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【市況】明日の株式相場見通し=膠着状態が継続へ、原油価格の動向を注視

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(1日)の東京株式市場は、OPEC総会後の原油価格の値動きに左右されることになりそうだ。形式的に「減産合意」となった場合でも、実質的に産出量の減少が難しいと受け止められた場合には、原油価格が低下するケースもあり、これがNYダウ平均株価の下落を誘発すると、東京株式市場に波及する可能性もある。ただ、外国為替市場で1ドル=112円台での推移が継続した場合には、下落幅は軽微にとどまり、膠着状態が続きそうだ。

 市場関係者からは「日経平均株価が終値で1万8300円台に乗せて、28日以降きょうまでの3日間は、終値ベースの比較だけでなく取引時間中の値動きも極端に小幅な推移となっている。その背景には、外国為替市場で1ドル=112円台半ばを軸に円相場が小幅な値動きとなっていることがある。さらに、28日に日銀が、9日に日経平均株価が急落して以来久しぶりに指数連動型上場投資信託(ETF)706億円の買い入れを実行したことで、不用意な売りに警戒感が広がった面もある」との見方も出ていた。

 30日の東京株式市場は、売り買い交錯で方向感に欠ける展開となり、日経平均株価はわずかながらプラス圏を保って引けた。日経平均株価終値は、前日比1円44銭高の1万8308円48銭と小幅反発した。

 日程面では、7~9月期の法人企業統計、11月の大手百貨店売上高速報に注目。海外では、ロシアのプーチン大統領が年次教書演説、米11月のISM製造業景況感指数、米11月の新車販売、中国11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)、ユーロ圏10月の失業率が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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