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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アカツキ、SUMCO、竹内製作所

アカツキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■アカツキ <3932>  3,370円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 16日、東証が17日売買分からアカツキ <3932> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■アース製薬 <4985>  4,800円  +35 円 (+0.7%)  本日終値
 アース製薬 <4985> が全般下げ相場のなか逆行高。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で同社の投資判断「ニュートラル(中立)」を継続し、目標株価4300円→4600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、16年12月期の営業利益は白元アース事業の原価低減や殺虫剤の返品抑制が寄与し、会社計画を上回ると予想。また、2020年を最終年度とする中期計画達成には日用品市場でのトップライン成長が必要条件になると指摘している。

■SUMCO <3436>  1,544円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 SUMCO<3436>が続伸。ドイツ証券は16日、同社株の投資評価「バイ」を継続するとともに目標株価を1400円から1800円に引き上げた。同証券では、300ミリウエハの単価は17年1~3月期と7~9月期はそれぞれ5%、18年以降は年10%程度の上昇を予想。円安も考慮し業績拡大を見込んでおり、16年12月期の営業利益は127億円から135億円に、17年12月期は275億円から353億円、18年12月期は468億円から553億円に増額修正している。足もとの3D NANDの工場新設計画を考慮すれば、株価の上値余地はまだ大きいとみている。

■ハーモニック <6324>  3,045円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が続伸。同社は半導体製造装置や産業用ロボット向けなどに精密制御減速装置を展開しているが、企業の旺盛な設投意欲やスマートフォン向けニーズを映して好調、収益拡大基調にある。そのなか、16日取引終了後、16年10~12月期の単独売上高実績を発表、前年同期比18.3%増の65億4100万円と四半期ベースでは過去最高を記録しており、これを好感する買いを集めた。

■新日鐵住金 <5401>  2,559.5円  +1.5 円 (+0.1%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が全体軟調相場のなかで買い優勢。足もと旺盛な建設需要や自動車向けなどを中心に鋼材受注の好調な推移が伝わっており、これが買いを誘導した。2020年の東京五輪に伴う建材特需も加わり、先行き見通しに明るさがある。新日鉄住金は信用取組も売り長で、直近6日申し込み現在の信用倍率は0.7倍台と株式需給面も買い方に味方している。

■竹内製作所 <6432>  2,250円  -139 円 (-5.8%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 竹内製作所<6432>が大幅安で4日続落。足もと円高警戒ムードが強まっている。ドル・円相場は午後2時現在、1ドル=113円80銭近辺まで円高が進行。そのなか小型建機メーカーで、海外売上高比率が97%に達する同社にとって輸出採算の改善期待が後退している。トランプ次期米大統領が中国の人民元安をやり玉にあげていることが伝わり、円の先安に対する思惑もしぼんでいる状況だ。

■東宝 <9602>  3,140円  -75 円 (-2.3%)  本日終値
 東宝<9602>は小幅安。同社は16日の取引終了後、17年2月期第3四半期(16年3~11月)の業績を発表。映画「君の名は。」や「シン・ゴジラ」のヒットが寄与し、純利益は前年同期に比べ35%増の281億6100万円と過去最高だった。今2月期の年間配当は45円(前期は30円)とすると発表。特別配当20円を実施し、年25円の従来予想から大幅な増配となる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、この決算発表に対して「ニュートラル」と指摘。17年2月通期の業績は増額修正含みとして、営業利益は会社予想470億円に対して504億円を予想しているが、「株価にはほぼ織り込み済み」と指摘。一方、「市場は来期収益に対して、今期好調の反動減を懸念し始めている」とし、株価動向を注視する必要があるとみている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,719円  -108 円 (-1.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、マツダ<7261>など自動車株が続落。午前9時過ぎに為替相場は一時、1ドル=113円80銭台に円高が進行。今後の一段の円高進行を懸念する売りが膨らんだ。また、トランプ次期米大統領は、海外で生産した製品を米国に輸入する場合、高い「国境税」を課すことを強調している。ドイツ自動車メーカーのBMWに対してもメキシコ工場の操業を予定していることに絡み「メキシコで製造した車をアメリカで売りたいのであれが35%の課税を支払わなければならない」とドイツ紙に述べたと、伝わったことも、警戒感を呼んでいる。

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