【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ABCマート、巴川紙、イマジカロボ
チヨダ <日足> 「株探」多機能チャートより
チヨダ<8185>が大幅続落。同社は4日取引終了後に、17年2月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しを従来の108億5900万円から76億円(前期比18.9%減)に引き下げた。売上高予想も1465億2300万円から1396億6000万円(同3.4%減)に減額修正。個人消費の低迷に加え、競合各社の出店やアパレル業態の靴販売強化などの影響で客数が伸び悩んだ。
■エービーシー・マート <2670> 6,930円 -210 円 (-2.9%) 本日終値
エービーシー・マート<2670>が続落。同社は4日の取引終了後、9月度の概況を発表、既存店売上高は前年同月比5.8%減と2カ月連続で前年実績を下回った。祝日が1日少ないことや残暑が長引いたこと、台風など悪天候が続いたことにより客足が鈍化した影響がでている。
■ケーヨー <8168> 527円 -1 円 (-0.2%) 本日終値
ケーヨー<8168>は反落。同社は4日の取引終了後、17年2月期第2四半期累計(3~8月)の単体決算を発表。売上高は779億2500万円(前年同期比5.2%減)、営業利益は10億7500万円(同73.7%増)、純利益は8億7600万円(同125.1倍)と大幅な増益を達成したが、株価は4日まで続伸していたこともありこの日は利益確定売りなどに押されている。夏の天候不順などが売上高の減少に影響したが荒利益率の改善や経費削減への取り組みが寄与している。通期業績は売上高1500億円(前期比4.9%減)、営業利益11億円(同6.9倍)、最終損益10億円の黒字(前期43億1600万円の赤字)と従来見通しを据え置いた。
■巴川製紙所 <3878> 283円 +80 円 (+39.4%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
巴川製紙所 <3878> がストップ高。化学工業日報が5日付で「巴川製紙所は4日、金属と紙の機能を併せ持つ銅繊維シートを開発したと発表した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「銅素材100%のシートで、銅の導電性、放熱性と、紙のような柔軟性、クッション性、軽量性という特性を両立させた」という。IoT関連機器向け材料としての活用を視野に入れており、実用化による将来的な業績への寄与に期待する買いが殺到した。
■大和 <8247> 128円 +26 円 (+25.5%) 本日終値
4日、大和 <8247> [東証2] が17年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の6000万円→1億2000万円に2.0倍上方修正。減益率が83.5%減→67.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。主力の百貨店で衣料品の販売低迷が続き売上は計画を下回ったものの、店舗運営の効率化やホテル子会社の業績拡大が利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の6億2000万円(前期は6億0700万円)を据え置いた。
■テクノマセマティカル <3787> 1,669円 +300 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
テクノマセマティカル<3787>がストップ高。前日に値幅制限いっぱいまで買われた流れを引き継ぐかたちとなった。同社は4日に、独自のアルゴリズムを使用し、世界で初めて1台でiPad50台への同時データ送信を可能にした、Wi-Fi機能付き映像およびPCデータ配信伝送装置「WiFi Sync Viewer」(商標登録申請中)を10月初旬に発売すると発表。これが引き続き材料視されているようだ。主な用途としては、映像やPCデータを同時に受信しながら聴講するような分野や、高精細な映像を端末側で拡大縮小しながら説明を受ける分野、映像やPCデータを高精細に配信する分野などを想定。特に、今後増大する教育分野でのICT化を加速・解決するために役立つことが見込まれている。なお、この装置は11月16日から幕張メッセで開催される国際放送機器展に出展される。
■イマジカロボ <6879> 651円 +100 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>がストップ高。同社はきょう、機械学習とデータマイニングの国際会議ECML/PKDD2016に併催されたコンペティション「ECML/PKKD Discovery Challenge」で子会社のフォトロンが世界第1位を獲得したことを明らかにした。ECML/PKKD Discovery Challengeは、人工知能の一分野である機械学習を用いて、実際のビッグデータから未知の事象を予測する「予測モデリング手法」の性能を競うもの。今回は世界24カ国から約80チームが参加した。
■串カツ田中 <3547> 6,640円 +1,000 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
4日、串カツ田中 <3547> [東証M]が月次売上高を発表。9月の全店ベース売上高が前年同月比54.6%増に拡大したことが買い材料視された。9月は東京都と埼玉県に4店舗を新規出店した。同社は9月14日に新規上場、積極的な店舗展開を進めている。なお、既存店売上高は同2.4%増だった。
■放電精密加工研究所 <6469> 1,029円 +130 円 (+14.5%) 一時ストップ高 本日終値
放電精密加工研究所<6469>が一時ストップ高まで買われた。同社は4日の取引終了後、17年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。売上高は従来予想の48億8700万円に対して48億2800万円(前年同期比2.3%増)、営業損益は5800万円の黒字に対して7900万円の黒字(前年同期1500万円の赤字)、純利益は1900万円に対して6800万円(前年同期比6.7倍)と利益は計画超で着地した。生産性の向上や経費削減活動などを推進、タイの持分法適用会社の投資利益も寄与している。通期業績は売上高104億1000万円(前期比6.3%増)、営業利益4億1400万円(同3.2倍)、純利益2億4300万円(同4.6倍)と従来見通しを据え置いた。
●ストップ高銘柄
モジュレ <3043> 234円 +50 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値
旭松食品 <2911> 460円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
ブランジスタ <6176> 2,918円 +500 円 (+20.7%) ストップ高 本日終値
チェンジ <3962> 6,360円 +1,000 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
アズジェント <4288> 575円 +80 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、10銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース