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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):安永、フジプレアム、アジア投資

安永 <日足> 「株探」多機能チャートより
■クスリアオキ <3549>  4,965円  -85 円 (-1.7%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が反落。28日の取引終了後に発表した月次営業速報で、11月度の既存店売上高は前年同月比3.1%増となり、20カ月連続で前年実績を上回ったが、前月の同8.5%増から増加率が低下しており、売り上げ失速を警戒した売りに押されているようだ。

■カルビー <2229>  3,475円  -40 円 (-1.1%)  本日終値
 カルビー<2229>は軟調。大和証券は28日、同社株の投資判断を「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き下げた。また、目標株価も5100円から3900円に引き下げている。第2四半期(7~9月)の連結営業利益は66億円(前年同期比1%減)だったが、この結果は同証券予想(68億円)を下回っており、印象は「ネガティブ」と指摘。北海道の台風被害によりジャガイモの収穫に遅れが出たことや、北米事業の販売回復が遅れていることが業績悪化要因となった。同証券では、特に北米事業の回復には時間がかかるとみている。このため、17年3月期の営業利益を従来予想の325億円から300億円(会社予想310億円)に引き下げたほか、18年3月期の同利益は375億円から350億円に見直している。

■日立化成 <4217>  2,504円  -20 円 (-0.8%)  本日終値
 日立化成<4217>が続落。同社は28日の取引終了後、イタリアのフィアム社グループの事業のうち、自動車用および産業用鉛蓄電池事業(中国事業の一部を除く)を分割し、その事業を引き継ぐ「フィアムエナジーテクロノジー」の株式51.0%を取得することを発表したが、株価は11月25日に2568円まで買われ年初来高値を更新していることから目先的な売りに押されている。今回の株式取得により、フィアム社のブランド力や製造拠点、販売網などを活用し、欧州、米国、東南アジアなどにおける自動車用および産業用鉛電池事業の一層の強化を図る方針。

■JR九州 <9142>  3,005円  -20 円 (-0.7%)  本日終値
 JR九州<9142>は小幅安。株価はここ3000円前後での一進一退が続いている。同社は10月25日に東証1部に直接上場しており、この日の引けにかけTOPIX組み入れに向けたリバランスの買い需要も見込まれている。

■安永 <7271>  1,777円  +600 円 (+51.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 安永<7271>が5日連続のストップ高で1777円まで急騰、株価は動意直前の水準から3.4倍に化けている。同社株は上場した1996年の10月に1920円の高値をつけているが、20年ぶりの最高値も視界に入ってきた。同社株はリチウムイオン電池関連の一角として脚光を浴びた。正極板の製造で独自技術を駆使して電池寿命を大幅に向上させる新技術を開発したと発表したことが異彩人気化の背景だ。市場では「複数の企業に技術提供中とはいえ、将来的な収益寄与は現時点では未知数。ここまで買われているのは、値動きに乗じた短期資金のなせる業だが、もともと板が薄いだけに買いの勢いが止まった時の反動も警戒される」(準大手証券ストラテジスト)と指摘する声があった。

■フジプレアム <4237>  383円  +80 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 フジプレアム<4237>は大幅続伸。日証金が28日付から、フジプレミアム株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、きょうは買いが優勢となっている。

■プラネット <2391>  2,226円  +400 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 プラネット<2391>がストップ高。この日正午ごろ、中国で越境流通プラットフォーム事業を行う合弁会社設立に合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。新会社「上海上港瀛東商貿」は、中国最大の港湾運営の国営企業である上海国際港務(集団)傘下の上港集団物流(上海市)、ソフトウエア開発やシステム設計を手掛けるシノジャパン(東京都港区)、ヤマトホールディングス<9064>と同社の4社により設立。日用品・化粧品・衛生用品などの日本のメーカーや卸売業と、中国の小売事業者やECモール出店事業者を結びつけ、貿易・物流・情報・決済・販路拡大までを一貫して提供する越境流通プラットフォーム事業を行うとしている。なお、同件による17年7月期業績への影響は軽微としている。

■日本アジア投資 <8518>  704円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 日本アジア投資<8518>が4日連続ストップ高。同社の投資先でスマートフォン向けコンテンツビジネスなどを中国展開するアクセスブライトが、大ヒット中のアニメ映画「君の名は。」の配給・配信権利を取得し今週末から中国全土で上映することが材料視され、投機資金を呼び込んでいる。東宝<9602>は28日、「君の名は。」の興行収入が194億円を突破してスタジオジブリの「もののけ姫」を抜いて国内映画の興行収入歴代6位にランキングされたことを発表、200億円大台乗せもほぼ確実視される状況にあり、これもアジア投資の株価を間接的に押し上げる背景となっている。

■ウチダエスコ <4699>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 ウチダエスコ<4699>が連日ストップ高。前日に値幅制限いっぱいまで買われた流れを引き継ぐかたちとなっている。同社は25日取引終了後に、17年7月期通期の連結業績予想修正を発表しており、これが引き続き好感されているようだ。売上高見通しは従来の126億円から128億円(前年比10.4%増)に、経常利益見通しは5億2000万円から6億円(同22.0%増)にそれぞれ増額修正。足もとで学校市場向けIT関連機器(電子黒板およびタブレット型端末など)の受注が好調に推移していることが業績を押し上げる。

●ストップ高銘柄
 アストマックス <7162>  640円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 ソケッツ <3634>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 テクノスマート <6246>  784円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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