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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):良品計画、三菱UFJ、アイレックス

良品計画 <日足> 「株探」多機能チャートより
■良品計画 <7453>  22,550円  -350 円 (-1.5%)  本日終値
 良品計画<7453>が反落。5日取引終了後、17年2月期第3四半期累計(2016年3月~11月)の連結決算を発表。売上高は2470億2700万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は296億5100万円(同14.5%増)と2ケタ営業増益だったが、9~11月の営業利益は98億9300万円(同0.8%増)にとどまったことが嫌気されている。国内は「ウールシルク」シリーズのニットやシャツなどが好調だったほか、生産ラインを増設した「体にフィットするソファ」も堅調に推移したことが全体の業績を牽引した。また、急激な為替変動や改装費用がかさんで東アジア、欧米地域は苦戦したものの、新規出店国であるインドで計画以上の実績をあげていることに加え、西南アジア・オセアニア地域での収益率が安定してきたことも寄与した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高3365億円(前期比9.4%増)、営業利益380億円(同10.3%増)を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  738円  -10.3 円 (-1.4%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが安い。5日の米10年物国債利回りは前日比0.1%低下の2.34%と約1カ月ぶりの水準に下げた。メガバンク上昇の背景には、米長期金利上昇をベースにした利ザヤ拡大期待があるだけに、米金利下落はマイナス要因と見られている。また、今月のトランプ新政権発足に向け米国の金融規制緩和がどの程度進むかも注視されている。ただ、三菱UFJの配当利回りは2.4%前後、みずほは3.5%前後の水準にあり、下値余地は限定的ともみられている。

■住友ゴム工業 <5110>  1,901円  -10 円 (-0.5%)  本日終値
 住友ゴム工業<5110>が安い。同社は5日、英タイヤ販売大手のミッチェルディーバーグループを買収すると発表した。売買金額は2億1500万ポンド(約312億円)。ミッチェル社は英国でタイヤ卸売業を展開するほか、直営店を約100店持ち年間約600万本のタイヤを販売している。住友ゴムは、英国市場開拓に向け同社の買収に踏み切る。この日の住友ゴムの株価は買収に伴う財務悪化懸念で売りが先行した。この買収に対して三菱UFJモルガン・スタンレー証券は5日、印象は「ニュートラル」と指摘。割高な印象があるが、グローバル展開が加速することは評価している。

■アイレックス <6944>  243円  +50 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 アイレックス<6944>がストップ高。5日、簡単・薄型・手間いらずの免震システム「μ-Solator(ミューソレーター)」を発売したと発表しており、これを好感した買いが入った。「μ-Solator」は、ステンレス製の凸曲面の「セルシート」と、特殊樹脂コーティングの「滑走プレート」の間で滑る、まったく新しい免震システム。セルシート(下板)の上で滑走プレートが滑ることで、地震の揺れを積載物に伝わりにくくするシンプルな免震装置で、必要な部分だけを免震にすることができるため、精密機器やサーバー、倉庫、工場、美術品、薬品棚、オフィスのOAフロアなど、あらゆる所に免震機能を取り入れることができるようになるという。また、同社は通信系システム開発に強みを持つことから、きょう付の日本経済新聞で「中国通信大手3社は2020年までに3千億元(約5兆円)規模を投じ、次世代の無線通信規格である第5世代の通信網を整備する」と報じられたことを受けて、5G関連としても物色されているようだ。

■ウッドフレンズ <8886>  2,095円  +400 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値
 5日、ウッドフレンズ <8886> [JQ]が決算を発表。17年5月期上期(6-11月)の連結経常利益は前年同期比3.9倍の4.3億円に急拡大し、従来の0.9%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。主力の戸建て住宅の販売が堅調に推移する中、工期短縮やコスト削減を進めたことで採算が急改善した。通期計画の5.6億円に対する進捗率は77.5%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の2.04%にあたる3万株(金額で6000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■アルトナー <2163>  1,670円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 5日、アルトナー <2163> [JQ]が1月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■サイジニア <6031>  3,625円  +595 円 (+19.6%) 一時ストップ高   本日終値
 前日ストップ高のサイジニア<6031>が4連騰となったほか、メンバーズ<2130>も続急騰、テクノスジャパン<3666>、ロックオン<3690>など人工知能(AI)関連株に引き続き物色人気が集中した。全般悪地合いも個別テーマ物色の波は健在であり、官民を挙げて開発を進捗させるAI分野はその筆頭、同分野に経営資源を振り向ける中小型株をターゲットとした資金流入が続いている。

●ストップ高銘柄
 新華HD <9399>  294円  +80 円 (+37.4%) ストップ高   本日終値
 ネクストジェン <3842>  1,709円  +300 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 グラファイトデザイン <7847>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 サイバーコム <3852>  1,042円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 アルチザネットワークス <6778>  738円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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