクラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■フジクラ <5803>  793円  +81 円 (+11.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 2日、フジクラ <5803> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の240億円→300億円に25.0%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して21.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。データセンターや通信インフラ向けに光ファイバー関連などの販売が想定以上に伸びることが寄与。円安による輸出採算の改善も利益を押し上げる。

■太平洋工業 <7250>  1,516円  +125 円 (+9.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 2日、太平洋工業 <7250> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の87億円→95億円に9.2%上方修正。従来の3.5%減益予想から一転して5.4%増益を見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。自動車用バルブ製品やプレス・樹脂製品の販売が堅調に推移する中、昨年11月からの円安進行が収益を押し上げる。為替差損益も改善するもよう。なお、前提為替レートは1ドル=100円→110円に見直している。

■フリークHD <6094>  3,190円  +220 円 (+7.4%)  11:30現在
 2日、フリークアウト・ホールディングス <6094> [東証M]が決算を発表。17年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比2.8倍の3.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン広告市場の拡大を背景に、モバイル向け広告配信最適化サービスの販売が伸びたことが寄与。持分法投資利益1.2億円が発生したことも利益拡大に貢献した。

■TIS <3626>  2,723円  +177 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 2日、TIS <3626> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.5%増の161億円に伸びて着地したことが買い材料視された。電力・ガスなどエネルギー関連向けシステム構築が伸びたほか、公共系大型案件なども寄与し、3.7%の増収を確保した。不採算案件の抑制やコスト削減も大幅増益に貢献した。中間期時点では減益だっただけに、増益に転換したことを好感した買いが向かった。

■グリー <3632>  636円  +41 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 グリー<3632>が大幅反発。2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(16年7~12月)連結決算が、売上高302億5500万円(前年同期比19.2%減)、営業利益40億4400万円(同51.8%減)、最終利益127億300万円(同2.6倍)となり、従来予想の最終利益115億円を上回って着地したことが好感されている。「消滅都市2」の大規模アップデートの効果や、海外では10月に取得した「DragonSoul」の好調などネイティブゲームが伸長し、10~12月の売上高は153億円と4年ぶりの増収を果たした。ただ、7月からの累計では有力タイトルの売却や既存タイトルの減衰もあり、ネイティブゲームのコイン消費が減少。また、利益率の高いウエブゲームのコイン消費も減少し減収となった。一方、利益面では、「DragonSoul」取得に伴う償却負担の増加や広告宣伝費の投下が利益を圧迫し営業利益は大幅減益となったが、為替差益の計上や、子会社株式の譲渡に伴い過去に計上した関係会社評価損や貸倒引当金繰入額が税務上認容される見込みとなり、法人税等が減少し、最終損益は大幅増益となった。なお、同社は第3四半期累計(16年7月~17年3月)の業績予想のみ開示しており、売上高456億円(前年同期比15.9%増)、営業利益52億円(同56.7%減)、純利益130億円(同2.0倍)を見込んでいる。また同時に、ファッション動画メディア「MINE BY 3M」を運営する3ミニッツ(東京都渋谷区)の全株式を9日付で取得し、子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。なお、取得価額は約43億円で、17年6月期業績への影響は軽微としている。

■鳥居薬品 <4551>  2,678円  +170 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 2日に決算を発表。「今期経常は35%増益へ」が好感された。鳥居薬品 <4551> が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期の経常利益(非連結)は前の期比22.1%減の39.9億円になったが、17年12月期は前期比35.0%増の54億円に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒鳥居薬品の詳しい業績推移表を見る

■住友電気工業 <5802>  1,767.5円  +107.5 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 住友電気工業 <5802> が急反発し、昨年来高値を更新した。2日、同社が17年3月期の連結経常利益を従来予想の1500億円→1600億円に6.7%上方修正し、減益率が9.5%減→3.4%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。自動車用ワイヤハーネスの販売が伸び、自動車関連事業の営業利益を100億円上積みした。同社は上期時点で下期の想定為替レートを1ドル=115円としており、足元の円安進行も追い風となりそうだ。併せて、創業120周年記念配当2円を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の35円→37円(前期は35円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ミライトHD <1417>  1,104円  +62 円 (+6.0%)  11:30現在
 2日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が3倍増益で着地・10-12月期も60%増益」が好感された。ミライト・ホールディングス <1417> が2月2日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の14.9億円に急拡大したが、通期計画の105億円に対する進捗率は14.3%にとどまり、5年平均の39.5%も下回った。
  ⇒⇒ミライトHDの詳しい業績推移表を見る

