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【特集】小川英幸氏【トランプ上昇相場はどこまで続く】(2) <相場観特集>

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

―途切れない株高、“超強気トレンド”の行方を探る―

 途切れそうで途切れない――。好調な米国経済と株式市場、米長期金利上昇を背景としたドル高・円安の流れも継続するなか、東京株式市場では日経平均株価が躊躇なく1万9000円の道標も通過した。トランプ相場の上昇気流や恐るべしだが、果たしてこの超強気トレンドの切れ目はどこなのか。それとも、「押し目待ちに押し目なし」の相場格言を地で行く展開は当面続くのか。相場の機微を知り尽くした市場関係者の声をまとめた。

●「投資先として有望なのはインフラ関連と海運

小川英幸氏(光世証券 本店コンサルティンググループ 課長代理)

 トランプラリーが継続し、日経平均株価は年初来高値を更新し、NYダウ平均株価も2万ドルを狙える位置に来ている。財政政策期待から経済成長率が高くなることに投資家の視点が移り、リスクに対して腰が引けていた資金が急速に株式市場へと流入し、日々株価の上昇がみられる。その大きな資金シフトの根本には投資家心理の悲観から楽観への変化がある。そのため、今後1~2ヵ月はこのトレンドが継続する可能性が高い。

 投資先として有望なのはインフラ関連である鉄鋼株などの素材関連と、その運搬に使われる海運だ。この2つはこれまで投資先として期待が低かったため、依然として上昇余地が大きいと考えられる。そして、出遅れている小型株も、足もと徐々に資金が流入していることから、年末年始にリターンをもたらしてくれるだろう。

 しかし、年明け以降は、海外での不安材料が全般相場に影響を及ぼす懸念がある。中国では人民元の下落が継続しており、ヨーロッパではドイツやフランス、オランダの大統領選挙が来年控えるなど、さまざまな問題が依然として解決していない。現在の上昇相場が継続する過程ではこれらの問題の動向に、注意深く目を向けておく必要がある。

(聞き手・加藤智)

<プロフィール>(おがわ・ひでゆき)
1977年滋賀県生まれ、2000年滋賀大学経済学部卒。光世証券入社後、先物オプションや現物の自己売買部門を経て、2015年12月からコンサルティンググループに所属。

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