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【市況】決算ピークで見極めムードに【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

27日の日経平均は3日続伸。65.01円高の19467.40円(出来高概算19億4000万株)で取引を終えた。26日の米国市場は、引き続きトランプ政権への期待からNYダウは連日で最高値を更新。この流れからシカゴ日経225先物清算値は19500円を回復していた。また、円相場は前日から1円程度の円安に振れていたことも安心感につながるなか、買い先行で始まった。しかし、19500円には届かず、その後は前日までの大幅上昇に対する利益確定の流れもあり、狭いレンジ取引が続いた。ただ、利益確定が優勢だったが、円相場が1ドル115円を回復するなか、19400円での底堅さもみられており、押し目買い意欲の強さが窺えた。

セクターでは鉱業、ゴム製品、空運、石油石炭、銀行、保険、精密機器、情報通信、不動産がしっかり。半面、海運、鉄鋼、その他金融、証券、倉庫運輸、輸送用機器が一服。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>、ブリヂストン<5108>、テルモ<4543>が日経平均を下支え。

先高観が強まってきているが、来週については決算発表がピークを迎えることもあり、手掛けづらい状況であろう。これまでの決算は概ね良好とはいえ、LINE<3938>はコンセンサスを下回ったことが嫌気され、上場来安値を更新していた。決算の好悪がはっきり出やすいなか、来週は1000社近い企業の決算が予定されている。過剰反応からイレギュラーな価格形成になりやすく、見極めたいとするムードに向かわせよう。

《AK》

 提供:フィスコ

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