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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JAFCO、フライト、FVC

JAFCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■関東電化工業 <4047>  827円  -47 円 (-5.4%)  本日終値
 関東電化工業<4047>が反落。14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高213億4000万円(前年同期比2.5%増)、営業利益40億7500万円(同5.0%増)と、従来予想の営業利益33億5000万円を上回って着地したものの、17年3月期通期業績予想は営業利益76億円(前期比12.1%減)の従来予想を据え置いており、下期業績への警戒感が生じているようだ。9月中間期は、電池材料の六フッ化タングステンが販売数量の増加や価格修正効果で伸長し、精密化学品事業が増収を確保。これに加えて、原燃料費用や固定費が改善したことから増益を確保した。なお、17年3月期通期業績予想については、半導体・液晶用特殊ガス類が競争激化により計画を下回る見通しのため、売上高を461億円から445億円(前期比3.5%増)へ下方修正している。一方、営業利益は原燃料費用改善効果などで従来予想を据え置いているが、減益予想を継続した。

■松田産業 <7456>  1,433円  -63 円 (-4.2%)  本日終値
 松田産業<7456>が反落。同社は14日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1800億円から1650億円(前期比1.8%増)へ、営業利益を35億円から27億円(同13.6%減)へ、純利益を26億円から21億円(同18.4%減)へ下方修正、これを嫌気した。貴金属関連事業が対象とするエレクトロニクス産業などの生産状況が引き続き伸び悩むことが要因。あわせて発表した第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高790億1200万円(前年同期比7.4%減)、営業利益12億4500万円(同39.2%減)、純利益9億6900万円(同38.2%減)だった。

■ジャフコ <8595>  3,640円  -90 円 (-2.4%)  本日終値
 ジャフコ<8595>、ドリームインキュベータ<4310>、マクニカ・富士エレホールディングス<3132>など、12月19日にマザーズ上場が決まったZMPへの出資企業として市場で注目を集めた銘柄に売りがかさんだ。含み益に期待がかかっていたが、ZMP上場が現実化したことで「利益の試算が可能となったことが逆に売りを誘発しやすくなっている」(準大手証券ストラテジスト)という指摘がある。なお、同じくZMPに出資する企業としてテクノスジャパン<3666>やフューチャーベンチャーキャピタル<8462>、ディー・エヌ・エー<2432>なども挙げられるが、これらは買いが優勢という状況にある。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,552円  -23 円 (-0.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が反落。米国株式市場では、トランプ氏の次期大統領への決定後、IT関連銘柄は上値の重い展開となっていることが、同社株の上値を抑える要因となっている様子だ。米IT企業には海外から移住してくる技術者は多く、同氏の移民規制の動きが警戒されている。また、IT企業は民主党支持が多く、次期共和党政権との相性が良くないとも言われている。同社が持ち分法適用会社とする中国・アリババグループの株価は前日の米ニューヨーク市場で続落していることも警戒されたようだ。

■セキド <9878>  109円  +30 円 (+38.0%) ストップ高   本日終値
 セキド<9878>はストップ高。同社は14日の取引終了後、オークファン<3674>からの資本参加と業務提携に向けて協議を開始することを発表、これを好感した。今回の提携により、セキドのインターネット販売事業やリユース事業において、オークファンの独自性の高いサービスを提供することで商品などの仕入や販売促進を強化。加えて資本参加による経営効率を高めるための情報共有などを行うことで新品からリユースまでの循環型ビジネスを創造し、これまで以上に競争力のある事業へと発展させることを目的にしている。

■マルマン <7834>  194円  +44 円 (+29.3%)  本日終値
 マルマン<7834>が急伸。14日の取引終了後、16年9月期決算短信において、「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したことが好感されている。16年9月期連結決算が、売上高65億600万円(前の期比1.8%増)、営業利益1億9700万円(同38.3%増)、純利益7400万円(同74.2%増)となり、2期連続で黒字を計上し、17年9月期業績も売上高64億5000万円(前期比0.9%減)、営業利益2億円(同1.4%増)、純利益1億円(同33.7%増)と黒字幅拡大を見込んでいることが要因としている。なお、17年9月期については、ゴルフ関連商品でフラッグシップモデルとボリュームゾーンの新製品をそれぞれ発売するほか、禁煙関連商品で電子パイポの高価格帯商品の発売を計画しており、これらが寄与すると見込んでいる。

■IMV <7760>  380円  +80 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 14日に決算を発表。「今期経常は26%増益、前期配当を0.5円増額・今期も7円継続へ」が好感された。IMV <7760> [JQ] が11月14日大引け後(15:10)に決算を発表。16年9月期の連結経常利益は前の期比31.9%減の9.5億円に落ち込んだが、17年9月期は前期比25.8%増の12億円にV字回復する見通しとなった。8期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を6.5円→7円(前の期は6.5円)に増額し、今期も7円を継続する方針とした。
  ⇒⇒IMVの詳しい業績推移表を見る

■フライト <3753>  1,512円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値
 フライトホールディングス<3753>がストップ高。同社は14日、電子決済事業に関する2つの特許権を取得したと発表。これが材料視されているようだ。1つは、「複数暗号鍵の切替に関する特許」で、これは決済装置に複数の暗号鍵をセットし、用途に応じて切り替えて使用する仕組み。同社のマルチ決済装置「インクレディスト・プレミアム」では、既にこの特許技術を用い、多種多様なカード決済への対応として複数の決済センターへの接続を実現している。2つめは、「無線を使った複数機器の設定に関する特許」で、これは無線通信する複数の機器を設定する際に操作を容易化して安全な用途での使用を可能にする仕組み。「インクレディスト・プレミアム」ではiPadなどとブルートゥースを使いペアリングを実施するため、この技術が使われている。

■昭和ホールディングス <5103>  189円  +36 円 (+23.5%)  本日終値
 昭和ホールディングス<5103>が大幅続伸。14日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、従来予想の売上高135億円、営業利益34億円、純利益5億円から未定に修正したが、修正理由として子会社グループリース社が行うデジタルファイナンス事業で業績の急拡大が顕著であるためとしており、従来予想に対する上振れ期待から買いが入っている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高62億3100万円(前年同期比4.0%増)、営業利益16億4100万円(同2.2倍)、純利益2億6700万円(同9.7倍)だった。デジタルファイナンス事業の売上高・利益が急拡大したことが牽引した。

■FVC <8462>  2,230円  +400 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 フューチャーベンチャーキャピタル<8462>がストップ高。東京証券取引所が14日の取引終了後、自動運転ベンチャーZMP<7316>の東証マザーズ上場を承認したと発表しており、ZMPに出資するFVCには売却益計上などへの期待感から買いが入っている。上場に際して開示された有価証券届出書によると、FVCグロース2号投資事業有限責任組合の保有割合は240万株(発行済み株数の5.53%)。また、上場に当たって80万株を放出する予定となっている。 

●ストップ高銘柄
 テクノスマート <6246>  610円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 ETFS銅 <1693>  3,050円  +500 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 エージーピー <9377>  1,070円  +150 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 細谷火工 <4274>  578円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 ウェッジHD <2388>  728円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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