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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、関西ペ、東京海上

三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱UFJ <8306>  734.4円  +18.2 円 (+2.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>のメガバンク3社はいずれも上値指向が続いている。前日の欧米株市場は総じて堅調な動きで、イタリアの国民投票の結果は大方織り込んだといえる。イタリアでは金融株が買い戻されており、銀行経営に対する不安心理が後退、これが東京市場にも反映されるかたちとなった。外国人投資家の継続的な買いが観測されるなか、メガバンク3社ともPBRは依然として0.6倍台で指標面からも一段の水準訂正余地が意識されている。

■高周波熱錬 <5976>  915円  +22 円 (+2.5%)  本日終値
 6日、ネツレン <5976> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.58%にあたる110万株(金額で9億8230万円)を上限に、7日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は6日終値の893円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■フューチャー <4722>  726円  +15 円 (+2.1%)  本日終値
 フューチャー<4722>が反発。同社は6日の取引終了後、横河電機<6841>からワイ・ディー・シー(YDC、東京都府中市)の株式の一部を取得し特定子会社化することを発表した。YDCはITサービス企業として生産管理や会計などの製造業向け基幹システムなどを手掛けている。今回の株式取得により、より付加価値の高いサービスを創出し、横河電機グループと最先端テクノロジーで協力関係を形成することを目指す。

■関西ペイント <4613>  2,028円  +37 円 (+1.9%)  本日終値
 6日、関西ペイント <4613> が欧州塗料メーカーのヘリオス・グループの持株会社Annagabを約700億円で買収すると発表したことが買い材料視された。ヘリオス・グループは工業塗料分野に強みを持つ塗料メーカーで、現在、中東欧、西欧、ロシアなど欧州各国で事業展開をしている。発表を受け、欧州市場に本格参入による業績拡大に期待する買いが向かった。

■東京海上 <8766>  5,150円  +79 円 (+1.6%)  本日終値
 東京海上ホールディングス<8766>が続伸、年初来高値を更新した。6日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を5400円から6100円へ引き上げた。高い資本余力や、海外事業のオーガニック成長(米国の主力子会社が中心)が牽引する還元対象利益の安定的な増加を背景にした株主還元強化が今後も継続可能であることを評価している。

■インベスターズクラウド <1435>  3,680円  +55 円 (+1.5%)  本日終値
 インベスターズクラウド<1435>が後場プラスに急浮上。午後0時ごろ、16年12月期の期末一括配当について、従来予想の12円から8円増額し20円にすると発表しており、これを好感した買いが入っている。普通配当を12円から15円に引き上げたことに加えて、この日、東証マザーズから東証1部市場へ市場変更したのを記念して5円の記念配当を実施するという。また、株主優待制度を導入するとあわせて発表した。12月31日時点で1単元(100株)以上保有の株主に対して、一律でクオカード3000円分を贈呈するとしている。

■三井化学 <4183>  536円  +8 円 (+1.5%)  本日終値
 三井化学<4183>は堅調。6日付で岡三証券がレーティング「強気」継続、目標株価を520円から600円へ引き上げた。特色ある製品群から構成されるモビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージングは着実に強化されており、連結業績のけん引役となることを指摘。17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の880億円(前期709億2600万円)に対して従来予想の810億円から900億円へ、18年3月期は850億円から930億円へ引き上げている。

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