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【市況】東京株式(大引け)=26円高、後場切り返し小幅ながら3日続伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 26日の東京株式市場は、前場は売りに押される展開だったものの、後場は買いが優勢となり戻り足をみせた。日経平均株価は上値も重かったがプラス圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前日比26円59銭高の1万7391円84銭と小幅ながら3日続伸。東証1部の売買高概算は15億8904万株、売買代金概算は1兆8114億5000万円。値上がり銘柄数は1286、値下がり銘柄数は557、変わらずは143銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の欧米株市場が総じて弱い動きをみせ、WTI原油先物価格も1バレル=50ドル台を割り込むなどリスク回避の流れが意識された。東証1部の騰落レシオは前日時点で146.6%と高水準で過熱感も意識されていただけに、利益確定の売りが先行した。しかし、売り圧力は弱く、後場寄りに日銀のETF買いの思惑も浮上するなか、それに追随するかたちで押し目買いを誘発。上値も重く、日経平均は前日終値近辺での往来に。不動産、食料品、建設などの内需株が買われ全体相場を支えた。一方で、原油市況の下落や為替の円安一服などを受けて、資源エネルギー関連や自動車セクターに軟調な銘柄が目立った。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本電産<6594>も高い。NTTドコモ<9437>が買われ、三井不動産<8801>、NTT<9432>なども買い優勢となった。太平洋セメント<5233>が物色人気を集め、安藤ハザマ<1719>も値を上げた。SMK<6798>が大きく値を飛ばしたほか、HOYA<7741>、テクノスジャパン<3666>なども大幅高。

 半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、任天堂<7974>も軟調。JR九州<9142>は売り買い交錯のなか小幅安で着地。三菱自動車<7211>が急反落したほか、日新電機<6641>も大きく売り込まれた。竹内製作所<6432>、キヤノンマーケティングジャパン<8060>などの下げも目立った。コマツ<6301>も下値を探る展開に終始した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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