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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ガンホー <日足> 「株探」多機能チャートより

■ガンホー <3765>  262円 (+12円、+4.8%)

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> が大幅高。5日正午ごろ、北米・欧州で配信中のプレイステーション4専用サバイバルアクションゲーム「LET IT DIE(レットイットダイ)」が、昨年12月30日に累計100万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、これを好感した買いが入った。「LET IT DIE」は、同社がグループ会社のグラスホッパー・マニファクチュアとタッグを組んで開発したタイトルで、変動し続ける“バルブの塔”を舞台に、いかに装備やアイテムを駆使し、敵を倒しきるかという弱肉強食のサバイバルアクションゲーム。

■東芝 <6502>  290.5円 (+13.1円、+4.7%)

 東芝 <6502> が反発。米国の原子力事業で最大で数千億円規模の損失が発生する可能性があることが警戒され、昨年末から株価は急落。200円台後半の株価には、強弱感が対立しているが、足もとでは上値を探る展開となった。ドイツ証券は先月30日のリポートで「買い」推奨を継続している。大規模な減損発生が懸念される「CB&I ストーン&ウェブスター(S&W)」の資産評価に関して、「S&W運転資本不足の影響が減損リスクの大部分を占めるとみている」と分析。仮に、数十億ドルののれん計上額が運転資本の不足額+アルファーで3000億円程度だとした場合、「全額減損したとしても債務超過に陥るリスクは低い」とし「足もとの株価下落は押し目買いの絶好機」と指摘している。

■アウトソーシング <2427>  3,685円 (+130円、+3.7%)

 アウトソーシング <2427> が反発。5日朝、同社がドイツの人材派遣企業Orizon Holdingの株式取得が完了したと発表したことが買い材料視された。Orizon社はドイツで第8位の規模をもつ人材派遣企業。機械業界や航空機業界、医薬業界をはじめとした製造事業者向けの 人材派遣に強みを持っている。同社は今回の買収を通じて欧州を拠点とした海外展開をさらに進めていく。

■Jフロント <3086>  1,702円 (+52円、+3.2%)

 J.フロント リテイリング <3086> が大幅続伸。4日の取引終了後に発表した12月度の売上速報で、 百貨店事業の合計売上高は前年同月比2.3%減と12ヵ月連続で前年実績を下回ったが、建て替え工事中の心斎橋店の影響を除くと持ち直しの動きがみられており、これを好感した買いが入った。ラグジュアリーブランドが好調に推移し、化粧品も対前年2ケタ増となったほか、名古屋店のメンズ売り場改装効果が持続する紳士服も売り上げを伸ばしたが、心斎橋店本館の建て替え工事による面積減のマイナス影響に加えて、前月好調だった婦人コートの動きが鈍かったという。ただ、心斎橋店の影響を除くと0.2%減で、大丸松坂屋百貨店合計(12月度実績2.1%減)では0.3%増のプラスに転じたとしている。

■ナノキャリア <4571>  917円 (+26円、+2.9%)

 ナノキャリア <4571> が7日続伸。5日前引け後に、開発中のNC-6300(エピルビシンミセル)について、軟部肉腫を対象とした第1/2相臨床試験に関する治験計画届出書を、米国FDA(食品医薬品局)に昨年12月30日付(現地時間)で提出したと発表しており、開発の進捗を期待した買いが入ったようだ。NC-6300は、がん細胞内に取り込まれた後に、内包した薬物を大量に放出する性能を付加したpH応答性ミセル製剤。国内で実施された第1相臨床試験では、エピルビシン特有の副作用である嘔吐や骨髄毒性などの低減傾向が認められ、通常のエピルビシンの投与量よりも高用量での投与が可能であったこと、また、12ヵ月間を超える投与例が存在していたにもかかわらず心機能低下が認められなかったことから、良好な試験結果であったとしている。なお、同件による17年3月期業績への影響はないとしている。

■さくらインターネット <3778>  1,019円 (+21円、+2.1%)

 さくらインターネット <3778> が3日続伸。同社は5日、「さくらのIoT Platform」のグローバル展開に向けて香港に子会社を設立したことを明らかにした。「さくらのIoT Platform」は、データを送受信するための通信環境や、データの保存・処理に必要なシステムを一体型で利用できるサービス。また、同社は「さくらのIoT Platform」に海外でも接続可能な「さくらの通信モジュール」を17年度中に提供するとしている。

■伊藤忠テクノ <4739>  3,135円 (+60円、+2.0%)

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) <4739> が3日続伸。同社は5日、ベルシステム24ホールディングス <6183> とAI(人工知能)分野で協業すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。ベル24HDは5日、国内コールセンター事業者として初めて、消費者対応においてAIを体系的に活用する新たなソリューションブランド「BellCloud AI」を発表。ベル24HDはこの「BellCloud AI」を、推進するAIを活用した新たなCRMプラットフォーム「Advanced CRM Platform」の中核をなすソリューションと位置付けており、CTCがデータ収集基盤とAI技術を連携したシステム構築を担う。

■三越伊勢丹 <3099>  1,352円 (+20円、+1.5%)

 三越伊勢丹ホールディングス <3099> が続伸。4日の取引終了後に発表した12月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の売上高(法人外商を除く)は前年同月比1.9%減で10ヵ月連続で前年実績を下回ったが、9月以降、マイナス幅が月を追うごとに縮小していることが好感されたようだ。クリスマスや冬のボーナスが契機となり、婦人アウターや冬物雑貨が動いたことがマイナス幅縮小に寄与したという。また、基幹店では、婦人衣料や雑貨、リビングが好調だった伊勢丹新宿本店が5ヵ月ぶりに前年を上回った。

■ツルハホールディングス <3391>  11,370円 (+140円、+1.3%)

 ツルハホールディングス <3391> が続伸。4日の取引終了後に発表した12月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比1.0%増と7ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数は前年に比べ横ばいで推移したものの、客単価が上昇し売り上げを牽引した。

※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。


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