【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニフコ、トヨタ、アカツキ
ニフコ <日足> 「株探」多機能チャートより
サンゲツ<8130>が続伸。14日の取引終了後、米国で壁装材の製造販売を手掛けるコロシール・インテリア・プロダクツ・ホールディングス(オハイオ州)の全株式を取得したと発表した。今回の買収は、商品の調達、デザインや機能の開発でサンゲツの既存事業との相乗効果が大きいと判断したほか、米国市場に参入する際の足掛かりとするのが狙い。買収価額は有利子負債を含み1億3400万ドル。なお、サンゲツの連結業績に与える影響は現在精査中としている。
■ニフコ <7988> 6,280円 +60 円 (+1.0%) 本日終値
ニフコ<7988>が続伸で、連日の年初来高値更新。工業用ファスナーの大手メーカーで高い商品競争力を誇る。同社が手掛けるファスナーは樹脂製であることから、「自動車の軽量化が進むなかで樹脂部品の搭載点数の増加が収益面で追い風となっている」(市場関係者)という。17年3月期業績は営業利益段階で前期比1.5%増益の280億円を見込むが、小幅ながらも連続で過去最高利益更新となる見通し。また、18年3月期についても増収増益が濃厚との見方が強い。
■トヨタ自動車 <7203> 6,064円 +26 円 (+0.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、富士重工業<7270>など自動車株が上値指向を続けている。外国為替市場では日米金利差拡大を背景にドル買い・円売りの動きが加速。1ドル=108円台まで円安が進行しており、為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善の思惑が株価を後押ししている。ただ、上値の重さがみられる。トランプ次期米大統領はTPPやNAFTAなどの貿易協定に難色を示すなど保護主義的な政策を掲げており、自動車株にとってはマイナス面も意識され始めているようだ。(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
■アカツキ <3932> 2,564円 -346 円 (-11.9%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常の上限レンジを下方修正」が嫌気された。アカツキ <3932> [東証M] が11月14日大引け後(15:01)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の16.9億円に急拡大した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の30億円→24億円(前期は19.7億円)に20.0%下方修正し、増益率が52.0%増→21.6%増に縮小する見通しとなった。
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■北越紀州製紙 <3865> 594円 -53 円 (-8.2%) 本日終値 東証1部 下落率7位
14日に決算を発表。「今期経常を21%下方修正」が嫌気された。北越紀州製紙 <3865> が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.0%増の43億円に伸びた。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の140億円→110億円(前期は105億円)に21.4%下方修正し、増益率が32.2%増→3.9%増に縮小する見通しとなった。
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■セプテニHD <4293> 316円 -27 円 (-7.9%) 本日終値
セプテーニ・ホールディングス<4293>が年初来安値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が14日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を900円から400円へ引き下げたことが嫌気されている。同証券ではこれまでネットマーケティング事業を中心に中長期で安定した利益成長が可能とみていたが、ネットマーケティング事業で、特に海外広告の取扱で競争が激化している可能性があること、およびメディアコンテンツ事業におけるマンガアプリGANMA!で、17年9月期での大型投資で赤字が拡大する可能性があることなどをネガティブ視。17年9月期営業利益予想を53億円から40億円へ、18年9月期を同62億円から46億円へ下方修正している。
■ストライク <6196> 15,470円 -1,220 円 (-7.3%) 本日終値
14日、東証と日証金がストライク <6196> [東証M]について15日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。
■電通 <4324> 5,220円 -340 円 (-6.1%) 本日終値
14日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)最終は511億円」が嫌気された。
電通 <4324> が11月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は511億円となり、通期計画の812億円に対する進捗率は63.0%となった。
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■アミューズ <4301> 1,697円 -102 円 (-5.7%) 本日終値
アミューズ<4301>が4日ぶり急反落。同社は14日取引終了後、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高にあたる営業収入は238億5900万円(前年同期比22.0%減)、営業利益は23億8900万円(同53.6%減)、最終利益は12億1100万円(同63.6%減)と低迷した。福山雅治や桑田佳祐などを擁する芸能プロダクション大手だが、前年同期にあったサザンオールスターズの大型コンサートツアーの反動などに加え、グッズ販売も低調だった。下期にはパフュームやSEKAI NO OWARIなどのドーム・スタジアムツアーなどに期待がかかるが、足もとの収益の落ち込みを嫌気する売りがかさんだ。
■日本農薬 <4997> 559円 -33 円 (-5.6%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は7%減益へ」が嫌気された。
日本農薬 <4997> が11月14日大引け後(15:00)に決算を発表。16年9月期の連結経常利益は前の期比58.8%減の38.6億円に落ち込み、17年9月期も前期比6.8%減の36億円に減る見通しとなった。
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