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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):きんでん、ブレーキ、JVCケンウ

JVCケンウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本デジタル研究所 <6935>  2,034円  +400 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 10月31日、日本デジタル研究所 <6935> がMBO(経営陣による買収)を実施すると発表したことが買い材料。同社の前沢和夫社長の資産管理会社ジェイ・ディ・エル技研が、1株2420円でTOB(株式公開買い付け)を行う。株式を非公開化することにより、迅速な意思決定を図るほか、上場維持にかかるコストを戦略投資に振り向ける。買付期間は11月1日から12月20日まで。TOB価格が前日終値を48.1%上回る水準とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。予定通りTOBが実施された場合、同社は上場廃止となる見通し。

■きんでん <1944>  1,433円  +167 円 (+13.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 きんでん<1944>が急反発。同社は10月31日取引終了後に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は103億6700万円(前年同期比0.1%減)となり、従来計画の75億円から上振れ着地した。売上高は2012億4200万円(同2.0%減)で、従来計画の2000億円を超過。工事採算性の向上で完成工事総利益が増加したことが営業利益を押し上げた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■曙ブレーキ工業 <7238>  224円  +24 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 曙ブレーキ工業<7238>が急伸。10月31日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を2713億円から2575億円(前期比8.5%減)へ下方修正した一方、営業利益を16億円から40億円(前期37億6100万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。想定為替レートを1ドル=115円から107円へ、1ユーロ=125円から115円へ見直したことで売上高は下方修正したものの、米国事業の早期立て直しに向けた施策が奏功し同事業の営業損失が改善することや、日本国内で生産・調達の合理化および諸経費などのコスト削減効果が計画以上に進んでいることが要因としている。なお、純損益は2億円の黒字(同194億6200万円の赤字)の従来予想を据え置いた。

■ブランジスタ <6176>  2,750円  +243 円 (+9.7%)  本日終値
 10月31日、東証が1日売買分からブランジスタ <6176> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■JVCケンウッド <6632>  311円  +27 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 JVCケンウッド<6632>が大幅高。同社が10月31日取引終了後に発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結売上高は1363億9100万円(前年同期比2.1%減)、営業損益は8億6900万円の赤字(前年同期9億8000万円の赤字)だった。前年同期から赤字幅は縮小しているが、注目は7~9月期の営業利益が5億5000万円の黒字と回復色を強めていることだ。前年同期の8700万円の黒字と比較して6.3倍強の大幅な伸びを示しており、これが物色人気の手掛かりとなった格好だ。カーナビは量販店での販売が回復基調にあり、AV一体型カーナビ「彩速ナビ」が好調で収益に貢献している。原価改善による利益押し上げ効果も働いた。また、同社は自動運転関連の一角としてテーマ買いの対象となっており、12月にも上場がうわさされるZMPとの協業体制に期待がかかっている。

■M&Aキャピ <6080>  2,799円  +220 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 M&Aキャピタルパートナーズ<6080>が大幅続伸し新高値。同社と日本M&Aセンター<2127>、ストライク<6196>が中小企業向けM&A仲介大手だが、特に6月に新規上場したストライクの株価が急騰するなか、同社株にも見直し買いが流入している。後継者難で事業継承に悩む中小企業のM&A市場は今後も高い成長が見込まれている。また、先月24日にM&A仲介・アドバイザリーサービス業を展開する「レコフ」(東京都千代田区)と「レコフデータ」(同)を子会社化すると発表。レコフはM&Aブティックの草分け的存在として知られており、情報量の増加による案件創出力の強化やサービスレベルの質的向上が見込まれている。

■ミライトHD <1417>  1,010円  +78 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 31日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・7-9月期は黒字浮上」が好感された。ミライト・ホールディングス <1417> が10月31日大引け後(16:00)に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は11.3億円の赤字(前年同期は11.4億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒ミライトHDの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「9月受注実績は35.1%増」も買い材料。9月受注実績は前年同月比35.1%増の277億円と3ヵ月連続で前年実績を上回った。

■岡部 <5959>  972円  +75 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 31日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)最終が2.3倍増益で着地・7-9月期も4.4倍増益」が好感された。岡部 <5959> が10月31日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比2.3倍の65.9億円に急拡大し、通期計画の78億円に対する進捗率は84.6%に達し、5年平均の66.0%も上回った。
  ⇒⇒岡部の詳しい業績推移表を見る

■東京都競馬 <9672>  223円  +17 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 10月31日、東京都競馬 <9672> が16年12月期の連結経常利益を従来予想の42.2億円→49.1億円に16.3%上方修正。従来の9.9%減益予想から一転して4.7%増益見通しとなったことが買い材料。在宅投票システムの利用者拡大で勝馬投票券の販売が想定以上に伸びることが寄与。修繕工事や「東京サマーランド」の仕入れが減少することも利益上振れに貢献する。

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