【市況】【↑】日経平均 大引け| 小幅反発、手控えムードも引け際プラス圏に切り返す (11月1日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 17380.54
高値 17473.12(12:33)
安値 17339.64(09:51)
大引け 17442.40(前日比 +17.38 、 +0.10% )
売買高 19億0602万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1094億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小動きに終始、引け際プラス圏に切り返す
2.海外株安、原油安も下値では押し目買いが厚い
3.日銀のETF買い観測で下値も相場を下支え
4.日銀の決定会合は「現状維持」も織り込み済みで無風通過
5.決算絡みで個別銘柄の値動きは荒い展開に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは18ドル安と小幅に3日続落。FOMCや雇用統計の発表を控えて様子見姿勢が強く小動きな展開だった。
東京市場では、売り買いが交錯し、日経平均株価は朝方安く始まった後プラス圏に切り返したが、上値も重く前日終値を挟んでの往来。大引けは小幅高で着地した。
1日の東京市場は、終始方向感が定まりにくい展開。前日の欧米株市場は総じて軟調で、原油市況の下落が重荷となったものの下落幅も限定的だった。東京市場もその流れが波及するかたちで買いが手控えられた。日銀の金融政策決定会合は大方の予想通り「現状維持」でマーケットへの影響もほとんどなく、無風通過といってよい状況。前場は日経平均、TOPIXとも小幅安だったが後場寄りに指数が跳ね上がり、日銀のETF買いの思惑が浮上していた。上値も重い状況は変わらないが引け際にプラス圏に切り返した。個別には決算発表に絡む銘柄にボラティリティの高いものが目立つ。値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はほぼ拮抗しており、売買代金は活況の目安とされる2兆円を連日で上回った。
個別では、好業績評価の東京エレクトロン<8035>が上値追い継続、原油市況安にもかかわらず三菱商事<8058>も買いを集めている。米社の物流支援ロボットの販売開始を材料にアルテック<9972>がストップ高カイ気配。7~9月期収益回復を手掛かりにJVCケンウッド<6632>にも投機資金が流入した。トプコン<7732>、九州電力<9508>、TOKAIホールディングス<3167>などの上げ足も目立っている。
半面、通期予想増額も市場の期待に届かなかったファナック<6954>やコーセー<4922>が急落、村田製作所<6981>も大きく売りが優勢となった。原油安を嫌気して国際石油開発帝石<1605>が軟調、ショーワ<7274>、ナブテスコ<6268>なども大きく下値を探る展開に。業績下方修正のパナソニック<6752>が売られ、同様にデサント<8114>も大幅安となった。
日経平均への寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、京セラ <6971> 、日東電 <6988> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、ホンダ <7267> 、中外薬 <4519> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約52円。うち32円はファナック1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)不動産業、(4)保険業、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)電気機器、(5)化学。
■個別材料株
△田辺工業 <1828> [東証2]
上期経常を一転38%増益・最高益に上方修正、通期も増額。
△きんでん <1944>
7-9月期(2Q)経常は17%増益。
△コシダカHD <2157> [JQ]
東証1部に市場変更。
△JPHD <2749>
資生堂と事業所内保育所の運営受託を行う合弁会社設立。
△パピレス <3641> [JQ]
今期経常を22%上方修正。
△大塚商会 <4768>
1-9月期(3Q累計)経常が6%増益。
△ジーテクト <5970>
上期経常は37%増益で上振れ着地、配当を2円増額。
△ブランジスタ <6176> [東証M]
東証が信用規制解除。
△日デジタル <6935>
1株2420円でTOBを実施。
△クレオ <9698> [JQ]
3.5%を上限に自社株買いを実施。
▲ITメディア <2148> [東証M]
今期最終を23%下方修正。
▲インフォMT <2492>
1-9月期(3Q累計)経常が10%減益で着地。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アルテック <9972> 、(2)日デジタル <6935> 、(3)きんでん <1944> 、(4)ブレーキ <7238> 、(5)JVCケンウ <6632> 、(6)トプコン <7732> 、(7)M&Aキャピ <6080> 、(8)ミライトHD <1417> 、(9)岡部 <5959> 、(10)東競馬 <9672> 。
値下がり率上位10傑は(1)FCC <7296> 、(2)デサント <8114> 、(3)メディパル <7459> 、(4)コムチュア <3844> 、(5)ドウシシャ <7483> 、(6)コーセー <4922> 、(7)クオール <3034> 、(8)ショーワ <7274> 、(9)ナブテスコ <6268> 、(10)ファインデ <3649> 。
【大引け】
日経平均は前日比17.38円(0.10%)高の1万7442.40円。TOPIXは前日比0.17(0.01%)高の1393.19。出来高は概算で19億0602万株。値上がり銘柄数は916、値下がり銘柄数は911となった。日経ジャスダック平均は2609.68円(0.87円高)。
[2016年11月1日]
株探ニュース