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【市況】東京株式(大引け)=4円安、利益確定売りに押されるも底堅さ発揮

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は朝方高く始まったものの、その後は利益確定売りに押され、マイナス圏に。しかし、下値も頑強で1万7000円台後半でのもみ合いに終始した。

 大引けの日経平均株価は前日比4円47銭安の1万7668円15銭と4日ぶり小反落。東証1部の売買高概算は24億9486万株、売買代金概算は2兆5886億1000万円。値上がり銘柄数は809、対して値下がり銘柄数は1039、変わらずは138銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが6日続伸で最高値街道を走っていることや、日米金利差拡大を受け外国為替市場で1ドル=108円台まで円安が進んだことなどが追い風材料として意識された。しかし、日経平均は前日までの3営業日で1400円強の上昇をみせていたこともあり、利益確定売り圧力が顕在化、朝高後ほどなくしてマイナス転換となった。一方で下値に対しても頑強なところをみせ、大きく崩れることがなかった。決算発表通過で個別では手掛かり材料不足となったものの、銀行セクターへの買いが継続しており、全体地合いを支えている。大型株が買われる一方で、時価総額の小さい中小型株には売り物が目立った。なお、TOPIXはプラス圏で着地している。売買代金は、活況の目安とされる2兆円をきょうも上回った。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>をはじめメガバンクが売買代金上位3傑を独占して株価も高い。東京海上ホールディングス<8766>、住友不動産<8830>などが物色人気を集めたほか、ディー・エヌ・エー<2432>も買われた。業績上方修正を好感してヤーマン<6630>が急伸、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も活況高となった。ネクシィーズグループ<4346>も上昇。

 半面、ソニー<6758>が軟調、キーエンス<6861>も下落した。ドリームインキュベータ<4310>が急落したほか電通<4324>が大幅安。石川製作所<6208>など防衛関連の一角も大きく売られた。住友ベークライト<4203>、DIC<4631>などの下げも目立つ。安藤ハザマ<1719>、ネクスト<2120>も安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

最終更新日:2016年11月15日 16時32分

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