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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、NEC、トヨタ紡織

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  9,751円  +263 円 (+2.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が3連騰で新高値。国内外で半導体需要が増加し、設備投資が活発化するなか、大手半導体製造装置メーカーである同社株に見直し買いが流入している。岩井コスモ証券は10月31日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに目標株価を1万3000円から1万3400円に引き上げた。28日に17年3月期の連結業績予想に増額修正し純利益は850億円から1000億円(同28.4%増)へ見直した。ファウンドリ向けの投資が想定以上に伸びており、18年3月期も半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)ともに追い風の事業環境は続くと予想。同証券では来期純利益は今期推定比17%増の1170億円と連続2ケタ増益を見込んでいる。

■NEC <6701>  288円  +7 円 (+2.5%)  本日終値
 NEC<6701>が4日続伸。同社が前日取引終了後に発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が1兆2010億6200万円(前年同期比8.3%減)、営業利益は37億4400万円(同80.3%減)、最終利益は131億1800万円(同52.4%増)だった。ただ、市場コンセンサスは営業損益段階で50億円程度の赤字であり、同社が取り組む収益改善策の進捗に対し評価する動きが優勢となっている。

■トヨタ紡織 <3116>  2,707円  +65 円 (+2.5%)  本日終値
 トヨタ紡織<3116>が3日続伸で新高値。大和証券は10月31日、同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は2400円から2900円に見直した。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比30%増の361億4800万円となり、会社計画(280億円)を上回った。これを受け、同社では17年3月通期の同利益を570億円から690億円(前期比16%増)に増額修正したが、この水準は同証券の予想を上回り「サプライズ」と指摘。同時に今期配当を36円から42円に見直したことも「好印象」としている。同証券では、17年3月期の連結営業利益は730億円への再増額修正を予想している。

■コカ・コーラウエスト <2579>  3,175円  +70 円 (+2.3%)  本日終値
 10月31日、コカ・コーラウエスト <2579> が決算を発表。16年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比62.2%増の183億円に拡大して着地したことが買い材料視された。昨年6月に連結化した四国コカ・コーラボトリングの業績上積みに加え、コーヒーやお茶などの販売が伸びたことが寄与した。販売機器耐用年数の変更による減価償却費の減少やコスト削減、ヘルスケア事業の利益拡大も大幅増益に貢献した。通期計画の188億円に対する進捗率は97.4%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ライト工業 <1926>  1,294円  +28 円 (+2.2%)  本日終値
 10月31日、ライト工業 <1926> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の33億円→41.5億円に25.8%上方修正。従来の10.2%減益予想から一転して13.0%増益を見込み、3期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。建築工事の手持ち工事が順調に進み、売上が計画を上回ったことが寄与。工事採算が改善したことも利益を大きく押し上げた。

■日本航空 <9201>  3,162円  +66 円 (+2.1%)  本日終値
 10月31日、日本航空 <9201> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.1%にあたる1500万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から17年3月31日まで。同時に17年3月期の連結経常利益を従来予想の1930億円→1630億円に15.5%下方修正したが売り材料視されなかった。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  2,394円  +49 円 (+2.1%)  本日終値
 ハウス食品グループ本社<2810>が5日続伸。10月31日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高を2958億円から2853億円(前期比17.9%増)へ下方修正した一方、営業利益を104億円から110億円(同2.1%増)へ上方修正したことが材料視されている。為替の円高影響などがあるものの、主力のカレー製品や、健康商品が好調に推移しているほか、マーケティングコストの効果的運用を徹底していることなどが寄与するとしている。あわせて発表した第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高1369億7500万円(前年同期比21.9%増)、営業利益53億5100万円(同32.3%増)だった。

■J-オイルミルズ <2613>  3,800円  +65 円 (+1.7%)  本日終値
 J-オイルミルズ<2613>は堅調。同社は10月31日の取引終了後、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。売上高を890億円から903億円(前年同期比2.5%減)へ、営業利益を25億円から33億5000万円(同2.2倍)へ、純利益を17億円から21億9000万円(同2.3倍)へ上方修正した。原料コストが下回ったことやオリーブ油他の高付加価値商品群の拡販やコストダウン効果が寄与している。

■塩野義製薬 <4507>  5,255円  +77 円 (+1.5%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が続伸。10月31日の取引終了後に自社株買いと消却を発表しており、これを好材料視した買いが入っている。上限を700万株(発行済み株数の2.15%)、または350億円としており、取得期間は11月1日から12月30日まで。ToSTNeT-3を含む市場買い付けで取得するとしている。また、来年1月10日付で消却前発行済み株数の6.27%に相当する2200万株の自社株を消却するとしている。同時に、17年3月期の連結業績予想について、売上高を3180億円から3340億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を915億円から975億円(同6.7%増)へ、純利益を710億円から760億円(同14.0%増)へ上方修正したが、これも好感されているようだ。主に「テビケイ」および「トリーメク」の順調なグローバル販売の拡大によるロイヤルティー収入の増加が寄与するとしている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1551億100万円(前年同期比12.2%増)、営業利益442億8800万円(同30.5%増)、最終利益311億9800万円(同45.9%増)だった。

■能美防災 <6744>  1,591円  +23 円 (+1.5%)  本日終値
 10月31日、能美防災 <6744> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の15億円→36億円に2.4倍上方修正。減益率が62.9%減→11.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。主力の防災機器の受注が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが寄与。業務効率化による原価低減や販管費抑制も利益を大きく押し上げた。

●ストップ高銘柄
 太洋物産 <9941>  115円  +30 円 (+35.3%) ストップ高   本日終値
 アルテック <9972>  192円  +50 円 (+35.2%) ストップ高   本日終値
 パピレス <3641>  3,295円  +504 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 オウチーノ <6084>  1,102円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 フライト <3753>  1,119円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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