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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):住友重、ローソン、神戸物産

住友重 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ツツミ <7937>  1,911円  +48 円 (+2.6%)  本日終値
 12日、ツツミ <7937> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.41%にあたる100万株(金額で18億6300万円)を上限に、13日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は12日終値の1863円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■JIA <7172>  3,610円  +85 円 (+2.4%)  本日終値
 ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が後場プラスに転じた。前引け後に株主優待制度の拡充を発表しており、これを好材料視した買いが入っている。従来は、毎年12月末日時点の株主に対して、保有株数(100株以上1000株未満、1000株以上)と保有期間(1年未満、1年以上)に応じてクオカード(1000円、3000円、5000円)と日本証券新聞デジタル版購読券(1カ月分、3カ月分、6カ月分)を組み合わせて贈呈していたが、新たに保有期間2年以上を設定し、クオカードの上限を1万円分とするという。これにより、継続保有期間2年以上で1000株以上保有の株主に対してはクオカード1万円分とに日本証券新聞デジタル版6カ月分となる。

■岩谷産業 <8088>  642円  +13 円 (+2.1%)  本日終値
 岩谷産業<8088>が6日続伸。岩井コスモ証券は12日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は800円としている。同社の4~9月期の連結業績はヘリウムガスの市況下落などが響き、減収減益となった。しかし、17年3月通期ではLPガス価格の上昇に伴う売買スプレッド拡大で連結営業利益は会社予想210億円に対し240億円(前期比17%増)と増額修正を予想。18年3月期も同250億円と連続増益を見込んでいる。

■住友重機械工業 <6302>  737円  +13 円 (+1.8%)  本日終値
 住友重機械工業<6302>が反発。SMBC日興証券が12日付で同社株の投資評価を「2」から「1」に引き上げるとともに、目標株価を570円から850円に大幅に引き上げており、これが株価に浮揚力を与えている。同証券では同社の変減速機の収益性が順調に改善していることを評価している。また、18年3月期はアーリーシクリカル系製品(変減速機、射出成形機、建設機械)の回復に加え、受注残が豊富な産業機械、船舶、環境・プラント事業といったレイトシクリカル系製品の増益も見込めるため、全体的に増益率が高まると予想、営業利益段階で今期予想比21.3%増の541億円を見込んでいる。

■日本トリム <6788>  4,420円  +65 円 (+1.5%)  本日終値
 12日、日本トリム <6788> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.19%にあたる10万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月13日から17年6月12日まで。

■ローソン <2651>  8,120円  +100 円 (+1.3%)  本日終値
 ローソン<2651>は堅調。同社は12日、パナソニック<6752>と共同で業界初となる完全自動セルフレジ機「レジロボ」の実証実験を開始することを発表した。これは経済産業省の支援を得て次世代型コンビニエンスストアの実験店舗「ローソンパナソニック前店」(大阪府守口市)で12日から行っており、17年2月にはRFID(電子タグ)を導入した実証実験も行う予定。店員がレジで商品のスキャン登録や袋詰めをする必要がないため、店舗オペレーションの省力化に貢献、将来的には精算時のスキャン登録を無くしたスピーディな精算で顧客の利便性向上を目指す。

■神戸物産 <3038>  3,510円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 12日、神戸物産 <3038> が16年10月期の連結経常利益を従来予想の61億円→84億円に37.7%上方修正。減益率が28.0%減→0.9%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。円高による輸入コストの低下に加え、自社工場で生産するPB商品の販売が想定以上に伸びたことが寄与。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の40円→45円(前の期は1→2の株式分割前で80円)に増額修正したことも支援材料。

■オープンドア <3926>  3,110円  -135 円 (-4.2%)  本日終値
 オープンドア<3926>が反落。12日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月19日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更することになったと発表したが、直近で連騰していることから、利益確定売りが優勢となっている。同社は総合旅行情報サイト「トラベルコちゃん」の運営が主な事業。17年3月期連結業績予想は、売上高30億5000万円(前期比23.6%増)、経常利益9億2000万円(同9.5%増)を見込んでいる。

■SMC <6273>  28,460円  -1,035 円 (-3.5%)  本日終値
 SMC<6273>が急落。調査会社のWell Investments Research(ウェル・インベストメンツ・リサーチ)が13日付で、同社株に対して「会計神話をパンクさせよ」とのタイトルのリポートを発表し、「4500円を適正な株価と考え、強い売りと評価する」としたことが売り材料視されている。ウェル・インベストメンツ・リサーチのリポートをめぐっては、昨年12月に丸紅<8002>のリポートを発表して以降、JIG-SAW<3914>やCYBERDYNE<7779>などに関するリポートを発表し、その都度、株価にインパクトを与えていただけに、今回もネガティブ・サプライズとなったようだ。

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 ベイカレント <6532>  855円  -300 円 (-26.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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