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【市況】明日の株式相場見通し=イベントを前に買い手控え、目先的な達成感から利益確定売りも

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(2日)の東京株式市場は、同日日本時間夜に発表される米11月の雇用統計の内容や、4日に予定されるイタリアでの憲法改正の是非を問う国民投票の結果を見たいとする姿勢から、買い手控えムードが強まり売り先行の展開となりそうだ。

 現地11月30日の海外為替市場で、1ドル=114円台へと円安・ドル高が進行したことで、きょう寄り付きの日経平均株価は、1万8500円台に乗せてのスタートとなり、一時1万8700円台まで買い進まれる場面もあった。後場は円安が一服したこともあり、日経平均株価は伸び悩んだものの1月4日以来約11カ月ぶりに終値ベースでの年初来高値を更新した。

 市場関係者からは「きのうまでの“凪状態”から、きょうは日経平均株価の1日の高安の変動値幅が277円と広がり、東証1部の売買代金は3兆2911億円と膨らんだ。年初来高値を更新したことで、目先的な達成感から利益確定売りが増加している」との見方が出ていた。

 1日の東京株式市場は、原油先物価格の急上昇と外国為替市場での円安進行を好感し終始買い優勢のなか、日経平均株価は終値ベースの年初来高値を更新し、終値は前日比204円64銭高の1万8513円12銭と続伸した。

 日程面では、11月のマネタリーベースに注目。海外では、米11月の雇用統計が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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