【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ディップ、省電舎、シリコンスタ
ディップ <日足> 「株探」多機能チャートより
ディップ<2379>が4日続落。岩井コスモ証券が18日付のリポートで、投資判断「A」を継続するも、目標株価を3500円から3000円へ引き下げたことが嫌気された。同証券では、人手不足を背景に人材関連サービスに強みを持つディップは中期的に業績を拡大するとの見方に変わりはないとし、17年2月期営業利益は前期比25.7%増の90億円を見込む。一方で、業界シェアを拡大する局面にあるとの見方がある。営業力強化を目的とする人件費増加や広告宣伝強化などの影響で、従来と比較して短期的に利益率の改善が進み難くなっているとも指摘している。
■出光興産 <5019> 3,355円 -35 円 (-1.0%) 本日終値
出光興産<5019>が反落。18日の取引終了後、スイス・バーゼルシュタット州に有機EL材料開発会社を今月中にも設立すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。新会社は、資本金200万スイスフラン(約2億3000万円、出光興産100%出資)で、高度な材料合成技術を活用した革新的な有機EL材料を開発するために設立する。同社ではこれまで、BASFスイス社と有機EL材料開発に関して技術交流してきたが、開発体制強化のために現地に研究拠点を設立することにしたという。なお、同社は千葉県袖ケ浦市に電子材料開発センターを有しており、新会社は第2の開発拠点になる。
■石油資源開発 <1662> 2,560円 -21 円 (-0.8%) 本日終値
石油資源開発<1662>やJXホールディングス<5020>など石油関連株は軟調。18日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物が前日比1.40ドル安の1バレル51.08ドルと反落。米シェールオイルの生産増への懸念が台頭したほか、外国為替市場でドルが反発しており、ドル建てで取引される原油には割高感につながるとの見方から原油価格の下落要因に働いた。
■山王 <3441> 1,790円 +600 円 (+50.4%) ストップ高 本日終値
山王 <3441> [JQ]が5日連続でストップ高。12日、同社が東京工業大学と共同開発した「金属複合水素透過膜とその製造方法」に関する2件の特許を取得したと発表したことが引き続き買い材料視された。発表を受けて、自動車など水素エネルギー関連分野での実用化による業績への寄与に期待する思惑買いが続いている。
■省電舎 <1711> 850円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
省電舎 <1711> [東証2]がストップ高。18日、同社の子会社ドライ・イーが東芝ITサービス、NTTスマイルエナジーと組み、太陽光発電設備メンテナンス事業を開始すると発表したことが買い材料視された。固定価格買取制度がスタートしてから4年以上経過し、太陽光発電設備のメンテナンス需要が高まっていることが事業開始の背景。同社は顧客との契約主体となるとともに、通常メンテナンス以外の修繕工事を受託する。共同事業は3月からサービスを開始する予定。発表を受けて、太陽光発電設備メンテナンス事業への参入による業績への寄与に期待する買いが殺到した。
■イマジニア <4644> 987円 +150 円 (+17.9%) ストップ高 本日終値
イマジニア<4644>がストップ高。同社は18日、子会社のSoWhatが設立後の第1作目となるスマートフォンゲーム「LINE アキンド星のリトル・ペソ」を制作し、LINE<3938>が展開するゲームサービス「LINE GAME」上でサービス提供することを決めたと発表した。このゲームは、SoWhatとLINEの共同事業で、サービス開始日は未定。今後の展開については2月中旬に実施予定の発表会およびニュースリリースなどを通じて公開するとしている。
■シリコンスタジオ <3907> 4,100円 +345 円 (+9.2%) 本日終値
シリコンスタジオ<3907>が急伸。同社はきょう、世界最高水準のテクスチャストリーミング技術をもつベルギーのGraphine社と日本国内における独占リセラーパートナーシップを締結したことを明らかにした。Graphine社は、主にゲームと3Dビジュアライゼーション業界向けにテクスチャストリーミングとテクスチャ圧縮技術を開発・提供するミドルウエア企業。なお、テクスチャストリーミングとは、テクスチャに関するアーティファクトのポッピング、メモリー不足、長いロード時間などの限界に到達することなく、一般的に高い解像度のテクスチャマップや数多くのテクスチャを使用することを目的としたソリューションをいう。
■トライステージ <2178> 2,860円 +240 円 (+9.2%) 本日終値
18日、トライステージ <2178> [東証M]が2月28日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■モバイルクリエイト <3669> 407円 +27 円 (+7.1%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
モバイルクリエイト<3669>が高い。同社はきょう、エンルート(埼玉県ふじみ野市)と産業用ドローンの製造およびAI(人工知能)・情報通信システムなどの共同開発で業務提携したことを明らかにした。また、この発表を受け、モバクリの子会社である石井工作研究所<6314>はストップ高まで買われている。
■クロスプラス <3320> 664円 +39 円 (+6.2%) 本日終値
クロスプラス<3320>が後場急伸。同社はきょう午前11時30分に、17年1月期通期の連結業績予想および配当修正を発表。営業利益は従来の5億円から7億6000万円(前期比3.3倍)に上方修正し、未定としていた期末配当は2期ぶりに復配(2円)する。売上高予想は680億円から651億円(同10.8%減)に減額修正した。秋物商品の立ち上がりが遅れたことが売り上げに影響した半面、採算性の低い商品の見直しや原価低減に注力したことが利益を押し上げた。
●ストップ高銘柄
コムシード <3739> 419円 +80 円 (+23.6%) ストップ高 本日終値
サイバーステップ <3810> 885円 +150 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
フジタコーポレーション <3370> 940円 +150 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
ナガオカ <6239> 704円 -300 円 (-29.9%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
株探ニュース