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【市況】NY株式:ダウは68ドル高、原油上昇を好感もハイテク銘柄が重し

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

1日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は68.35ドル高の19191.93、ナスダックは72.57ポイント安の5251.11で取引を終了した。原油相場が続伸したことを受けて、買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より増加した一方で、11月ISM製造業景況指数が5ヵ月ぶりの高水準となったが、明日の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から相場への影響は限定的だった。携帯端末のアップル(AAPL)向け半導体サプライヤーへの業績懸念などからハイテク銘柄に売りが広がり、S&P500やナスダック総合指数が下落に転じた。セクター別では、自動車・自動車部品や銀行が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが下落した。

アパレルのエクスプレス(EXPR)は業績見通しが予想を下振れ、大幅下落。アップルが「iPhone7」向けの部品発注を減らし始めたとの報道を受け、iPhoneの部品を供給する半導体のブロードコム(AVGO)やシーラス・ロジック(CRUS)などが下落。ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)は決算内容が嫌気され、売られた。一方で、自動車大手のフォード(F)やゼネラル・モーターズ(GM)は、11月新車販売台数が前年同期比で増加し、上昇した。

明日の雇用統計では、失業率は4.9%増、非農業雇用者数は前月比18万人増が予想されており、大きく予想を下回らない限り、12月の利上げを確実視する向きが優勢となるだろう。

Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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