■ソニー <6758>  3,551円  +182 円 (+5.4%)  11:30現在
 ソニー<6758>が急反発。2日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、営業利益を2700億円から2400億円(前期比18.4%減)へ、純利益を600億円から260億円(同82.4%減)へ下方修正したが、悪材料出尽くしとの見方が強まっている。前提為替レートを1ドル=101円前後から118円前後へ、1ユーロ=113円前後から123円前後へ見直したことで、売上高および営業収入は7兆4000億円から7兆6000億円(同6.2%減)へ上方修正した。これに加えて、エムスリー<2413>株の一部売却に伴う売却益372億円の計上を見込んでいる。一方で、第3四半期に映画分野で営業権の減損損失1121億円を計上したほか、構造改革費用を30億円積み増したことなどが利益を圧迫するとしているが、映画事業の減損は1月30日に発表済みであることが、今回の悪材料出尽くし感台頭につながったようだ。なお、未定としていた期末配当は前期末並みの10円を予定している。同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高及び営業収入5兆6996億4600万円(前年同期比9.3%減)、営業利益1943億1100万円(同49.8%減)、最終利益456億3900万円(同80.7%減)だった。

■TBSHD <9401>  2,019円  +102 円 (+5.3%)  11:30現在
 2日に決算を発表。「今期経常を一転6%増益に上方修正」が好感された。東京放送ホールディングス <9401> が2月2日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比21.6%増の228億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の225億円→240億円(前期は226億円)に6.7%上方修正し、一転して5.8%増益見通しとなった。
  ⇒⇒TBSHDの詳しい業績推移表を見る

■綜合警備保障 <2331>  4,235円  +205 円 (+5.1%)  11:30現在
 ALSOK<2331>が5日ぶりに急反発。株価は一時、前日に比べ5%高に買われている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は4600円から5200円に見直した。株価の下落により来期以降の利益成長を織り込む好機が到来した、とみている。具体的には、「18年3月期は今3月期の退職給付費用などの特殊要因がなくなることに加え、ガードセンター統合効果などもあり高い増益率が見込める」「好採算の機械警備の成長による利益率改善や人手不足による警備アウトソースニーズの高まりから中期的に高い利益成長が見込める」ことを挙げている。17年3月期の連結営業利益は305億円(会社予想328億円)と予想しているが、18年3月期は同370億円への増益を予想している。

■ダイセル <4202>  1,306円  +63 円 (+5.1%)  11:30現在
 2日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は9%増益」が好感された。ダイセル <4202> が2月2日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.0%減の494億円に減ったが、通期計画の555億円に対する進捗率は89.1%に達し、5年平均の78.8%も上回った。
  ⇒⇒ダイセルの詳しい業績推移表を見る

■任天堂 <7974>  23,615円  +1,095 円 (+4.9%)  11:30現在
 任天堂<7974>が4日ぶり急反発。同社は2日、スマートフォン向けゲーム「ファイアーエムブレムヒーローズ」を予定通り配信したことでマーケットに安心感が広がっている。市場では「同社は今回配信する同ゲームでランダム型アイテム提供方式という、いわゆる一般的にガチャと呼ばれている有料の電子くじ引き型の課金システムを導入、これにより同社の収益押し上げが期待できるとの見方が買いを誘っている」(大手ネット証券アナリスト)という。

■大平洋金属 <5541>  373円  +17 円 (+4.8%)  11:30現在
 大平洋金属<5541>が急動意、テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが目前で中段上放れの動きをみせている。同社は新日鉄住金系のフェロニッケル製錬大手で、今3月期は前期比で大幅に赤字が縮小する見通しにある。ニッケル鉱石はフィリピンが生産全体の約5割を占めている状況にあるが、フィリピン政府の鉱山操業停止命令で供給がタイト化する思惑が浮上している。LMEニッケル価格は前日2日まで5日続伸しており、1トン=1万395ドルまで上昇、約3週間ぶりの高値をつけた。このニッケル市況の底入れが同社株価に浮揚効果をもたらしている。

■中国銀行 <8382>  1,719円  +71 円 (+4.3%)  11:30現在
 2日、中国銀行 <8382> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.3%にあたる50万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月3日から2月28日まで。

●ストップ高銘柄
 DWセラピ研 <4576>  485円  +80 円 (+19.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 メドレックス <4586>  544円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 プラザクリエイト <7502>  572円  +80 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ソレキア <9867>  2,000円  +58 円 (+3.0%)  11:30現在
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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