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【市況】東京株式(大引け)=49円安、米株安と円高受け利益確定売りも底堅さ発揮

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 29日の東京株式市場は売りが優勢で日経平均はマイナス圏での推移を余儀なくされた。しかし、売り一巡後は押し目買いが入り底堅さを発揮した。

 大引けの日経平均株価は前日比49円85銭安の1万8307円04銭と続落。東証1部の売買高概算は19億5601万株、売買代金概算は2兆3080億5000万円。値上がり銘柄数は824、対して値下がり銘柄数は1020、変わらずは145銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の欧米株市場が総じて軟調な推移となったほか、為替が1ドル=112円台を割り込むなど円高傾向にあることから、目先の利益確定を急ぐ動きを誘発した。30日のOPEC総会を前にWTI原油先物価格が急反発したものの、全般への影響は限られた。30日は英中央銀行によるストレステストの公表も控え、今週末2日には11月の米雇用統計などの重要イベントも予定されることで、ポジション調整の売り圧力も意識される場面。ただ、それでも売り一巡後は押し目を拾う動きが観測され下げ渋った。前日まで12連騰と異彩の上昇を演じたTOPIXも底堅さをみせたが、きょうは小幅マイナスで引け連騰記録はストップした。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が売られ、JR東日本<9020>、東京海上ホールディングス<8766>も軟調。東京テアトル<9633>が利益確定売りに下落したほか、アイロムグループ<2372>、新日本建設<1879>も大幅安となった。ネクソン<3659>、オーイズミ<6428>なども安い。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが朝安後切り返し、しっかり。パナソニック<6752>、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>なども堅調。安永<7271>、日本アジア投資<8518>はいずれも連日ストップ高が続いている。イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>、Hamee<3134>が物色人気となり、丸山製作所<6316>も値を飛ばした。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年11月29日 16時03分

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