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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ニューフレア、シャープ、神戸物産

ニューフレア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニューフレア <6256>  6,760円  +720 円 (+11.9%)  本日終値
 ニューフレアテクノロジー<6256>が急反発。短期資金が流入し、連日の年初来高値更新となった。東芝<6502>が27日の取引終了後、米国の原子力事業の子会社「ウェスチングハウス」が買収した「CB&I ストーン&ウェブスター」の資産評価に関して、減損が最大で数千億円規模に達する可能性があると発表。これを受けて、9月30日時点で東芝が発行済み株数の50.00%、東芝機械<6104>が同15.07%をそれぞれ所有している同社には、グループ再編に伴う思惑が働いているようだ。

■シャープ <6753>  271円  +24 円 (+9.7%)  本日終値
 シャープ<6753>が年初来高値を更新。鴻海グループ傘下で経営再建を進めているが、同社首脳が10~12月期連結最終損益が黒字化する見込みであると言及したことが伝わり、人気が一気に加速した。市場でも「低位株物色人気にも乗って、個人投資家の短期資金が集中している状況。きょうは東芝<6502>が売り叩かれていることもあって、両銘柄とも時価総額1兆3000億円台で急接近。早晩逆転する可能性もある」(国内ネット証券大手)と驚きを隠せない様子だった。

■神戸物産 <3038>  4,165円  +315 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 神戸物産<3038>が反発。同社は27日の取引終了後、16年11月の月次実績を発表、「業務スーパー」店舗への出荷実績は、既存店で前年同月比8.0%増となった。全店では同12.2%増ととなっており、全体売上高は同11.2%増の184億5500万円となり、営業利益については同60.7%増の9億5300万円の大幅増益となっている。仕入れコストの低減や、NB商品をPB商品へ切り替えたことで利益率が大幅に改善している。

■平和堂 <8276>  2,667円  +160 円 (+6.4%)  本日終値
 27日、平和堂 <8276> が決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比6.9%減の101億円に減少したものの、直近3ヵ月(9-11月期)の同利益が7.8%増の34.3億円と3四半期ぶりに増益へ転じたことが好感された。関西に3店舗を新規出店したほか、改装効果などで既存店売上高が前年同期を上回ったことが寄与した。11月の既存店売上高は前年同月比5.5%増に伸びている。

■ダイセキ <9793>  2,406円  +129 円 (+5.7%)  本日終値
 ダイセキ<9793>が反発。27日付でみずほ証券が投資判断「買い」継続、目標株価を2650円から3000円へ引き上げた。原油価格の上昇や円安による鉛価格の上昇で事業環境が好転、17年2月期は通期連結営業利益で会社側計画の76億9000万円(前期78億4900万円)に対して従来予想の85億円から85億3000万円へ、18年2月期は90億5000万円から94億5000万円へ引き上げている。

■DCMホールディングス <3050>  1,073円  +51 円 (+5.0%)  本日終値
 ホームセンター最大手のDCMホールディングス <3050> が3連騰で年初来高値を更新した。27日、同社は17年2月期第3四半期累計(3-11月)の決算を発表。連結経常利益が前年同期比7.1%増の166億円に伸びて着地したことが買い材料視された。チラシ掲載やテレビCM効果でPB商品の販売が好調だったほか、昨年7月に子会社化したDCMサンワの業績上積みが寄与した。通期計画の184億円に対する進捗率は90.4%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■コナミホールディングス <9766>  4,790円  +175 円 (+3.8%)  本日終値
 コナミホールディングス<9766>が大幅高で年初来高値を更新した。モバイルゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」を17年1月中旬から全世界に向けて配信する予定であり、期待感が高まるかたちとなっているようだ。このゲームは、日本・北米・欧州を中心に75の国と地域、9言語で楽しまれているトレーディングゲームカードの面白さをスマートフォン向けに最適化したモバイルゲーム。国内では11月17日から配信を開始し、前日27日には700万ダウンロードを突破したことを明らかにしている。

■ペプチドリーム <4587>  6,000円  +210 円 (+3.6%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>、そーせいグループ<4565>、タカラバイオ<4974>など時価総額上位のバイオベンチャーをはじめ、ナノキャリア<4571>、カルナバイオサイエンス<4572>、オンコセラピー・サイエンス<4564>、リプロセル<4978>、スリー・ディー・マトリックス<7777>などバイオ関連株が総花的に買われた。相場全般は年末で市場参加者が限られるなかで、個人投資家資金が闊歩している状況。そのなか、世界的な新薬不足を受けて製薬会社との合従連衡などの動きが加速するバイオ関連に再び光が当たっている。国内ネット証券では「主力株が上昇一服場面にあり値動きの軽い中小型株に資金が集中、そのなかバイオ関連は株価的に休養十分で高値警戒感に乏しいことも強み」と指摘している。

■住友重機械工業 <6302>  776円  +20 円 (+2.7%)  本日終値
 住友重機械工業<6302>が年初来高値を更新。27日の取引終了後、日立建機<6305>と折半出資する持ち分法適用関連会社、日立住友重機械建機クレーン(HSC)の株式を追加取得し、来年3月31日付で連結子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。HSCは、両社のクローラクレーン事業を統合して02年に設立した企業。今回の連結子会社化は住友重機械の北米のモバイルクレーン事業と生産や技術面で連携することで、クローラクレーン事業のグローバル競争力強化を加速するのが目的という。なお、取得価額は未確定で、追加取得後の住友重の所有割合は66.0%となる。

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