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【市況】明日の株式相場見通し=円高一服で買い先行、トランプ発言に“耐性”の見方

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(19日)の東京株式市場は、1月10日以降ほぼ一本調子で進行してきた外国為替市場での円高・ドル安進行にやや一服の兆しが見えはじめたことを手掛かりに、投資家心理が改善し、買い先行となりそうだ。また、来週から本格化する17年3月期決算企業の第3四半期累計(4~12月)決算発表のなかで、昨年11月以降の急速な円安を追い風とした輸出関連企業の業績好転への期待感もある。

 市場関係者からは「きょうは、トランプ次期米大統領が米メディアとのインタビューで、中国の人民元相場に関連して米ドルが高すぎると発言したのを嫌気して、外国為替市場で一時、1ドル=112円台半ばまで円高・ドル安が進んだ。しかし、午後には113円30銭台まで戻す展開で、日経平均株価も上昇に転じた。トランプ発言のマイナス影響に対して市場では徐々に“耐性”ができつつあるようだ」との見方が出ていた。

 18日の東京株式市場は、朝方は海外株安の流れや円高を嫌気して日経平均株価は続落歩調で始まったものの、売り一巡後は押し目買いが優勢となり、後場は上昇に転じた。日経平均株価終値は、前日比80円84銭高の1万8894円37銭と3日ぶりに反発した。

 日程面では、12月の首都圏新規マンション発売に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)定例理事会・ドラギ総裁会見、米次期財務長官の公聴会、米12月の住宅着工・完工件数、1月のフィラデルフィア連銀製造業指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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