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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トリドール、Jフロント、WSCOPE

トリドール <日足> 「株探」多機能チャートより
■トリドール <3397>  2,505円  +152 円 (+6.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 トリドール<3397>が急伸。同社はきょう、9月度の月次売上高を公表。全業態の既存店売上高は前年同月比5.0%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回った。主力の丸亀製麺の既存店売上高は同5.4%増と、2カ月ぶりのプラス。新商品を販売するとともにテレビCMを放送するなど、売り上げ・来客数増に向けた施策を実施したことなどが功を奏した。

■Jフロント <3086>  1,432円  +83 円 (+6.2%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>が大幅高。4日取引終了後、17年2月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1兆1750億円から1兆1170億円(前期比4.0%減)へ、営業利益を500億円から450億円(同6.3%減)へ、最終利益を280億円から255億円(同3.1%減)へ下方修正したが、悪材料は株価に織り込み済みとの見方が強い。円高の影響などによるインバウンド需要の反動減や、大丸心斎橋店本館の建て替え工事による売り場縮小が収益を圧迫した。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は売上高5392億9700万円(前年同期比5.9%減)、営業利益190億円(同12.5%減)、最終利益128億3600万円(同14.5%減)だった。

■クラリオン <6796>  330円  +19 円 (+6.1%)  本日終値
 クラリオン<6796>が大幅続伸。カーエレクトロニクスに関連する同社株には為替の円安進行はプラス材料となっているほか、自動運転関連銘柄としても注目度は高い。また、同社は日立製作所<6501>が63%の株式を保有する筆頭株主であり、日立系企業の再編に絡み関心を集めているようだ。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,690円  +122 円 (+4.8%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が4日続伸。4日取引終了後、9月度の売上概況(速報)を発表し、小売りとネット通販を合計した既存店売上高は前年同月比7.0%減と2カ月連続で前年実績を下回ったが、足もとの市況の悪さは株価に織り込み済みの見方が強いようだ。ジャケットやブラウスなどが好調だったものの、前年に比べて気温が高めに推移したことや、不安定な天候が続いたことなどにより冬物コートやニット類の動きが鈍化した。また、前年と比べて休日が1日少なかった影響がマイナス1.6%程度あったとしている。なお、全社売上高は7.6%減だった。

■SUMCO <3436>  913円  +30 円 (+3.4%)  本日終値
 SUMCO<3436>やイビデン<4062>、東京応化工業<4186>など半導体関連株が高い。「3D NAND」型フラッシュメモリーなどへの需要拡大が見込まれているほか、回路線幅が10ナノメートル台後半のメモリー半導体の投資需要も高まることが予想されている。米半導体大手、マイクロン・テクノロジーが4日発表した6~8月期決算は減収だったが9~11月期は半導体価格の改善で業績は上向く見通し。SUMCOは半導体のシリコンウエハ、イビデンはICパッケージ、東応化は感光性樹脂(フォトレジスト)を手掛けており製造装置から半導体の部材へと物色の裾野も広がっている。

■オプティム <3694>  5,560円  +170 円 (+3.2%)  本日終値
 オプティム<3694>が3日続伸。同社は4日、今週末7日に読売テレビで放送される「ハッカテン」で、遠隔作業支援専用スマートグラス「Remote Action」が紹介される予定であることを明らかにした。Remote Actionは現場の作業員が装着することで、遠隔から現場の状況を把握し、作業の指示や支援を行うことができる遠隔作業支援専用スマートグラス。遠隔作業支援サービス「Optimal Second Sight」をはじめとしたウエアラブルデバイス向けソリューションとワンパッケージでサービスを提供している。

■ダブル・スコープ <6619>  2,180円  +60 円 (+2.8%)  本日終値
 ダブル・スコープ<6619>、田中化学研究所<4080>、住友化学<4005>、関東電化工業<4047>、昭和電工<4004>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>などリチウムイオン電池分野に積極展開する銘柄群が買いを集めた。日本時間のきょう夕方にノーベル化学賞の発表が予定されるなか、リチウムイオン電池・部材の実用化が候補テーマに挙がっており、それに先立って短期筋の買いが優勢となっているようだ。リチウムイオン電池は世界的な排ガス規制の強化で自動車用2次電池として需要が増勢、電池やその関連部材を手掛ける企業の成長性が株式市場でも認識されている。

■サーラコーポレーション <2734>  635円  +17 円 (+2.8%)  本日終値
 4日、サーラコーポレーション <2734> が決算を発表。16年11月期第3四半期累計(15年12月-16年8月)の連結最終利益は前年同期比6.0倍の115億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。上場子会社2社を7月1日付で完全子会社化したことに伴う負ののれん発生益が想定より増え、102億円を特別利益に計上することが寄与。第3四半期累計の最終利益が通期計画の90.2億円をすでに27.7%も上回っており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

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