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【市況】米国株見通し:原油相場に波乱なければ地合いとして上昇へ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2206.00(+2.25) (19:10現在)
ナスダック100先物 4876.50(+1.50) (19:10現在)

19:10時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。また、NYダウは20ドル高程度で推移。欧州は小幅ながらも全般上昇して推移している。

米株式市場の関心は本日のOPEC総会の行方であるが、総会を前に各国の関係者から減産合意に前向きな話が伝わっており、原油先物相場は大幅に上昇して推移している。もっとも、これまでの経緯からハシゴを外される可能性が高く、市場は冷静に対応しているようである。

また、足元で堅調な経済指標の発表が材料視されており、昨日は7-9月期GDP改定値が速報値から上方修正されたことが好感された。本日は、ADP全米雇用報告(11月)、個人所得(10月)、個人消費支出(10月)、個人消費支出(PCE)価格コア指数(10月)、シカゴ購買部協会景気指数(11月)、中古住宅販売成約指数(10月)のほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)が予定される。予想を上回る結果等が示されれば、週末の雇用統計への思惑のほか、12月利上げを後押しすることになりそうだ。

また、米複合企業ユナイテッド・テクノロジーズ傘下で冷暖房機器メーカーのキヤリアはメキシコに移す計画の約1000人の雇用について、インディアナ州に維持することで合意したと伝えられている。トランプ次期政権による引き留めの動きを受けたものであり、トランプ物色が強まる可能性がある。原油相場に波乱がなければ、地合いとしては上昇が意識されそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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