【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):窪田製薬HD、JIGSAW、JIN
JIGSAW <日足> 「株探」多機能チャートより
窪田製薬ホールディングス<4596>が急伸。同社は6日、100%子会社である米アキュセラ・インクがスターガルト病を適応症として開発している新薬候補「エミクススタト塩酸塩」に関してFDA(米国食品医薬品局)からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けたと発表した。スターガルト病は、目の網膜に障害をきたし緩やかに視力が低下する稀少遺伝性疾患。8000人から1万人に1人が罹患すると推定されており、米国での推定患者数は4万人以下とみられている。「エミクススタト塩酸塩」はスターガルト病患者を対象とした臨床第2相試験の開始に向けて現在、検証を進めている。
■JIG-SAW <3914> 7,200円 +340 円 (+5.0%) 本日終値
JIG-SAW<3914>が大幅続伸。電子デバイスに組み込みソフトを実装し自動監視および遠隔操作システムを展開、「人工知能(AI)技術を駆使したデータ制御などを背景に、マーケットではIoT時代の到来を受け同社の活躍余地が広がるとの見方も強い」(国内中堅証券)という。昨年末には日本IBMが展開するIoTの基盤となるサービス「Watson IoT Platform パートナーエコシステム」への参画を決定するなど企業間連携の動きを強めている。
■ジェイアイエヌ <3046> 5,680円 +240 円 (+4.4%) 本日終値
5日、ジェイアイエヌ <3046> が月次売上状況を発表。12月の既存店売上高が前年同月比5.6%増と今期に入り4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。12月7日に発売した「STANDARD」シリーズの「ワイドリムチタン」といった定番商品のほか、12月8日に発売した「バイカラー&コンビネーションエアフレーム」や「スリムエアフレーム」といったスポット商品が好調に推移した。
■DCMホールディングス <3050> 1,095円 +46 円 (+4.4%) 本日終値
5日、DCMホールディングス <3050> が経営統合に向けて協議していたケーヨー <8168> と資本業務提携すると発表したことが買い材料視された。業務面では仕入れや物流体制などで連携するほか、プライベートブランドをDCMブランドへ統一していく。資本面では、ケーヨーが実施する第三者割当増資を引き受ける。出資比率が20.1%に上昇し、ケーヨーは同社の持分法適用会社となる。併せて、17年2月期の年間配当を従来計画の22円→24円(前期は21円)に増額修正したことも支援材料となった。
■薬王堂 <3385> 2,310円 +96 円 (+4.3%) 本日終値
5日、薬王堂 <3385> が月次営業速報を発表。12月の既存店売上高が前年同月比3.5%増と今期に入り10ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。客数は同2.8%増、客単価は同0.6%増とともに伸びた。なお、全店売上高も同9.0%増と好調を維持した。
■ディー・エヌ・エー <2432> 2,721円 +107 円 (+4.1%) 本日終値
ディー・エヌ・エー<2432>が大幅続伸。同社はきょう、日産自動車<7201>が製造する自動運転車両を活用した新たな交通サービスのプラットフォーム(基盤)を開発することを決めたと発表。この取り組みの第一歩として、17年内に日産製の自動運転車両を用いた技術的な実証実験を国内で開始し、20年までに無人運転による交通サービスプラットフォームのビジネスモデルなどを検証するとしている。一方、ZMP(東京都文京区)との自動運転に関わる業務提携を解消する方針で合意したことを明らかにしている。
■エービーシー・マート <2670> 6,970円 +190 円 (+2.8%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が4連騰。5日の取引終了後に発表した12月度概況で、既存店売上高が前年同月比3.9%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。天候に恵まれ、月後半よりギフト需要やまとめ買いが増えたことが売り上げを牽引したという。また、商品別では、スポーツシューズ、レディースシューズ、キッズシューズが好調だったとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,363円 +210 円 (+2.6%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が4連騰で連日の昨年来高値更新。日経平均寄与度の高い銘柄で裁定解消に伴うインデックス売りの影響も受けやすいが、全体相場に逆行して強さをみせている。昨年は英半導体設計大手アームHDの巨額買収や、サウジアラビアの政府系ファンドと組んで、テクノロジー分野への1000億ドル規模の投資を可能とする「ビジョン・ファンド」設立の動きなどで市場の注目を集めたが、米大統領選でトランプ氏勝利の余韻冷めやらぬ12月初旬、トランプ次期米大統領とトランプタワーで会談し米国のビジネスに500億ドルを投資し、5万人の新たな雇用を創出することで合意するなど、話題を提供した。年明け早々には、米アップルが「ビジョン・ファンド」に10億ドルを投資する計画が伝わり、これが株価を一段と押し上げる足場となった。人工知能(AI)分野の研究開発にも野心的に取り組んでおり、足もとのAI関連株人気が株価に追い風となっている。テクニカル的にも大発会からの3陽連示現で中段もみ合い上放れを鮮明としている。
■大塚ホールディングス <4578> 5,213円 +104 円 (+2.0%) 本日終値
大塚ホールディングス<4578>が昨年来高値を更新。午後2時ごろ、100%子会社大塚製薬が、統合失調症の治療薬として「ブレクスピプラゾール」の日本国内での製造販売承認申請を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同剤は、臨床試験で統合失調症の急性期の症状を改善したほか、長期投与においても有効性を維持し、良好な忍容性を示したという。なお、米国では、成人の統合失調症と大うつ病補助療法の2つの適応で15年8月から「レキサルティ」として販売している。
■ユナイテッドアローズ <7606> 3,420円 +65 円 (+1.9%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が反発。5日の取引終了後に発表した12月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比1.2%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。アウター、ニット、マフラーなどの冬物衣料・雑貨が好調だったのに加えて、メンズではジャケットやパンツ、ウィメンズではブラウスやスカート、ワンピースなども順調な動きだった。なお、前年同月と比較して休日が1日多く、小売+ネット通販既存店売上高前期比に対して1.5%増程度の影響があったと推測されるとしている。
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