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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):スズキ、タカラバイオ、日清紡HD

スズキ <日足> 「株探」多機能チャートより
■GMO-CH <7177>  733円  +7 円 (+1.0%)  本日終値
 GMOクリックホールディングス<7177>が反発。同社は6日の取引終了後、タイに子会社を設立することを発表した。株式売買代金がASEAN諸国内でトップクラスの証券市場を有し、今後も金融サービスの需要拡大が見込まれるタイに子会社を設立することで海外での事業展開を加速化させる方針。

■スズキ <7269>  3,521円  +32 円 (+0.9%)  本日終値
 スズキ<7269>、富士重工業<7270>など自動車株に買い優勢のものが目立つ。好調な米経済指標を背景に外国為替市場でドルが買われる流れとなり、足もと1ドル=104円近辺の推移とドル高・円安が進行している。これを受けた輸出採算の悪化懸念後退で、自動車セクターは買い戻される展開が続く。

■タカラバイオ <4974>  1,549円  -140 円 (-8.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 タカラバイオ<4974>が急落。野村証券は6日、同社株のレーティングを「バイ」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は1720円を継続した。足もとの株価上昇で目標株価に達したことを受け、投資判断を引き下げた。想定為替を円高に見直したことから、17年3月期の連結売上高を288億円(従来296億円)に見直した。ただ、変動費率の低い試薬事業の数量像で営業利益率が改善していることや、製品ミックスの改善などを背景に、同営業利益は26億4000万円(前期比1.1%減)で据え置いている。

■日清紡ホールディングス <3105>  996円  -59 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 日清紡ホールディングス<3105>が急落。6日に野村証券は、同社株の目標株価を1170円から1110円に引き下げた。レーティングの「ニュートラル」は継続した。為替の前提を円高に見直したことで、17年3月期の連結営業利益を従来予想の153億円から145億円(会社予想160億円)に減額している。ブレーキ摩擦材が苦戦している。ただ、エレキ事業では防災関連に受注増の可能性があるとみている。

■デンカ <4061>  432円  -25 円 (-5.5%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 デンカ<4061>が急落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付のリポートで、レーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」へ、目標株価を500円から480円へ引き下げたことが弱材料視されている。同証券では、第1四半期(4~6月)決算は、想定していたクロロプレンゴム事業買収による業績上乗せ効果がほとんど現れなかった模様で、現時点では早期に状況が改善する期待は持ちにくいと指摘。17年3月期営業利益予想を従来の295億円から280億円(会社計画310億円)へ、また最高益更新の可能性が低下したとして、18年3月期は同310億円から290億円へ、19年3月期を同330億円から300億円へ引き下げた。

■エービーシー・マート <2670>  6,250円  -250 円 (-3.9%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が大幅に4日続落。大和証券は6日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」へ引き下げた。目標株価は7200円から6900円に見直した。同社は5日に17年2月期の第2四半期(3~8月)決算を発表した。今上期の業績は概ね会社計画通りだが、17年2月通期は連結営業利益予想を427億円から420億6000万円に引き下げた。これに対して、同証券では「保守的な想定とみるが、自社商品比率の下げ止まりや下期の円高メリットを期待していたため全体としてネガティブな印象」と指摘。業績回復が遅れる見通しとなったことに警戒感を示している。

■CYBERDYNE <7779>  1,594円  -51 円 (-3.1%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が反落。空売りファンドの米シトロン・リサーチが5日に3度目となるリポートを発表。その内容に対して同社は6日に反論を公表した。ただ、上値は重く、この日は売りが先行している。同リサーチの動向を依然、警戒する売りも出ている様子だ。もっとも、野村証券は6日に同社株のレーティングの「バイ」と目標株価3300円を継続するなどアナリストからは強気評価されている。

■大東建託 <1878>  15,605円  -320 円 (-2.0%)  本日終値
 ドイツ証券は6日、不動産セクターに対して「好決算でも株価上昇は期待薄」と指摘した。業績は好決算が期待できるが、マイナス金利というデフレを促進する政策が行われているなか、「10年の国債金利を0%とする金融引き締めという矛盾した環境下にある」とし、環境は不動産株には逆風とみている。また、来期以降はマンション販売や手数料収入などの減少で減益に転じる、と予想する。住宅セクターでは、デフレの恩恵を受け完成工事粗利率改善が期待できる大東建託<1878>に注目している。

■キユーピー <2809>  2,953円  -57 円 (-1.9%)  本日終値
 キユーピー<2809>が反落。6日付でみずほ証券が投資判断「中立」継続、目標株価を3250円から3060円へ引き下げた。調味料やタマゴ事業は国内が想定以上に堅調に推移しているが、円高や鶏卵相場の変動もあり海外が停滞。全体としては想定線ながら、事業別には、ファインケミカルや加工食品の堅調に対し、サラダ・総菜や物流システムの停滞が目立っていると指摘。16年11月期を通期連結営業利益で会社側計画の290億円(前期264億4100万円)に対して従来予想の296億円から294億円へ引き下げている。

■ファーストリテイリング <9983>  33,500円  -540 円 (-1.6%)  本日終値
 JPモルガン証券は4日付のリポートで、小売りセクターの主要専門店の9月度販売について以下のような見解を掲載している。株式市場でもポジティブサプライズ気味に評価される可能性ありと予想主要専門店の9月度販売は、概ね順調:10月4日に開示された、主要専門店の9月度月次は、ファーストリテイリング<9983>傘下の国内ユニクロ既存店(17年8月期からはECを含むベース)3.4%減(内、客数 2.1%増、客単価5.4%減)、良品計画<7453>フラット(同、2.2%増、2.1%減)、エービーシー・マート<2670>5.8%減(同、4.7%減、1.2%減)、アダストリア<2685>5.6%減(同、2.6%増、8%減)、 ユナイテッドアローズ<7606>小売プラスネット通販既存店7%減(小売客数11.2%減、同単価0.5%増)となった。(1)各社の前年度までのベースが高い(15年9月の月次は、10%増以上が多かった)、(2)今年の9月は、九州以外で降雨が多く、台風の影響もあった上、高気温で推移、(3)祝日の日数が1日少ない、などにより、総じて弱い数値を我々は予想していた。また、既に発表済みのしまむら<8227>、西松屋チェーン<7545>の9月度月次(20日締め)も、想定通り、2ケタ減収であった。我々の事前予想は、国内ユニクロ5%減~10%減、その他専門店は、10%前後~10%以上減収と見ていた。主要専門店の販売実勢は、我々の予想、市場予想を上回る水準であったと見る。特に、良品計画(衣料品の軟調を、生活雑貨と食品でカバー)、ユニクロの販売が順調であったとの印象。

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