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【市況】今週の【早わかり株式市況】 大幅反発、円安連動で上値追うも週末にかけ伸び悩む

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

今週の株式市場は、為替の円安進行と連動する形で日経平均株価は上値を追い、大幅に反発した。ただ、相場活況の目安となる売買代金2兆円台を5日連続で下回る閑散商状の中、週末にかけて利益確定売りに押される。

 週初の3日は、ドイツ銀行の経営不安後退で前週末にNYダウが反発し、為替も円安に振れたことから、日経平均は反発した。

 翌4日は急速な円安進行を受けて輸出関連など主力株が相場上昇を牽引。5日も円安がさらに進み日経平均は約2カ月半ぶりに3日続伸となった。6日も円安進行が続いたうえ、米株高と原油高も追い風となり日経平均は一時1万7000円目前まで上昇。ただ、買い一巡後は連騰疲れもあって伸び悩んだ。

 週末の7日は円安進行や原油高が続いたものの、米雇用統計を控え見送りムードが強く利益確定売りに押され、日経平均は5日ぶりに小幅に反落した。

 日経平均株価は、前週比410円(2.49%)高の1万6860円と大幅に反発して取引を終えた。週間の振れ幅は416円と、前週の471円から若干縮小した。

 来週も円安基調が続けば、日経平均は1万7000円台を奪還し、3カ月続くレンジ相場上限の1万7100円を窺う展開が期待される。重要イベントとしては、国内では12日朝に発表される8月機械受注統計が注目される。海外では12日に公表される米FOMC議事録要旨や14日発表の米国9月小売売上高、13日発表の中国9月貿易収支に注視が必要だろう。また、ノーベル賞は経済学賞が10日、文学賞は13日に発表される。

◆マーケット・トレンド(10月3日~7日)

【↑】 10月 3日(月)―― 反発、ドイツ銀懸念後退による米株高・円安を好感
 日経平均 16598.67( +148.83)  売買高14億9684万株 売買代金 1兆6279億円

【↑】 10月 4日(火)―― 続伸、 急速な円安で輸出関連など主力株に買い
 日経平均 16735.65( +136.98)  売買高15億5628万株 売買代金 1兆7528億円

【↑】 10月 5日(水)―― 3日続伸、円安を追い風に主力輸出株に買い
 日経平均 16819.24( +83.59)  売買高17億2075万株 売買代金 1兆8878億円

【↑】 10月 6日(木)―― 4日続伸、円安好感で1万7000円目前に上昇後伸び悩む
 日経平均 16899.10( +79.86)  売買高17億0244万株 売買代金 1兆8673億円

【↓】 10月 7日(金)―― 5日ぶり反落、米雇用統計控え利益確定売りに押される
 日経平均 16860.09( -39.01)  売買高15億1229万株 売買代金 1兆6559億円

◆セクター・トレンド(10月3日~7日)

(1)市況上昇で郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株が急反発
(2)前週売られた三菱UFJ <8306> など銀行、東京海上 <8766> など保険といった金融株に買い戻し
(3)トヨタ <7203> など自動車、日立 <6501> など電機といった輸出株が買われた
(4)国際石開帝石 <1605> など鉱業、住友商 <8053> など大手商社といった資源関連は続伸
(5)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、信越化 <4063> など化学といった素材株も堅調
(6)三井不 <8801> など不動産、大和ハウス <1925> など建設、NTTドコモ <9437> など通信といった内需株はさえない

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