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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、ジンズメイト、ADプラズマ

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  714.8円  -11.2 円 (-1.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが安い。全体相場は現地時間17日にメイ英首相が演説する予定にあり、英国のEUからのハードブレグジット(強硬離脱)に対する思惑から買いが手控えムードにあるが、足もとのポンド安などに警戒感が強く、世界的に金融市場への波紋の広がりが懸念される。邦銀も海外で展開するメガバンクなどにはその影響が考慮され、足もと売り優勢を強いられている。

■ジーンズメイト <7448>  289円  +80 円 (+38.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ジーンズメイト<7448>がストップ高。フィットネスジムを展開するRIZAPグループ<2928>が16日、TOB(株式公開買い付け)を実施し、同社を子会社化することを発表、これがサプライズとなり株価値上がりを見込んだ短期資金が流れ込む格好となっている。TOB価格は1株160円で16日終値209円を23.4%下回る水準。また、RIZAPを引受先に345万株の第三者割当増資を行う。調達する資金は「ジーンズメイト」ブランドの再構築や販売チャネル・営業力の強化に充てる方針。

■ADプラズマ <6668>  1,243円  +177 円 (+16.6%)  本日終値
 アドテック プラズマ テクノロジー <6668> [東証2]が全般軟調相場に抗い、逆行高で連日昨年来高値を更新した。13日、同社は17年8月期の連結経常利益を従来予想の4.3億円→6.9億円に58.1%上方修正し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが引き続き材料視された。タッチパネルなどの成膜装置メーカー向けに電源装置の受注が想定以上に伸びることが寄与。海外子会社による原価低減も利益上振れに貢献する。同時に発表した17年8月期第1四半期(9-11月)の同利益は前年同期比12倍の3.3億円に急拡大して着地。修正した通期計画に対する進捗率は48.8%に達しており、さらなる業績上振れも期待される。

■ユークス <4334>  1,098円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 ユークス<4334>が連日のストップ高まで買われた。同社は16日取引終了後、エイベックス・グループ・ホールディングス<7860>のグループでエイベックス・ミュージック・クリエイティブ(avex社)との間で「AR perfomers」に関する業務委託契約を締結したと発表し、事業拡大の期待感から買われた。同社は15日に開催された「AR performers『1st A‘LIVE』」において、ARキャラクター「シンジ」「REBEL CROSS」「レオン」3組のアーティストが、avex社よりメジャーデビューすることが発表されており、きのうはストップ高まで買われた。「AR perfomers」は、ユークスの新規事業でAR(拡張現実)を駆使して仮想世界のキャラクターを現実世界で表現するという手法を用いている。今後はavex社による協力のもとでアーティスト活動に係る宣伝業務や、コンサートを含むあらゆる商品・サービスへの出演などを展開する。

■アンジェス MG <4563>  259円  +23 円 (+9.8%)  本日終値
 アンジェス MG<4563>が後場動意。同社はきょう、高血圧DNAワクチンに関する特許が国内で成立したと発表した。この特許は、血圧を上昇させる作用を持つアンジオテンシン2に対する抗体を体内で作り出し、アンジオテンシン2の働きを抑えることで高血圧を治療することを目的としたDNAワクチンに関する物質特許。同内容の特許は昨年9月に米国で既に成立しており、高血圧DNAワクチンに関する主要な特許が日米で成立したことになる。

■イー・ガーディアン <6050>  1,786円  +107 円 (+6.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 イー・ガーディアン<6050>が大幅高で最高値街道をひた走っている。人工知能(AI)関連の新星として人気が加速している。同社はオンラインゲームやSNS向けに投稿監視や運用支援を手掛ける。AIの積極活用で利益採算が向上しており、16年9月期営業利益は前年同期比71%増と急増、17年9月期についても18%増益を見込む。電子商取引事業者向けに人工知能(AI)型画像認識システム「ROKA SOLUTION」を展開し、今後に期待が大きい。また、直近、電子デバイスのデバッグ専業であるアイティエス(東京都羽村市)の全株式を取得し完全子会社化するなど同分野を強化、IoT時代の本格到来に合わせた布石にも余念がない。

■東天紅 <8181>  168円  +10 円 (+6.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 東天紅<8181>と精養軒<9734>が急動意。「パンダ関連」として知られる両社だが、上野動物園が16日、ジャイアントパンダのリーリー(オス)に昨年12月上旬から明け方に室内を歩き回るなどの発情の兆候が見られると発表したことから、一気に買いが膨らんだ。シンシン(メス)にはまだ兆候がないとしながらも、動物園では繁殖に向けた準備を同日から開始したという。仮に上野動物園でパンダの赤ちゃんが誕生すれば、上野周辺への集客力は大幅に向上し、周辺でレストランなど展開する両社にとっても事業機会の拡大に繋がるとの見方が強い。

●ストップ高銘柄
 フィット <1436>  1,429円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 山王 <3441>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 サイバーステップ <3810>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 santec <6777>  686円  +100 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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