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2016年10月19日18時00分

【特集】「急騰株相次ぐ、直近IPO相場の行方は?」 高木証券・藤井知明氏に聞く!<直撃Q&A>

藤井知明氏(高木証券 企業調査部長)
 東京株式市場は気迷い相場が続くなか、中小型株に物色のホコ先が向かっている。なかでも直近IPO銘柄の人気が目立つ。9月に新規上場した居酒屋の串カツ田中<3547>やチェンジ<3962>、7月上場のリファインバース<6531>などに人気が集まり、株価が初値から2倍超に跳ね上がるような急騰株も相次いでいる。IPO相場の現状と今後の見通しについて、高木証券企業調査部長の藤井知明氏に聞いた。

Q1 ジャスダック指数が約9カ月ぶりの高値に買われるなど中小型株が人気ですが、その背景は?

藤井 東証1部市場の上値が重くなるなか、個人投資家中心の資金が中小型株に向かっているようだ。なかでも直近IPO銘柄や好業績の既上場銘柄などに買いが入っている。この状況がいつまで続くかだが、当面のポイントは中間決算への反応だとみている。同決算を経ても主力株の上値は重い状態が続く可能性はあると思う。このため、消去法的な中小型株の人気は、少なくとも11月中旬頃まで続くことはあり得るとみている。

Q2 そのなかでも、直近IPO銘柄に急騰銘柄が相次いでいます。どんな銘柄に注目していますか。また、売買に際して注意すべき点は?

藤井 いまのところ10月IPOは、初値があまりパッとしなかった銘柄もあり、小型で値動きも軽い9月上場銘柄などが物色人気となっているようだ。串カツ田中は初値が抑えられた分、その後の月次売上高の良さなどが評価され人気化した格好だ。同社の株価は急伸したが、大きく崩れることはないともみている。同じく9月上場のチェンジやシルバーエッグ・テクノロジー<3961>が人気となり、その流れはシンクロ・フード<3963>やキャピタル・アセット・プランニング<3965>、マーキュリアインベストメント<7190>などの見直しにもつながっている。株価が初値を上回っていることはポイントだろう。6月上場のストライク<6196>や7月上場のリファインバース<6531>なども人気だ。

 ただ、直近IPOはフィーリングとタイミング、それに勢いで買われるような傾向がある。それだけに潮の満ち引きをうまく読むことが必要になる。

Q3 今後登場するIPOで注目株は。25日に上場するJR九州<9142>はどう評価していますか?

藤井 21日上場で経済情報やニュースを提供するユーザベース<3966>はそれなりに人気となるのではないか。参考となるGunosy<6047>の決算が好調だったことも連想買いを呼ぶ要因となると思う。

 JR九州に対しては、堅調なスタートが期待できるとみている。上場直後に大きな売りを出す主体は見当たらず、需給関係は良好だ。また、配当利回りは年換算ベースでは約2.8%あるほか、株主優待などの面でも魅力はある。業績面も堅調だ。順調な初値をつけ、その後も底型い値動きが期待できるとみている。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(ふじい・ともあき)
高木証券企業調査部長。1985年日栄証券(現SBI証券)入社。88年から企業調査業務を務める。その後、モーニングスターを経て2014年高木証券に入社。現在に至る。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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