市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):郵船、H2Oリテイ、国際石開帝石

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本郵船 <9101>  206円  +9 円 (+4.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運株が軒並み大幅上昇。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が前日6日に46ポイント高と急騰、水準を一気に915まで切り上げてきた。これを受けてバルチック指数と株価連動性の高い海運株に物色の矛先が向かっている。

■GCA <2174>  776円  +33 円 (+4.4%)  本日終値
 6日、GCA <2174> が16年12月期の期末配当を従来計画の10円→20円(前期は25円)に大幅増額修正したことが買い材料視された。従来計画の普通配当10円に、上場10周年記念配当として10円を上積みする。前日終値ベースの期末配当利回りが2.69%に急上昇し配当取りを狙う買いが向かった。また、前期に引き続き当期純利益の100%を上限とする業績連動配当を実施する方針を示した。16年6月上期の最終利益は前年同期比2.0倍の9.2億円に拡大しており、期末配当の上積みを期待する買いも向かった。

■H2Oリテイ <8242>  1,564円  +46 円 (+3.0%)  本日終値
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>が大幅上昇。6日、同社はセブン&アイ・ホールディングス<3382>と資本業務提携することを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを誘っている。資本面ではH2Oリテイル発行済み株式の3%に相当する約57億円を目安に株式を持ち合うことを検討していく。業務面ではセブン&アイ傘下のそごう神戸店、西武高槻店、そごう西神店をH2Oリテイルが承継する。また、関西のセブン-イレブン店舗に同社ポイントプログラム「Sポイント」を導入する。

■鳥貴族 <3193>  2,645円  +72 円 (+2.8%)  本日終値
 6日、鳥貴族 <3193> が9月の月次売上高を発表。既存店売上高は前年同月比1.8%増と4ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料視された。9月は客単価は0.5%減少したものの、客数は2.3%伸び、全体の売上を押し上げた。

■ポケットカード <8519>  529円  +9 円 (+1.7%)  本日終値
 ポケットカード<8519>が反発。同社は6日の取引終了後、17年2月期の単体業績予想の修正を発表。営業収益を365億円から373億円(前期比4.6%増)へ上方修正、営業利益は40億円(同6.4%増)、最終利益は22億円(同30.8%増)で据え置いた。信用購入あっせん部門は、成長戦略の中核を担う「ファミマTカード事業」の持続的な拡大に伴い、ショッピングリボ残高が堅調に推移している。

■国際石油開発帝石 <1605>  965.8円  +15.8 円 (+1.7%)  本日終値
 石油関連株は軒並み高。国際石油開発帝石<1605>が4日続伸したほか、石油資源開発<1662>やJXホールディングス<5020>が連日高となった。6日の原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近11月物が前日比0.61ドル高の1バレル50.44ドルと上昇。50ドル台乗せは6月下旬以来、約3カ月ぶりとなる。石油輸出国機構(OPEC)の臨時総会での減産合意を受け、原油需給改善への期待が浮上。原油価格は上昇基調となっている。

■三井造船 <7003>  147円  +2 円 (+1.4%)  本日終値
 三井造船<7003>は堅調。同社は6日、名古屋港埠頭(愛知県名古屋市)から名古屋港飛島ふ頭南向けコンテナクレーン1基を受注したことを発表した。このクレーンは、コンテナ船の大型化に対応できるよう設計されており、20列大型コンテナ船に対応し、荷役効率を向上させるためコンテナを2個同時に掴むことができるツインリフトスプレッダを搭載している。今後、名古屋港では既設コンテナクレーンの更新計画が予定されており、今回のコンテナクレーン整備はその第1歩として、名古屋港の港勢拡大や国際競争力強化に貢献できるものと期待されている。

■乃村工藝社 <9716>  1,587円  +18 円 (+1.2%)  本日終値
 6日、乃村工藝社 <9716> が17年2月期の期末一括配当を従来計画の34円→38円(前期は30円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の連結最終利益は前期比17.2%増の45億円と最高益更新を見込む。前日終値ベースの期末配当利回りは2.42%に上昇した。同時に発表した17年2月期上期(3-8月)の同利益は前年同期比39.6%増の22.4億円に伸びて着地。複合商業施設の空間演出やホテル改装工事など売上が堅調に推移する中、採算重視の受注や原価低減に取り組んだことが利益拡大につながった。

■東芝 <6502>  350.1円  +3.8 円 (+1.1%)  本日終値
 東芝<6502>が5日続伸。半導体のNAND型フラッシュメモリの高い成長性を評価する買いが継続している。iPhone7や中国スマホメーカー向けの強い需要が続くほか、「3D NAND」はデータセンター向けなどの需要が強く、広大なハードディスクドライブ(HDD)市場を置き換えていくと予想されている。17年3月期の連結営業利益は会社予想1200億円に対し、一部外国証券などからは2000億円前後への大幅な増額修正を予想する見方も出ている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均