【市況】【↑】日経平均 大引け｜ レンジ相場上限突破・半年ぶり高値、不動産株が牽引 (10月20日)

日経平均株価
始値　　16999.36
高値　　17235.50(15:00)
安値　　16992.14(09:01)
大引け　17235.50(前日比 +236.59 、 +1.39％ )

売買高　　18億5108万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆0825億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均はレンジ相場上限突破・半年ぶり高値、1万7200円台回復
　２．不動産株の上昇が全体相場牽引
　３．ファストリなど値がさ株が買われ日経平均押し上げ
　４．テレビ討論はクリントン優勢で買い安心感
　５．売買代金は10月初の2兆円乗せ

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは40ドル高と続伸。原油先物価格の上昇や主要企業の好決算が好感され、買いが先行した。

　東京市場では、朝方売り買い交錯で始まったものの、その後は大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は大幅に5日続伸し、この日の高値で引けた。約3ヵ月続いたレンジ相場の上限を突破し、終値ベースで約半年ぶりの高値を付けた。

　20日の東京市場は、前日の欧米株市場が総じて堅調な動きをみせたものの、為替がやや円高傾向にあったことで、寄り付きは強弱感が拮抗した。しかし、その後は不動産株など内需株が買われ、全体相場を牽引した。クリントン、トランプ両氏による第3回目の米大統領選テレビ討論でクリントン氏優勢が伝わると、海外資金とみられる買いが流入し上値追い基調を強めた。指数寄与度の高い値がさ株の上昇も日経平均を押し上げる格好となり、5月末以来の1万7200円台を回復した。東証1部の売買代金も10月に入り初めて活況の目安となる2兆円台に乗せた。

　個別では、任天堂<7974>が売買代金断トツで大幅高、ファーストリテイリング<9983>も買われた。三井不動産<8801>など不動産株が物色人気を集めた。ＪＲ東日本<9020>も堅調。ゲンキー<2772>がストップ高に買われたほか、ＪＡＣ　Ｒｅｃｒｕｉｔｍｅｎｔ<2124>も値を飛ばした。ホクシン<7897>が反発、東京応化工業<4186>も高い。
　半面、日本電産<6594>が軟調だったほか、花王<4452>も冴えない動き。日本金銭機械<6418>、昭和電工<4004>が大幅安となり、日本カーボン<5302>も利益確定売りに下落した。ブイ・テクノロジー<7717>、コーセー<4922>も売りが目立った。森永製菓<2201>も安い。

　日経平均への寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、エーザイ <4523> 、セコム <9735> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約84円。うち50円はファストリ1銘柄によるもの。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄は花王 <4452> 、第一三共 <4568> 、大日本住友 <4506> 、旭化成 <3407> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約6円。

　東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は繊維製品のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)証券商品先物、(3)ゴム製品、(4)銀行業、(5)その他製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)化学、(2)鉱業、(3)石油石炭製品、(4)医薬品、(5)食料品

■個別材料株

△中部飼 <2053>
　上期経常を一転16％増益に上方修正。
△ジェイエイシ <2124>
　9月売上高は31.2％増。
△メンバーズ <2130> [東証２]
　今期経常を11％上方修正。
△ゲンキー <2772>
　7-9月期(1Q)経常は67％増益。
△野村不ＨＤ <3231>
　「今期の販売計画を達成する公算大」と報道。
△ガンホー <3765>
　新作RPG「セブンス・リバース」を今秋にも配信へ。
△グローバルＧ <6189> [東証Ｍ]
　「20年9月期の営業益5倍目標」と報道。
△シンフォニア <6507>
　「新型ロケット『Ｈ３』の開発に参画」と報道。
△安永 <7271>
　上期経常を一転4.7倍増益に上方修正。
△任天堂 <7974>
　新型ゲーム機「ＮＸ」の映像をＨＰ上で公開。


▲ベクター <2656> [ＪＱ]
　上期最終を赤字拡大に下方修正。
▲ブランジスタ <6176> [東証Ｍ]
　東証が信用規制。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)安永 <7271> 、(2)ガンホー <3765> 、(3)ゲンキー <2772> 、(4)中部飼 <2053> 、(5)ジェイエイシ <2124> 、(6)シンフォニア <6507> 、(7)丸和運機関 <9090> 、(8)津田駒 <6217> 、(9)宮地エンジ <3431> 、(10)東陽倉 <9306> 。

　値下がり率上位10傑は(1)日金銭 <6418> 、(2)昭電工 <4004> 、(3)カーボン <5302> 、(4)ＲＳテクノ <3445> 、(5)モバクリ <3669> 、(6)Ｄダイニング <3073> 、(7)デザインワン <6048> 、(8)豆蔵ＨＤ <3756> 、(9)ＥＭシステム <4820> 、(10)ケンコーマヨ <2915> 。


【大引け】

　日経平均は前日比236.59円(1.39%)高の1万7235.50円。ＴＯＰＩＸは前日比13.60(1.00%)高の1370.80。出来高は概算で18億5108万株。値上がり銘柄数は1446、値下がり銘柄数は414となった。日経ジャスダック平均は2584.30円(5.27円高)。

［2016年10月20日］

株探ニュース