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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日金銭、TOTO、荏原

日金銭 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本金銭機械 <6418>  1,498円  +38 円 (+2.6%)  本日終値
 日本金銭機械<6418>が3日続伸。今月中旬にIR整備推進法(カジノ法)が成立、「収益寄与は2022年以降となるが、貨幣処理機大手の同社にとって中長期的に商機が広がる」(国内中堅証券)。また、足もとの業績も好調でファンダメンタルズ面から評価する動きも出ている。現金残高などを印字するプリンター事業で合理化を進め、17年3月期営業利益は前期比13.6%増の17億円と2ケタ増益を確保する見通し。

■TOTO <5332>  4,720円  +115 円 (+2.5%)  本日終値
 SMBC日興証券が27日付でTOTO <5332> の投資判断「3(弱気)」を継続し、目標株価を3900円→4250円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、第2四半期決算発表時に円高などを主因に下方修正したが、その後の円安により同社計画を上回る公算が大きくなっていると指摘。現地通貨ベースでは、中国、アジア、米州ともに上半期は増収増益を確保しており、中長期的にもウォシュレットなどの高付加価値製品を武器に伸長すると評価している。

■荏原 <6361>  3,355円  +80 円 (+2.4%)  本日終値
 荏原<6361>が反発。東海東京調査センターが27日付で投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4050円に設定したことが好材料視された。CMPの需要拡大とトランプノミクスによって米国のコンプレッサー・タービンが拡大すると予想しており、経常利益は17年3月期365億円(前期比0.1%増、会社予想355億円、同2.7%減)から、18年3期は420億円(同15.1%増)と回復局面入りするとみている。なお、会社側は来期から決算期を12月に変更する予定だが、同センターでは業績変化を連続して見るため18年3月期で予想しているという。

■日本エスコン <8892>  441円  +10 円 (+2.3%)  本日終値
 27日、日本エスコン <8892> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.9%にあたる135万株(金額で4億3000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17年1月4日から3月31日まで。同時に業績修正を発表。16年12月期の連結経常利益を従来予想の33億円→35億円に6.1%上方修正したことも支援材料となった。

■センコー <9069>  800円  +13 円 (+1.7%)  本日終値
 センコー<9069>が反発。この日、中国子会社の上海扇拡国際貨運(上海市)が、中国最大手の総合繊維企業である上海紡織集団の子会社「上海紡織集団国際物流」と、22日付で業務提携契約書を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の提携は、上海紡織集団が取り扱うアパレル製品や自動車用シートなどの物流ネットワークを構築し、中国でのさらなる事業展開を図るのが狙い。その具体的な取り組みとして、上海紡織物流が上海市青浦区に建設する物流センターを上海扇拡が賃借し、18年1月から業務を行うとしている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,742円  +31 円 (+1.1%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が反発。首都圏を地盤にラーメンチェーンを展開するが、帰宅途中のサラリーマンの「ちょい飲み」需要をとらえて業績は好調に推移している。同社の16年3~11月期決算は、税引き利益が前年同期比8.2%増の23億6600万円と好調で、外食業界勝ち組の座を確保している。夏場の天候不順の影響による客数減をアルコール類の販売による客単価の増加で補う格好となっており、株価はこれを評価する買いに上値指向が続く。

■富士重工業 <7270>  4,887円  +53 円 (+1.1%)  本日終値
 富士重工業<7270>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を5400円から6500円に引き上げた。多目的スポーツ車(SUV)を中心とした米国での増販による業績拡大を評価している。また、為替前提を1ドル=115円に見直したことから業績予想を上方修正しており、17年3月期の予想連結営業利益は4000億円から4400億円(前期比22%減)、18年3月期は同5000億円から6200億円(同41%増)に見直している。

■東京エレクトロン <8035>  11,260円  +95 円 (+0.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>などの半導体装置株やSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>などのシリコンウエハー大手、車載用マイコントップのルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連が引き続き物色人気を集めた。世界的に半導体需要が高まるなか、収益環境の追い風が意識されている。前日の米国株市場ではIT・半導体系の銘柄が人気で、ナスダック指数が史上最高値、また半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も6連騰で連日の最高値更新となっている。これを受けて東京市場でも関連銘柄の先高期待が一段と強まっている。

■アルプス電気 <6770>  2,847円  +24 円 (+0.9%)  本日終値
 アルプス電気<6770>は堅調。27日付で岡三証券がレーティング「強気」を継続、目標株価を2800円から3200円へ引き上げた。一部製品でスマートフォン向けが伸び悩むことから17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の380億円(前期523億2700万円)に対して従来予想の436億円から413億円へ引き下げているが、18年3月期はスマートフォン向けなどで優位なポジションにある恩恵や、円安ドル高メリットの享受により、513億円から598億円へ引き上げている。

■スクエニHD <9684>  3,015円  +19 円 (+0.6%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。同社はこの日、12月15日に中国本土で正式サービスを開始したスマートフォン向け「最終幻想 覚醒」(iOSとアンドロイド対応)が、200万ダウンロードを突破したことを発表した。「最終幻想 覚醒」は、11年にPSP向けに発売した「ファイナルファンタジー零式」と世界観を共有するオンラインRPG「ファイナルファンタジー零式 ONLINE」の中国版タイトル。原作である「ファイナルファンタジー零式」の世界観やキャラクターを踏襲しながら、スマートフォンならではのシステムを構築、中国版独自のキャラクターやストーリーも追加されており、中国本土でのApp Storeでの全アプリカテゴリートップセールスで5位に入るなど人気を得ている。

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