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【市況】今週の【早わかり株式市況】 3週ぶり反落、日米金利政策に揺れレンジ相場に逆戻り

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

今週の株式市場は、日米の金利政策への思惑に揺れ、日経平均株価は7月半ばから続く1万6000円-1万6900円台半ばのレンジ相場に押し戻された。

 週初の12日は、前週末に米国の早期利上げ観測や米欧での長期金利上昇が嫌気され、NYダウが急落したことを受けてリスク回避の動きが強まり、日経平均は大幅に反落。2週間ぶりに1万6700円台を割り込んだ。

 翌13日は利上げ観測が後退したことで前日のNYダウが急反発したことで日経平均は反発。ただ、為替の円高で上値は限られた。14日は前日の欧米株安と原油安に加え、日銀のマイナス金利深掘り観測が売り圧力となり反落した。15日は欧米株と原油価格が続落したうえ、為替も円高方向に振れたことから日経平均は一時1万6400円台を割り込み、大幅に続落した。

 週末の16日は米株高で買いが先行、銀行株やアップル関連株の上昇で下値を切り上げ、日経平均は3日ぶりに反発した。

 日経平均株価は、前週比446円(2.63%)安の1万6519円と3週ぶりに反落して取引を終えた。週間の振れ幅は442円と、前週の319円から拡大した。


 来週は日米で金融政策決定会合を控え、相場は方向感の乏しい展開になりそうだ。ただ、会合次第では週末に相場が大きく動く可能性がある。重要イベントとしては、ともに20~21日に開催される日銀の金融政策決定会合と米FOMC(連邦公開市場委員会)が注目される。

◆マーケット・トレンド(9月12日~19日)

【↓】 9月12日(月)―― 大幅反落、米国株急落でリスク回避の売り膨らむ
 日経平均 16672.92( -292.84)  売買高16億1784万株 売買代金 1兆7913億円

【↑】 9月13日(火)―― 反発、米株高受け買い先行も上値重い
 日経平均 16729.04( +56.12)  売買高14億2370万株 売買代金 1兆6666億円

【↓】 9月14日(水)―― 反落、欧米株安やマイナス金利深掘り観測で売り優勢
 日経平均 16614.24( -114.80)  売買高16億6404万株 売買代金 1兆7672億円

【↓】 9月15日(木)―― 大幅続落、欧米株安や原油安、円高を嫌気
 日経平均 16405.01( -209.23)  売買高16億7356万株 売買代金 1兆8744億円

【↑】 9月16日(金)―― 反発、米株高と銀行・アップル関連株の上昇が相場牽引
 日経平均 16519.29( +114.28)  売買高18億9425万株 売買代金 2兆1306億円

◆セクター・トレンド(9月12日~16日)

(1)郵船 <9101> 、商船三井 <9104> など海運株が3週ぶりに急反落
(2)新日鉄住金 <5401> 鉄鋼、住友電 <5802> など非鉄といった素材株も値を崩す
(3)三井不 <8801> 、菱地所 <8802> など不動産株が大幅安
(4)金融株は三菱UFJ <8306> など銀行、野村 <8604> など証券、
  オリックス <8591> などその他金融株が売られる一方、T&D <8795> など保険株は堅調
(5)トヨタ <7203> など自動車、SMC <6273> など機械といった輸出株もさえない
(6)JR東海 <9022> など陸運、参天薬 <4536> など医薬といったディフェンシブ株は値を保つ

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