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【市況】今週の【特異日&変化日】カレンダー (12月12日-16日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

―アノマリーが語る「上げやすい日、下げやすい日」―

 ここでの「特異日」とは、日経平均株価の日足が前日比で上げた場合を「勝ち」、下げた場合を「負け」とした時、過去10年間で「7勝以上」「7敗以上」の偏りを示す、経験則上、上昇・下落しやすい日を指します。

【前週(12月5日-9日)】

 前週は相場の強弱を占う「特異日」は存在せず、アノマリーから相場を読み解くのには手掛かり難の週だったといえます。ただ、その一方で相場全般に急ブレーキをかけるほどの悪材料も見当たらず、前の週の足踏みで押し目を入れた相場は、蓄えたエネルギーを週後半に解き放って窓を開けて急上昇を始めました。9日(金)には一時1万9000円大台を回復し、昨年12月30日以来となる高値水準を付けたのです。週間での上げ幅は570円に達し、5週連続での上昇となりました。

 一目均衡表の変化日では、6日(火)に2月12日安値-7月8日安値の対等日、7日(水)に9月27日安値-11月1日高値の対等日、8日(木)に11月1日高値から基本数値26日目が到来しており、上昇相場に弾みがつくタイミングであったことを示唆していたのかもしれません。

【今週(12月12日-16日)】

 前週に一旦は1万9000円大台を回復したことで、年末・年始高への期待が高まる東京市場ですが、前回ご紹介したように「掉尾の一振」に向けた心強いアノマリーがあります。12月は下旬の20日(火)~26日(月)に4営業日連続でプラスの特異日が集中しているのです。年末・年始休暇の接近につれ、市場参加者の層は波が引くように薄くなっていきますが、その間隙を縫うかの如き思わぬ波乱さえなければ、いよいよ2万円大台がみえてきます。

 さて、今週は16日(金)に「3勝7敗」のマイナスの特異日が巡ってきます。その後、翌週の19日(月)を挟んで20日(火)~26日(月)の特異日の集中期間、そして30日の大納会へとなだれ込んでいきます。今週そのものは強いていえばアノマリーは週末弱気の可能性を示唆していますが、やはり焦点はその翌週の動きとなりそうです。

 一目均衡表の変化日を確認しておきましょう。14日(水)に7月8日安値-9月27日安値の対等日、5月31日高値-9月5日高値の対等日、そして15日(木)には11月9日安値から基本数値の26日目、4月8日安値-8月12日高値の対等日が巡ってきます。週央から週後半にかけての動きに留意しておく必要があるかもしれません。

 またスケジュール面では、12日(月)に機械受注、13日(火)に中国鉱工業生産、14日(水)に日銀短観、FOMCの結果発表(日本時間15日未明)、15日(木)に安倍・プーチン会談とビッグイベントが目白押しです。これらイベントに対する目配りも欠かせないでしょう。

▲【特異日 7勝以上 】
 12月16日(金) ○3-●7:ECB定例理事会

 【一目均衡表:変化日】
 12月14日(水) 5/31H-9/5H、7/8L-9/27L:日銀短観、FOMC結果発表
 12月15日(木) 26(11/9L)、4/8L-8/12H:安倍・プーチン首脳会談
 12月16日(金) 2/1H-7/8L:米住宅着工件数

※12月15日の「26(11/9L)」は11月9日安値(L)から一目均衡表の基本数値26日目の到来を示す。14日の「5/31H-9/5H」は5月31日高値(H)-9月5日高値の対等日の到来を意味する。

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