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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):信越化、航空電子、HIS

信越化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■信越化学工業 <4063>  8,335円  +165 円 (+2.0%)  本日終値
 信越化学工業<4063>が3日続伸。塩ビ部門が好調で収益に貢献、17年3月期第2四半期(4~9月)決算は、連結営業利益段階で前年同期比11%増の1220億3400万円と2ケタ伸長。中国スマートフォンメーカーの台頭などを背景に半導体ウエハーの伸びも顕著で、ここ最近の円安進行も追い風となっている。野村証券の「Nomura21 Global」の25日付の一部銘柄入れ替えでも信越化は新たに組み入れられた3銘柄のひとつであり、これも買い安心感につながっているようだ。

■日本航空電子工業 <6807>  1,587円  +27 円 (+1.7%)  本日終値
 28日、日本航空電子工業 <6807> に対してNECがTOB(株式公開買い付け)を実施し、子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を23.1%上回る1株1920円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は29日から17年1月17日まで。なお、TOB成立後も同社は上場を維持する。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,200円  +50 円 (+1.6%)  本日終値
 エイチ・アイ・エス<9603>が大幅続伸。子会社のハウステンボスは28日、17年の新規事業計画に関する概要について、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)コンテンツを常設する国内最大のテーマパークを本格展開すると発表。これが材料視されているようだ。ハウステンボスは14年に業界初のVRゲームの常設アトラクションを開設して以来、先駆け的なバーチャルゲームを提供しており、17年においても既存施設を改修し、VR・AR技術を活用した新感覚の恋愛アトラクションや壮大なSFアトラクション、世界中のVR・AR技術を一堂に集める施設などを開設する計画。また、16年1月に取得した大村湾の無人島長島(西海市)を活用した「夢と冒険の王国」の始動プロジェクトを進めており、同国でもVR・AR技術を活用したアトラクションを導入する構想を進めているという。

■東京エレクトロン <8035>  10,350円  +150 円 (+1.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が続伸。28日付でみずほ証券が投資判断「中立」継続、目標株価を8000円から1万1000円へ引き上げた。TSMC、インテル、3D-NANDの投資が好調であることから、受注見通しを上方修正。これにより17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1400億円(前期1167億8800万円)に対して従来予想の1250億円から1446億円へ、18年3月期を1306億円から1633億円へ引き上げている。

■因幡電機産業 <9934>  3,895円  +55 円 (+1.4%)  本日終値
 28日、因幡電機産業 <9934> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.1%にあたる30万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月1日から12月22日まで。

■FRONTEO <2158>  879円  +11 円 (+1.3%)  本日終値
 FRONTEO<2158>が高い。同社はきょう、顧客に代わってAI(人工知能)活用のプロセスを推進する「AIプロセスアウトソーシング」の提供を開始すると発表した。「AIプロセスアウトソーシング」は、人工知能の導入経験がない顧客でも人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を業務の改善や課題解決に活用するための取り組み。このサービスでは、同社の人工知能のエキスパートやAIの運用を担当しているサービスチームが、解析のテスト段階から導入、運用設計をサポートするだけでなく、実際に稼働を開始した後の運用も顧客に代わって担当することにより、実効性の高いAIの利用を実現する。

■東邦亜鉛 <5707>  448円  +5 円 (+1.1%)  本日終値
 東邦亜鉛<5707>が続伸し新高値。同社は28日、豪州子会社が操業するエンデバー鉱山を来年5月からフル操業体制にすると発表した。亜鉛・鉛の価格低迷を受け同鉱山は減産を行っていたが、足もとの市況回復を受け増産に転じる。具体的には、新年1月から順次粗鉱処理量を増やし、来年5月以降、月4万トンの生産体制とするほか、従業員も65人から172人に増員する。亜鉛の価格は米次期大統領に大規模なインフラ投資の実施を掲げるトランプ氏が当選したこともあり、足もとで急伸している。

■ディスコ <6146>  13,480円  +130 円 (+1.0%)  本日終値
 ディスコ<6146>が続伸。同社は28日、サファイアやSiC、LT、LNなど難削材のCMPに対応したフルオートマチックポリッシャ「DFP8141」を開発したことを発表した。市場の成長が期待される高輝度LEDでは、デバイス形成済のサファイア基板を裏面研削した後、デバイス性能向上のための研磨工程が必要になってきている。また、省エネ志向の高まりにより需要が伸びるパワーデバイス向けSiC(炭化ケイ素)などでも研磨ニーズも高まっており、「DFP8141」はこれらのニーズに対応するもの。12月14日から東京ビッグサイトで開催される「SEMICON Japan 2016」に参考展示する予定。

■セイコーエプソン <6724>  2,288円  +14 円 (+0.6%)  本日終値
 セイコーエプソン<6724>が5日続伸、年初来高値を更新した。28日付で岡三証券がレーティングを「中立」から「強気」へ、目標株価を1800円から2500円へ引き上げた。円高のマイナス影響などにより17年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の600億円(前期940億2600万円)に対して従来予想の643億円から636億円へ引き下げているが、大容量インクタンクモデルがエマージング地域を中心に好調に推移する見通しであることから18年3月期は701億円から719億円へ引き上げている。

■TOTO <5332>  4,425円  -100 円 (-2.2%)  本日終値
 TOTO<5332>が反落。ドイツ証券が28日付で投資判断「セル」を継続しつつ、目標株価を3415円から3260円へ引き下げたことが弱材料視されている。9月中間期営業利益が会社側の従来予想205億円に対して195億円で着地し、通期会社計画を510億円から480億円へ引き下げたことを受けて、同証券でも通期予想を473億円から464億円へ引き下げたことが要因。現状の個人消費の落ち込みから、会社側の国内事業の売上高計画は依然として楽観的な前提であると指摘している。

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