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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):USS、シャープ、郵船

USS <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユー・エス・エス <4732>  1,999円  +91 円 (+4.8%)  本日終値
 中古車オークション運営最大手のユー・エス・エス <4732> が続急伸し、連日で昨年来高値を更新した。18日、同業のジェイ・エー・エーを子会社化すると発表したことが買い材料視された。公正取引委員会による審査通過後に、議決権比率66.0%の株式を取得する。取得価額は未定。ジェイ・エー・エーの16年3月期の売上高は96.1億円、営業利益は39.2億円だった。発表を受けて、事業拡大による来期以降の業績への寄与に期待する買いが向かった。

■シャープ <6753>  296円  +13 円 (+4.6%)  本日終値
 シャープ<6753>が大幅高で一時300円台を回復。株価は前日まで6日連続安と下値を探る展開にあったが、目先は値ごろ感から押し目買いが優勢。台湾の鴻海グループ傘下で経営再建中にあるが、四半期ベースでは損益が黒字化するなど業績回復色をみせており、ひと頃と比べ中期的視野で買い安心感が底流している。市場では「東芝<6502>と対照的な動きで一部では“東芝買いのシャープ売り、シャープ買いの東芝売り”というプログラムが組まれているフシもある」(国内準大手証券ストラテジスト)という指摘もある。きょうは、東芝に5000億円を超える巨額損失懸念が再浮上し、同社株は改めて売り直されているが、シャープは買い戻される展開にある。

■日本郵船 <9101>  238円  +8 円 (+3.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み上昇、業種別値上がり率でトップに買われた。足もと1ドル=114円台後半の推移と円安にふれているが、ドル建て決済の海運セクターにとっては円安が収益面で恩恵となる。また、海運市況が目先底入れの動きにあり、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日18日時点で30ポイント高の952まで上昇、これも株価にポジティブに作用している。

■ロート製薬 <4527>  1,890円  +55 円 (+3.0%)  本日終値
 ロート製薬<4527>が反発。25日移動平均線とのカイ離解消を待って上値指向に転じてきた。市場では「例年2月になると花粉が飛散する季節となり、同社株はシーズンストックとしてマークされている。また、直近では米投資会社のマサチューセッツ・フィナンシャル・サービスが同社株式を5.49%から6.52%に1%強も買い増したことで株価を刺激しているようだ」(国内ネット証券大手)という。信用取組は売り長で信用倍率0.4倍台、日証金では逆日歩のつく状態にあり、株式需給面でも上値追いを後押ししている。

■コーナン商事 <7516>  2,084円  +56 円 (+2.8%)  本日終値
 コーナン商事<7516>が4日ぶり反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断の「A」と目標株価2400円を継続した。ホームセンター大手でDIY用品や日用品などの販売が好調。17年2月期第3四半期の連結営業利益は14%増の133億円と伸びた。同証券では、17年2月期の連結営業利益は前期比15%増の167億円と2ケタ増益を予想。18年2月期も同178億円への連続増益を予想している。

■フルキャスト <4848>  966円  +21 円 (+2.2%)  本日終値
 フルキャストホールディングス<4848>が反発。高水準の求人需要を背景に飲食業などを中心にアルバイトへのニーズは高い。これを反映してアルバイト時給も上昇一途にある。求人情報大手のリクルートジョブズが19日発表した16年12月の三大都市圏のアルバイト・パート募集時平均時給は1006円と、前月比0.4%上昇(前年同月比2%増)となり4カ月連続で過去最高を更新している。そのなか、アルバイト紹介事業を主力に手掛ける同社にとっては追い風環境が続くことで見直し買いを誘っている。安倍政権が積極的に取り組んでいる「働き方改革」では女性層や高齢者の活躍に重点を置いており、そのなか同社は同分野で強みを持つ同業他社のノウハウをM&A戦略により取り込んでいく構えをみせており、今後の業容拡大にも期待が高まっている。

■三菱UFJ <8306>  726.3円  +14.8 円 (+2.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは底堅く推移。前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長による利上げに前向きな「タカ派」的発言を受け、急激なドル高・円安が進むとともに、米長期金利が上昇。大手銀行には利ザヤ拡大による収益増への期待が膨らんでいる。JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカといった米大手銀行の昨年10~12月期の業績が好調なことも、大手邦銀の買い要因となっている。

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